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「図書館の自由に関する宣言」の館内掲示状況

最終更新日:2025/10/26

日本図書館協会の綱領である「図書館の自由に関する宣言」について、図書館の中にポスターが貼ってあるのを見たことがある人も多いと思います。有川浩さんの図書館戦争シリーズ(図書館の自由を守るために結成された「図書隊」を舞台にしたラブコメ的小説)も、有川さんが図書館に行ったときに「宣言」ポスターに目を留めたのがきっかけだと読んだことがあります。

そこで、映画「図書館戦争」が公開された頃から、各図書館での「図書館の自由に関する宣言」の掲示状況を調べています。現時点での調査結果が下の通り。掲載されていない図書館は未確認です。ネット上で公開するには未確認のところがありすぎるのが心苦しいところですが、未確認の図書館も、これから順次確認していきます。

また、「掲示なし」になっている図書館については、私が掲示に気づかなった可能性もあります。もし、下表で「掲示なし」になっていて実際には掲示されている図書館がありましたら、ご連絡いただけると嬉しいです。

足立区

荒川区

板橋区

江戸川区

大田区

葛飾区

北区

江東区

品川区

渋谷区

新宿区

杉並区

墨田区

世田谷区

台東区

中央区

千代田区

豊島区

中野区

練馬区

文京区

港区

目黒区

「図書館の自由に関する宣言」は、掲示しているかどうかよりも、それを具体的行動に起こして実践しているかどうかが大切です。宣言を掲示していない図書館もあるけど、その中には、主に利用者のプライバシー保護部分に関して、具体的に行っていることを掲示している図書館もあります。

ただ、プライバシー保護は図書館の自由に関する宣言にうたわれているトピックの一つ。その他の、資料の収集・提供への自由、検閲への反対、つまり、「利用者の秘密を守る」以外のトピックについて各図書館がどうしているのかも気になります。プライバシー保護と同様に、具体的にどのようなことをしているかについての明記が増えることを願います。

この宣言が採択された時代から時が流れ、現代はフェイクニュースをはじめとした情報の信頼性に関する問題も生まれています。情報を収集し利用者に提供することが役割の図書館としては、自由を守るだけでなく、フェイクニュースの広まりに加担しないための収集・提供の仕方も問われます。図書館が本来の目的を果たせる存在であるためにはどうしたらいいか、図書館側だけでなく利用者も考えるべき問題だと思います。