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板橋区立蓮根図書館

板橋区立蓮根図書館 訪問記

last visit:2010/10/11

板橋区立蓮根図書館は、西台駅の北東にある、都営蓮根三丁目アパートの1階にある図書館。入口前のパンダがトレードマークです。周囲に学校や団地が多いので、地元の人がたくさん利用していそうな図書館です。

§ 図書館の場所

蓮根図書館という名前ですが、最寄り駅は蓮根駅ではなく西台駅。駅の東口を出て、目の前を横切る通りを左に向かって歩きます。1区画進むと右にアステラス製薬のビルがあるので、その手前で右折、するとアステラス製薬ビルの敷地の隣に都営蓮根三丁目アパートがあります。その1階が蓮根図書館です。図書館の入口は、アステラス製薬ビル側の側面にあります。

§ 図書館内の様子

蓮根図書館が入っている建物は大きい高層住宅で、1階には蓮根図書館の他に、蓮根第二児童館や蓮根いこいの家(高齢者向け施設)も入っています。蓮根図書館は、児童館やいこいの家とは逆側の側面にあり、図書館入口の手前上部にはパンダの絵、入口前にはパンダの看板があるので、それを目印に見つけてください。

図書館エリアは、入口を短辺とする長方形状の施設。入口を入ると、左にカウンター、右に児童コーナーがあり、その先にCDコーナー。奥は、右側一帯が一般書架で、左側は手前が新聞・雑誌コーナー、その先に文庫本や中高生コーナーがあり、その奥が閲覧席と参考図書(辞典類)です。CDコーナーの角には、ネット閲覧できるパソコンが2台設置されています。

また、入口の2つの自動ドアの間(風防室)の左側は、飲物自販機のある休憩スペースになっています。板橋区立図書館は、飲食のできる休憩スペースが用意されているところが多いですね。また、2つ目の自動ドアの右手前にはリサイクル本コーナーがあり、寄贈資料のうち図書館の資料としなかったものや、図書館の除籍蔵書を自由にもらえます。

§ 児童コーナー

カウンターの対面にある児童コーナーは、コーナー全体が靴を脱いであがるスペースになっています。児童コーナーって、目で見ても楽しいようにいろいろな飾りつけがしてあるもので、その飾りつけはご担当の職員さんの得意分野によって、イラスト中心だったり、紙工作中心だったり、ぬいぐるみ・マスコット中心だったりと、図書館によって様々なのですが、蓮根図書館の児童コーナーは紙工作中心。折り紙で作ったアンパンマンのキャラクター達が壁に貼ってあったり、書棚の上に紙工作が飾ってあったり。得意なもので賑やかな雰囲気を作っている児童コーナーの特色を見るのは、図書館巡りの楽しみの一つです。

絵本の棚の分類が少し変わっていて、普通の大きさの絵本は書名の50音順なのですが、小さい絵本は出版社の50音順に並んでいます。絵本を利用する方は、この点ご注意を。

絵本といえば、外国語の絵本は児童コーナー入って右の紙芝居の裏側下段にあります。この棚にあるのは英語の絵本が80冊ほどですが、その横に板橋区立図書館で所蔵している英語以外の絵本の目録があります。英語絵本は、わりと多くの図書館で所蔵していますが(但し、結構古かったりするものも多い)、英語以外の言語は冊数も少ないので、各館でちょこちょこ所蔵するより、こうして目録を置いて取り寄せできる方がいいかもしれませんね。

§ 一般書架

奥の一般書架はシンプルで、分類の見出しの細かさがジャンルによってムラがあるのが謎です(笑)。例えば、「210 日本史」に関しては「210.2 日本考古学」「210.3 日本古代史」と小見出しもきっちり作っているのですが、220から270に関しては、書籍の間に差す見出しがありません。書架全て回ってみても、利用が多そうなジャンルだからといって必ずしも見出しを細かくしているわけでもないし、メリハリの付け方が謎なんです(笑)。

新聞・雑誌コーナーの壁沿いの棚には「高齢者福祉図書コーナー」があり、介護保険、介護体験記、介護の実用書、ボケ予防法の本など、主に介護関連を中心に高齢者福祉の本が並んでいます。ただ、この棚とその前にある椅子の間隔が狭く、休日などで椅子が埋まっているときには、ちょっと棚が見づらいです。椅子が空いていれば、棚のすぐそばで選びながら読めるので便利ですけどね。

§ 西台・志村・清水図書館との連携

館内の掲示などを見て気付くのが、西台図書館志村図書館清水図書館との連携。4館合同で、1日図書館員のイベントをやったり、子ども向けスタンプラリーをやったり、板橋区立図書館は11館あるのに、合同イベントはその中の4館で行っています。

場所的に近い図書館との連携ともいえますが、それだったら高島平図書館が入ってもいいところ。実はこの4館の共通点は、株式会社ヴィアックスに業務委託していることなんです。板橋区の区政上では、板橋区全体を板橋・常盤台・志村・赤塚・高島平の5地域に分けて計画を立てたりしているのですが、蓮根・西台・志村・清水というくくりはその地域分けもまたいでいるし、ちょっと不思議なまとめ方です。

近隣の図書館を同じ会社に委託してイベントを行うだけならまだしも、清水図書館独自のホームページ赤塚・高島平・成増図書館のホームページなど、委託会社ごとにホームページまで作るとなると、“板橋区立図書館”として利用している利用者側はむしろ混乱すると思います。競争させることでサービス向上を図っているのかもしれませんが、ホームページ乱立などはわかりにくくしているだけなので、板橋区に考え直して欲しいです。

§ レトロな雰囲気

建物は住宅としても現役の高層住宅ですが、書棚などの備品はレトロが雰囲気漂っています。雑誌ラックや文庫本ラックは、年季を感じますし。手元に蓮根図書館の開設年月日がわかるものがないのですが、都営蓮根三丁目アパートが1975(昭和50)年に建てられたので、蓮根図書館も同じ頃に開設されたのでしょう。その頃からずっと使っているものなのかもしれません。

個人的には、せっかく入口近くにパンダのイラストや看板をあげているのだから、館内でもパンダをマスコットとしておして欲しいところ。私が見つけたかぎりでは、児童コーナーの図書館アンケートの箱にパンダの顔が貼られていたの以外は、館内にはパンダがありませんでした。蓮根図書館さん、せっかくですからパンダキャラをもっと押し出しましょう(笑)!

蓮根図書館って、すぐ南に蓮根小学校、すぐ東に蓮根第二小学校があるので、来館者中の児童の割合が多いのではないかと思います。地図を見ると、小学校2つがこんなそばにあるってびっくりするくらい。図書館内でパンダをもっと登場させたら、子どもたちも喜ぶのではないでしょうか。

私自身も団地で育ってきたのでそう感じるのですが、蓮根図書館は団地内の図書館の典型的なパターンといえそうです。団地萌えの方などは、そういう観点からも楽しめるかも?!

板橋区立蓮根図書館 データ

住所東京都板橋区蓮根3-15-1-101 →Google Mapで見る
Tel03-3965-7351
開館時間9:00~20:00
定休日第3月曜(祝日は開館し、翌日を休館)
月末日(土・日曜・祝休日は開館し、直後の平日を休館。但し、3月31日は土・日曜・祝休日でも休館)
12月29日~1月4日
最寄駅 都営三田線 西台駅から徒歩6分
都営三田線 蓮根駅から徒歩10分
駐輪場図書館入口向かって左側面に駐輪場あり
駐車場なし
SNS等
所蔵資料
図書所蔵数94,137冊(2017/04/01現在、出典『平成29年度 東京都公立図書館調査』)
音声資料
CDカセットレコード
ありなしなし

映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
設備
ブックポスト図書館入口向かって左の壁面にブックポストあり。開館中の使用は不可。
自動貸出機なし
音声試聴設備CD試聴機1台。1人40分まで。
映像視聴設備なし
ネット閲覧PCネット閲覧PCあり。利用は1回1時間、次の予約がなければ更に1時間延長可能、2回目以降の延長もできるが満席時に次の利用申込があった時点で終了。利用申込受付は9:00~19:45。板橋区ウェブサイト、データベースについては白黒1枚10円、カラー1枚50円で印刷可能。
持参PC利用不可
飲食設備等
  • 入口の1つ目の自動ドア入って左の休憩スペースに飲み物自販機1台あり。休憩スペース(椅子8席)で飲食可能。
  • 蓋付き容器(ペットボトル・水筒など)の飲料に限り、閲覧席での摂取可能。但し、飲むとき以外は鞄にしまってくださいとのこと。