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「社会人になるあなたへ」&「マナー」

―2008年4月の展示
visit:2008/04/19

江東区立古石場図書館、2008年4月の特集は「社会人になるあなたへ」と「マナー」です。入口入って右に特集コーナーがあるのですが、私が行ったのが19日と月の後半だったせいでしょうか、冊数は少なくてぽつりぽつりと本が置いてある程度。

一番目立つのは『新入社員に贈る一冊』。これはシリーズで発行しているようで、同じデザインの色違いの本がこのコーナーに3冊置かれています。でも、中身としては、この本より、隣にあった『ビジネスマンの101冊』の方が気になってしまいました。こちらは新入社員へというものでない分、過労死の本なども紹介されています。新入社員も早く現実社会を知りたかったら、『新入社員に贈る一冊』より『ビジネスマンの101冊』の方が参考になるかも?!

マナーの本も何冊か置いてあって、中でも『情報化社会のビジネスマナー』という本はよかったです。といっても、この本、マナーというよりは常識や心構えの本で、電子媒体と紙、それぞれの長所と短所とか、情報は全て正しいとは限らないので、出典を確認したり、全て正しいとは限らないことを前提として扱ったりすること、というようなことが書かれているのです。絵を多用していて、見るからに入門的な本なのですが、結構重要なことが書いてあるので、今さらと思う人にもお勧めの本。

一方、手にとって読んで腹が立ってきた本があったのですが(笑)、それは山口瞳の『新入社員諸君!』という本。この中に「くたばれ無責任BG」という項があるんですね。BGというのはビジネス・ガールの略で、今で言うOLのことなのですが、山口瞳が今まで実際に出会ったBGの中で「こんなBGはくたばってしまえ」と思う人のことを書いているのです。この中のA子さんの話が、私にはどう見てもA子さんが悪いのではなくて、有能なA子さんを女性というだけで活躍させず、時には妬み、気まずい思いをさせて退職させてしまう、山口瞳を含めた周りの男社会が悪い!

まあ、私はA子さんの仕事ぶりを見たわけではないので、実際にはどうだかわかりませんが(A子さんがもっと自己主張する人だったら違った結果になったと思うし)、それを差し引いても山口瞳が男女平等ではない会社文化にどっぷり浸かった考え方でA子さんを断罪したあげく、最後に「そういうわけで割烹着を着た女性の方が好きだ」で締めくくるのを読んだら、腹の底からムカッときます。でも、いまだにこのような時代遅れの考え方をしている人は社会にいるし、そういう意味では新入社員がこの文章を読んでも参考になるのかもしれません(笑)。

と、冊数は少ないながら、いい意味でも悪い意味でも気になる本が見つかった展示でした(笑)。それによく見ると、江東区内の古石場図書館でない図書館の所蔵になっている本があったので、この展示のためにわざわざ借りたみたいですね。でも、やっぱりもう少し本がたくさんあったり、大きい看板立てたり、飾り付けしたりして、多くの人の目に留まる工夫をしてくれていたらいいのになと思いました。

古石場図書館では特集テーマの要望も受け付けているとのことなので、ご利用の方はぜひリクエストしてみましょう!