品川区立大崎図書館分館
品川区立大崎図書館分館 訪問記
品川区立大崎図書館分館は、2019年1月25日に開館した、品川区立芳水小学校敷地にある図書館です。旧・大崎図書館の名残か、「小学校の敷地にある図書館分館」なのに、技術系の専門資料が妙に充実しているのが面白いです。
品川区立大崎図書館分館は、大崎駅の西にある、品川区立芳水小学校の敷地にある図書館です。この分館は大崎駅周辺の図書館施設がリニューアル整備されたなかの1つとして、2019年1月に開館したばかり。整備前は、現在の分館のそばに旧・大崎図書館<>/aがあるだけの状態だったのが、2018年2月、駅の西南に大崎駅西口図書取次施設（おおさきこども図書室）が開館、2018年3月に旧・大崎図書館が閉館して、2018年6月、駅の東側に新しい大崎図書館が移設開館、その半年後にこの大崎図書館分館が開館したという流れです。
図書館に入ると、左にカウンターがあり、右に新聞・雑誌コーナーがあります。そこを抜けて更に進むと、右に児童エリア、その更に奥が一般書架という配置です。閲覧机は左奥に固まって並んでいます。
利用者として、ちょっとした工夫だけど便利だと感じたのが、カウンターの足元に自由に使える紙袋があること。不要になった紙袋を集めて、たくさん本を借りたときなどに使えるようにしている図書館は、特に目黒区に多いのですが、多くの場合、その紙袋を入口付近やカウンターに近いどこかに置いています。大崎図書館分館ではそれが、カウンターに向かう利用者が立つ場所の足元に置いてあるので、職員さんが貸出手続きをしている間にちょっとかがんで紙袋を取りだせば、手続きし終わった本をそのまま袋に入れられます。本当にちょっとしたことですが、一番欲しい場所に置いてくれる、嬉しい心遣いです。
一般書架を見ていて面白いのが、分館にしては、経営に関する本や工学技術に関する本が妙に充実していること。それというのも、旧・大崎図書館はその2階部分を「ビジネス支援図書館」と名付けていたことがあり、品川区に中小企業が多い工学技術方面を特に充実させたビジネス支援を行っていたんです。図書館のビジネス支援というと、起業や就職、ビジネス全般を対象にしたものが多いところ、地域の企業の業種に特化した大崎図書館のビジネス支援はとてもユニークな試みでした。
大崎地域の図書館が再編成される際に、このビジネス支援はやめてしまったようで、強いて言えば、現・大崎図書館に「企業情報コーナー」がある程度です。ただ、現・大崎図書館や大崎図書館分館の蔵書の多くは旧・大崎図書館が引き継いだのでしょう。それが、この分館の「本棚全体はまだ空いているスペースも多いのに、経営と工学技術の棚は冊数が多いのに加えて、専門的なものが多い」という状態として表れています。具体的に言うと、「335.1 経営学」「336 経営管理」「336.4 人事管理」「336.9 財務会計」「53 機械工学」「54 電気工学」「507.2 工業所有権」あたりが、分館なのにこの充実ぶりは何？！という印象です。
これから蔵書を買い進めて棚が埋まっていくにつれ、他のジャンルの棚も充実してくるでしょうから、この「妙に経営・工学技術の本が多い」状態は時間が経つにつれ、解消していくでしょう。旧・大崎図書館を知っている人は、今はまだ旧・大崎図書館の名残が感じられる棚が、ときとともに大崎図書館分館としての蔵書に移り変わっていく様子を感じることになりそうです。
品川区立大崎図書館分館 データ
| 住所 | 東京都品川区大崎3-12-22 品川区立芳水小学校敷地内 →Google Mapで見る | ||||
| Tel | 03-3491-3430 | ||||
| 開館時間 |
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| 定休日 | 第2木曜（祝日も休館） 12月29日～1月3日 | ||||
| 最寄駅 |
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・TWRりんかい線 大崎駅から徒歩5分 東急池上線 大崎広小路駅から徒歩9分 JR山手線・東急池上線 五反田駅から徒歩15分 都営浅草線 五反田駅から徒歩16分 | ||||
| 駐輪場 | 敷地の門を入って右に駐輪場あり | ||||
| 駐車場 | 一般用駐車場はなし。敷地の門を入って右に障害者用駐車場スペースあり。 | ||||
| 設備 | |||||
| 自動貸出機 | なし | ||||
| 自動返却機 | なし | ||||
| セルフ予約受取 | なし | ||||
| ネット閲覧PC | ネット閲覧PCが2台あり。利用は1人1時間以内。 | ||||
| LAN接続 | 館内用無線LAN「しながわFree Wi-Fi」の利用可能 | ||||