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練馬区立図書館 大泉学園駅受取窓口

練馬区立図書館 大泉学園駅受取窓口 訪問記

last visit:2015/05/07

練馬区立図書館 大泉学園駅受取窓口は、大泉学園駅北口からペデストリアンデッキで直結しているビル「リズモ大泉学園」内にある窓口です。練馬区立図書館の資料の予約受取・返却ができます。

§ 受取窓口の場所

大泉学園駅の北口に連絡通路で繋がっている新しいビル「リズモ大泉学園」があります。地下1階から3階までがスーパー、カフェ、書店などのある商業施設「グランエミオ大泉学園」、4階が公益施設フロア、上階がマンションというビルで、4階の施設の一つとして、練馬区立図書館資料の予約・貸出・返却ができる大泉学園駅受取窓口が入っています。

駅からリズモ大泉学園までの通路には、練馬区ゆかりのアニメキャラクターである、鉄腕アトム、メーテルと鉄郎、あしたのジョー、ラムちゃんの像があります。大泉学園駅も発車メロディーが「銀河鉄道999」ですし、北口から北東方面に進むと東映アニメーションギャラリーというミュージアムもある(但し、現在長期休館中)。大泉学園駅に来ると、地域産業としてのアニメへの力のいれようを強く感じます。

§ 受取窓口の様子

4階にあがると、エスカレーターがある建物南東側に屋上庭園があり、北西側に図書館受取窓口、大泉区民事務所、地域活動支援コーナーといった練馬区の施設が並んでいます。この建物、グランエミオ大泉学園HPの施設案内ページを見るとよくわかるのですが、横断面が矢印の先の部分のような鋭い鋭角をもつ三角形状の建物で、こんな形の敷地に建てるビルの設計はさぞ大変だったのではと思ってしまいます。

受取窓口は、基本的には図書館のカウンターだけを持ってきたような施設なので、入口入った正面にカウンターがあり、右に検索機があるというシンプルな施設です。ただ、練馬区の他の受取窓口と大きく異なる点があり、それは部屋の左壁面が本棚になっておりテーマ展示をしていること。つまり、受取窓口ですが、本棚から本を選んで立ち読みしたり、気に入れば借りることもできるのです(但し、席はありません)。また、図書館で除籍したリサイクル本もあり、こちらは気に入った本があればもらえます(10点まで)。

「受取窓口に本棚がある」と言うと小さな棚を想像するかもしれませんが、開設初日の状態、それは棚の4割ががリサイクル本コーナー、残りの6割が展示コーナーに使われており、展示には面陳されている本もあるという状態でしたが、それで展示本が200冊くらいはあったと思います。この数字で大きな棚であることが伝わるでしょうか。

通常のカウンター業務のみ施設は、予約した本を貸出・返却するだけで、あらたな本との出会いはない。もちろん、忙しい現代生活のなか、駅の側にこうした施設があるだけでも便利ですが、大泉学園駅受取窓口のように大きな本棚があれば、未知の本にも出会えそう。

大泉学園駅から最も近い図書館は大泉図書館ですが、駅からの道のりにして1.3km。これまで遠いからと図書館を利用していなかった人が、この受取窓口開設をきっかけに利用登録するというケースも多いと思うのですが、図書館を使うと単にこれまで買っていた本が借りられるのではなく、古い本やあまり知られていない本も含めてさまざまな本が並んでおり、そこから自分の目で面白い本を見つけることができる。受取窓口の棚をきっかけに図書館の書架へもより多くの人が足を運んでくれたらと思います。

利用の際の注意点を挙げるとしたら、受取窓口の開館時間やブックポストの利用時間。まず、この建物は下の階にある商業フロアの開店時間が10時、それに対して4階にある区民事務所が8時半から開いていますが、駅に直結している2階入口は商業フロア入口なので10時までは開いていません。10時以前に公益フロアに行きたい場合は、1階の入口(北東側のミヤマ珈琲向かって左の入口、あるいは、北西側のJAあおばATMと都民銀行ATMの間のエスカレーター下入口)から入ってエレベーターで上に上がることになります。

ですが、ここでもう一つ注意点。受取窓口は公益施設ですが、開館時刻が10時半なのです。区の施設だから区民事務所と同じ8時半、あるいは図書館と同じ9時から開いているだろうと思って行ってしまうと、閉ざされた受取窓口を前に呆然とする羽目になります(笑)。返却だけなら、公益フロアにあがる1階エレベーターの脇と、受取窓口入口脇にブックポストがあるのでそちらをどうぞ。前者は受取窓口が閉まっているときはいつでも、後者は商業フロアが開いていて公益エリアが閉まっている時間帯に使えます。更にいうと、後者のポストに並ぶかたちで、公益フロアが開いているけど受取窓口が閉まっている時間にうっかり来てしまった人のためのポストもありますが、実質的には時間によって最初に挙げた2つのポストを使うのがいいと思います。

§ 暮らしにとけこむ図書館利用

1日平均乗降人数が8万人を超える大泉学園駅の近くに、図書館資料が受け取れる便利な施設がある。周辺にお住まいの方は、この窓口開設によって図書館利用がぐっと身近になると思います。これまで週末しか図書館に行けなかった人が平日にも返却・貸出できることになれば、予約待ち人数の消化スピードもあがりますので、こうして人が集まる場所に窓口施設を作ることは練馬区立図書館利用者全体のメリットにもつながると思います。

また、カフェなどもある商業フロアとの複合施設なので、お茶しながら借りた本を読むのを楽しむのもあり。料理本を借りて、その中から今日の献立を決めて、地下のスーパーで材料を買って帰るというのもいいかも。3階にはジュンク堂もあるので、図書館で借りてみて手元に置きたいと思った本を買うこともできるし、逆に購入する前に中身を見たいけど書店の棚にはなくて注文になってしまうという場合に受取窓口に行って検索してみるという使い方もできると思います。

この受取窓口は、窓口業務を行う施設にとどまらず、大泉学園駅を生活圏とする人にとって図書館利用の窓口になる、と書いたら格好よく言いすぎでしょうか(笑)。付近にお住まいの皆さん、大泉図書館と受取窓口を上手に使って、図書館のある暮らしをぜひ楽しんでください。

練馬区立図書館 大泉学園駅受取窓口 データ

住所東京都練馬区東大泉1-28-1 リズモ大泉学園4階 →Google Mapで見る
Tel03-3924-6501
開館時間
月~金曜9:00~20:00
土・日曜・祝日9:00~19:00
定休日第1,3,4,5月曜(祝休日は開館し、直後の祝休日でない日を休館)
12月29日~1月4日
最寄駅 西武池袋線 大泉学園駅から徒歩2分
駐輪場建物地下に駐輪場あり。最初の2時間は無料、それ以降は駐輪場所によって8時間毎100円、あるいは、6時間毎100円。入口は建物北西側と北東側にあり。
駐車場建物地下に駐車場あり。15分毎100円、12時間最大2000円。バイク駐輪場は、最初の2時間無料、それ以降は1時間毎100円、24時間最大500円。入口は建物北東側にあり。
設備
ブックポスト受取窓口入口向かって右の壁面にブックポストあり。自動ドアを挟んで公益エリア側ポストの利用時間が8:30から窓口開館時刻まで、窓口閉館時刻から21:00。商業エリア側ポストの利用時間が10:00から窓口開館時刻まで、窓口閉館時刻から21:00。
公益エリアにあるエレベーター1階脇にブックポストあり。北東側のミヤマ珈琲向かって左の入口、あるいは、北西側のJAあおばATMと都民銀行ATMの間のエスカレーター下入口から入った先にあります。開館中は利用不可。
音声試聴設備なし
映像視聴設備なし