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品川区立八潮図書館

※品川区立図書館は、図書館システム更新のため、2018年12月29日(土)から2019年1月10日(木)まで休館します。詳細はこちらをどうぞ。

品川区立八潮図書館 訪問記

last visit:2018/01/24

品川区立八潮図書館は、八潮パークタウンのちょうど真ん中にある図書館。児童センターや地域センターなどの区の施設や、地域のショッピングモールが集まる場所にあり、八潮パークタウンの暮らしに溶け込んでいる図書館です。

§ 図書館の場所

八潮パークタウンは、東は東京湾、西は京浜運河が伸びる間に挟まれた埋め立て地にある大規模団地です。他の地域と大きな運河で隔たれている分、中にどんな施設があるかが重要になる地域ですが、八潮パークタウンの真ん中にあり、この地域に図書館サービスを提供しているのが八潮図書館です。

八潮図書館の最寄り駅は東京モノレールの大井競馬場前駅(駅からの道のりはこちら)。品川駅・大井町駅・大森駅からバスも通っています。八潮パークタウン内にもいくつか停留所があるなか、八潮図書館などの区の施設やスーパーがある場所の停留所名が「八潮パークタウン」になっていることからも、ここが地域の中心地だということがわかります。

§ 図書館内の様子

八潮図書館は八潮児童センターとの併設施設で、1,2階が八潮児童センター、3階が八潮図書館です。この児童センターに靴を脱いで遊べるスペースがあるらしく、3階への階段を上がったところには「ちゃんと、くつをはいてきてね」という注意書きが貼ってあります。公園のそばにある図書館などで「靴の泥を落としてね」など書いてある図書館はよくあるのですが、「靴を履いてきてね」というのは私が知る限り八潮図書館だけです(笑)。

図書館エリアはL字型に近い形です。図書館入口を入ると、正面に児童コーナーがあり、そこから右に進むとカウンターや新聞・雑誌コーナー、その先で右90度に曲がるように書架が広がっています。曲がり角付近が閲覧席で、ネット閲覧PCも3台、持参PCが使える席も6席あります。視聴覚資料は、右に90度曲がった先の壁沿いにCDがあります。また、落語だけですがカセットも所蔵しています。

ユニークな試みとしては、障害者の方が作った花柄のふきん(1枚250円)をカウンターで販売しています。また、設備として読書拡大機が1台あるほか、リーディングトラッカーの貸出もしています。リーディングトラッカーは、今読んでいる行にフォーカスする道具で、視覚障害をお持ちの方や集中力が落ちているときの読書の助けになるもの。使ったことがない人もぜひ図書館で試してみてください。

§ 児童コーナー

児童コーナーは、向かって左端に靴を脱いであがれる絵本コーナーがあり、そこから右に向かって、ちしきの本、児童読み物、中高生コーナーと並んでいます。絵本コーナーは窓が大きくて開放的。一見わかりにくいですが、絵本コーナーの手前に別室でおはなしの部屋があり、おはなし会はこちらで行っているようです。

絵本は、日本人作家も外国人作家も一緒にして、おはなしの作者の姓名五十音順に並んでいます。昔話絵本は創作絵本とは別にまとまっていますが、その中で文章を書いた人の姓名五十音順になっているので、同じ『いっすんぼうし』でも、石井桃子さんが文章を書いた絵本は昔話絵本の「イ」に、松谷みよ子さんが文章を書いた絵本は昔話絵本の「マ」に並んでいます。なので、読みたい昔話絵本がある場合は、すぐに棚から探すのではなく、検索機で著者名を調べてから探す方が効率はいいです。

ただ、日本の昔話も外国の昔話も一緒にして、おはなしの作者の姓名五十音順になっている棚は、「知らない日本の昔話だと思って手に取ってみたら、外国の昔話だった」ということも起こりやすく、知らない物語と出会いやすい面もあります。読みたい本を手早く探すときは検索機を使う、読みたい本が決まってないときには気の向くままに棚から本を手に取ってみるなど、そのときどきによって探し方を使い分けたいです。

児童のちしきの本の棚をみていて気付いたのは、動物に関する本の棚見出しの細かさ。虫に関する本だったら、「トンボ」「セミ」「アリ」「テントウムシ」「ダンゴムシ」「ハチ」「チョウ」「カマキリ」「バッタ」「カブトムシ」「クワガタ」というかたちで、具体的な種の名前で見出しがずらっと並んでいます。中央海浜公園には昆虫も多いようなのでその関連かとも思いましたが、哺乳類の棚見出しも細かいです。動物好きのお子さんはぜひいろいろな本を読んでみてください。

§ 一般書架

一般書架は、家事関連本が雑誌エリアにあるほかは、奥の書架エリアに同じ向きに棚が並ぶシンプルな構造でわかりやすいです。

雑誌はジャンル別にまとまっているわけではなく、週刊誌系と月刊誌系に分けた上で、タイトルの五十音順に並んでいます。月1回よりも頻度が多ければ週刊誌系、月1回よりも頻度が低ければ月刊誌系に入れているようで、季刊誌も月刊誌系の方に入ります。

家事関連本は分類や色別シールを使って細かく分類していますが、違う項目に同じ分類・シールが使われていることがあり、たまに違う場所に本が入っていることがあります。特に、「洋裁(キッズ)」「編物(ベビー&キッズ)」という見出しがありながら、「洋裁」「編物」に入っている子ども服の洋裁・編物の本が多いので、これらの本を探す人はご注意ください。

八潮図書館は日本の小説のある棚が他の品川区立図書館と違っていて、小説・エッセイ・作家研究本を一緒にして、作家名の五十音順になっています。小説とエッセイを一緒にする点は品川区立図書館共通ですが、そこに作家研究本も加えているのは八潮図書館だけ。この並びを具体的に説明すると、村上春樹の本がある棚にいけば、村上春樹の小説・エッセイと、他の人が村上春樹について書いた研究本が一緒に並んでいるということです。作品を読んでから研究本を読むのもよし、先に解説本を読んでから作品を読むのもよし、好きな方法で読書を楽しめます。ちなみに、背ラベルがついていない本が小説、ついているのがエッセイや研究本なので、「エッセイではなく小説が読みたい」というときにはラベルの有無で区別できます。

英語で書かれた資料も充実しています。図書館エリア入口の右先にある特集展示棚の裏側には、外国語絵本(英語以外の言語も少々あり)や英語の児童読み物がありますし、一般書架の一番奥の壁沿いには英語図書が並んでいます。外国小説本が並ぶ棚の右端に英語図書が並んでいるので、翻訳小説も原書も所蔵しているものを読み比べれば、英語の勉強にも使えそうです。こう書くと、英語図書=英語で書かれた小説と思う方もいるかもしれませんが、料理や芸術など英語の実用書も所蔵しています。

§ 八潮の人のための図書館

八潮パークタウンはどこに行くにも橋を渡らずにはいられない埋立地にあり、八潮地域の在住・在勤の人以外はほとんど入ってこない地域と言っていいと思います。八潮図書館近くのショッピングモールの飲食スペースも、違うグループで来た人達がそこで会って話し込んでいたり、飲食店の店員なのか客なのかわからない(店員が近所に住んでいる人なのか)感じで話している人がいたり、ゆるい雰囲気が何とも私好み(笑)。図書館も長居する人が多く、常連さんがページをめくりながらのんびり過ごす空間です。外部からのアクセスの悪さが、内部の居心地の良さを作っているような気がします。

2007年3月に、品川区立図書館全館で春の図書館フェア「品川区政60周年」という展示をしたことがありました。展示の内容は各館で違っていて、八潮図書館では「八潮パークタウンのあゆみ」という、まさにこの地域の歴史を振り返る展示をしていたんです。まだこの地域に名前がなく、地名を公募したところから、建物ができて入居が始まり、図書館ができて…と、まさに八潮パークタウンのこれまでのあゆみがわかるいい展示でした。

このときに配布していた冊子を、『八潮パークタウンのあゆみ』(品川区立八潮図書館編)として、地域資料の棚(T91.9)に所蔵しているので、ご興味ある方はぜひ手にとってみてください。2冊の冊子が緑色のファイルに綴じてあり、広報しながわのスクラップや統計資料をまとめた内容です。同じ地域資料の棚(T91.9)にある、八潮地域の皆さんが作成した『八潮パークタウン 20年のあゆみ』『八潮パークタウン 30年のあゆみ ふるさと八潮未来へのかけ橋』と合わせて読むと、多角的に八潮地域の歴史を見ることができます。

品川区立図書館の分布を見ると、京浜運河の西の内陸部は、図書館も多いし公共交通も発達している。それに比べて東側は、京浜運河の東はアクセスも悪いし、図書館は八潮図書館しかありません。これはもう、極論すれば、品川区全体のことを考えるより、八潮パークタウンの人に重きを置いた図書館にしてしまってもいいのでは。実際、上に挙げた資料にある統計をみて感じるのは、地域の高齢化です。他の地域以上に求められるサービスがあるはずですし、それに応えることが求められます。

そんな八潮パークタウンのための図書館、この地域にお住まいの本好きの方はぜひご利用ください!…と私が言うまでもなく、本好きの方なら既に利用していることでしょう。私はよそものですが、これからもたまに利用させていただきます。

品川区立八潮図書館 特集・行事・図書館だより感想記

  「八潮パークタウンのあゆみ」
―2007年3月の展示

品川区立八潮図書館 データ

住所東京都品川区八潮5-10-27 3階 →大きい地図を開く
Tel03-3799-1414
開館時間
月~土曜9:00~20:00
日曜・祝日9:00~19:00
定休日第2木曜(祝日は開館し、翌日を休館)
12月29日~1月3日
最寄駅 東京モノレール 大井競馬場前駅から徒歩13分
最寄バス停「八潮パークタウン」停留所から徒歩5分
都営バス 直行01(大井町駅東口~八潮パークタウン)
都営バス 品91(品川駅東口~品川シーサイド駅前~八潮パークタウン 循環)
都営バス 井92(大井町駅東口~八潮パークタウン 循環)
京浜急行バス 井12( 大井町駅東口~大井競馬場駅前~八潮パークタウン 循環)
京浜急行バス 森22(大森駅~大井競馬場駅前~八潮パークタウン 循環)
駐輪場八潮図書館のある建物には駐輪場はありませんが、向かいの建物の駐輪場が、この辺の施設全体の駐輪場という感じなので、ここに駐めていいと思います
駐車場なし
所蔵資料
図書所蔵数2017/04/01現在 67,556冊 出典『平成29年度 東京都公立図書館調査』
漫画カウンター向かって左の棚とその向かいの棚に漫画あり
外国語新聞The Japan Times/International New York Times(英語)あり
外国語雑誌TIME、NATIONAL GEOGRAPHIC(英語)あり
外国語図書英語図書あり
外国語児童書図書館エリア入った右先の特集棚の裏側の外国語絵本のなかに、英語の児童読み物もあり
外国語絵本英語絵本が約250冊、ハングル絵本が約10冊、ドイツ語・フランス語・オランダ語・デンマーク語・スウェーデン語・ノルウェー語・ハンガリー語・タイ語・中国語の絵本が1~数冊ずつあり(数字は開架の冊数)
音声資料
CDカセットレコード
ありありなし

試聴設備雑誌コーナーにCD試聴機1台あり。利用は1回30分、1日2回までで、品川区立図書館カードが必要。CDの枚数は10点まで。
映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
視聴設備なし
資料のリサイクル年に1回程度、除籍蔵書を提供するリサイクル市を実施
設備
検索機2台(全てタッチパネル&キー併用機)
検索結果印刷機能あり
資料の複写入口入って右手前に、セルフ式コピー機あり。B5・A4・B4・A3モノクロ10円、B5・A4・B4カラー50円、A3カラー80円。
ブックポスト建物入口向かって右に、銀色のブックポストあり。開館中の使用については明記なし。
自動貸出機なし
自動返却機なし
セルフ予約受取なし
座席数 一般用49席、児童用22席
児童用椅子席9席
児童用机席13席
新聞・雑誌コーナー(椅子)8席
新聞・雑誌コーナー(机)6席
パソコン利用可能席(机)6席
椅子席11席
机席18席
飲食設備蓋付き容器(ペットボトル・水筒など)の飲料に限り、館内での摂取可能。但し、飲むとき以外は鞄にしまってくださいとのこと。
ネット閲覧PCネット閲覧PC3台あり。利用は小学生以上で、1回1時間、1日2回まで。
データベース・CD-ROM閲覧なし
持参PC利用閲覧机のうち、一般書架に近い側の窓側の6席で、持参パソコンの使用可能。電源あり。
LAN接続なし
その他設備
  • カウンター向かって左の、児童雑誌がある棚の側面に投書箱あり
  • カウンター向かって右の、事務室入口向かって右に、AEDあり
児童用資料・設備等
紙芝居あり
布絵本なし
児童向け視聴覚資料CDコーナーに児童向けCDあり
おはなし会幼児~小学生向けおはなし会が週1回あり
靴脱ぎスペース図書館入口入って左先に、絨毯敷きの靴脱ぎスペースあり
授乳室図書館に授乳室はありませんが、下階の八潮児童センターが赤ちゃんステーションになっており、そこで授乳できると思います
オムツ交換台図書館エリア奥の多機能トイレ内にオムツ交換台あり
児童用トイレなし
バリアフリー
障害者用駐車場なし
エレベーター建物入口入って右先にエレベーターあり
車椅子用閲覧席なし
多機能トイレ図書館エリア奥の男性用・女性用トイレの間に多機能トイレあり
大活字本一般書架のうち閲覧机に面している棚に大活字本あり
視覚障害者向け資料金属製の書類用引出しを活用した新聞ラックの上に、「広報東京都 点字版」「都議会だより 点字版」あり
拡大読書器・老眼鏡ネットPCの並びの右手前に、拡大読書機1台あり
対面朗読室設備としては、男性用トイレの右隣にあたる場所に対面朗読室があるよう(CD棚の右に扉がある)ですが、今は使われていないようです
その他バリアフリー設備等リーディングトラッカーの館内貸出あり
カウンターに筆談ボードあり
図書館データについて

●最寄駅・最寄バス停
 わかりやすい道のりを徒歩時速4kmで行くとして計算しています。最寄バス停のデータは現在少しずつ追加中で、まだデータがないページもあります。

●定休日
 基本的な定休日です。ほとんどの図書館で、この他に年1回の特別整理期間を設けているので、ご注意ください。

その他、各項目の説明は用語解説にも書いてありますので、ご覧ください。

品川区立八潮図書館 カレンダー

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カレンダーについて

このカレンダーは、特別整理期間・臨時休館も反映させたものを、図書館の公式ホームページや問い合わせ等で調べて掲載しています。

更新頻度も高いし、重要な項目ですので、万全を期して調べていますが、心配な方は直接図書館にお問い合わせください。

私自身もこのカレンダーを見て、その日に訪問する図書館を決めていますので、自分が無駄足踏まないためにもしっかり調べます!