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墨田区立立花図書館

墨田区立立花図書館 訪問記

last visit:2018/02/04

墨田区立立花図書館は、東武亀戸線の東あずま駅の北東にある都営立花六丁目アパートの一階を利用した、小さな図書館です。絵本に囲まれえた広い絨毯コーナー、三方を本棚に囲まれたなかでソファでくつろぎながら読める雑誌コーナーなど、本棚が並ぶ区画とくつろいで本を読める区画にメリハリがあり、居心地がいいです。

§ 図書館の場所

立花図書館は墨田区立図書館の中でも一番東にあり、最寄り駅でいうと東武亀戸線の東あずま駅か小村井駅になります(駅からの道のりはこちら)。少し距離がありますが、総武線の平井駅からも歩いていける位置。東京都立橘高校の北東にあたる都営立花六丁目アパートの1階が図書館になっています。

東あずま駅からも小村井駅からも、アルフィーの坂崎さんのご実家の酒屋の前を通ることになり、この訪問記にも店内を坂崎さんの写真が飾っていたお店のことを書いていたのですが、今は閉店して既に別の事業者が入っています。こちらのお店に限らず、東京は移り変わりが早く、久し振りに行く図書館では道のりの風景が以前と変わっていることも珍しくありません。そのときそのときの風景を記憶に留めておきたいです。

§ 図書館内の様子

立花図書館は、墨田区内の「~図書館」という名前の5館の中でも一番面積が小さい図書館で、中が細かい部屋に分かれています。まず、入口を入ったところが新聞・寄贈雑誌や展示コーナーがあるロビー、その右手前にある小部屋が「雑誌コーナー」、右奥の部屋が「一般書コーナー」。ロビーの左奥が「児童書家庭実用書コーナー」で、カウンターはその入口にあります。

CD・DVDや旅行ガイドなども児童書家庭実用書コーナーにあり、本の配置に慣れるまでこの本はどのコーナーにあるのかと迷うこともあるかもしれませんが、そのときは遠慮なく職員さんに聞きましょう。小規模であることや、区内で最も大きいひきふね図書館が近いこともあってか、来館者が少なく、その分職員さんに何かを聞いたときにも丁寧に応対してくれます。

1980年に開館した建物を今も使っており、八広図書館と並んで墨田区内で最も古い図書館施設です。こう書くと古めかしい雰囲気を想像するでしょうが、入口入った正面にはLIVA図書消毒機があり、館内用無線LANも導入、一般書コーナーと児童書家庭実用書コーナーにある机席計17席には電源が完備されていて、持参PCも使用できます。ひきふね図書館に来館者が多く、席の確保も大変(土日の座席確保システム端末に並ぶ行列の長さといったら…)であることを考えると、かなりの穴場といえる図書館です。

§ 小さな展示がいっぱいのロビー

では、それぞれの部屋を順に紹介したいところですが、その前にロビーを紹介させてください。入口入ったところにあるロビーというと、館内案内図などがあるだけの広い空間を想像するかもしれませんが、立花図書館のロビーは小さな展示がたくさん集まる楽しい空間なんです。図書館に入ると、こちらを向いた衝立が企画や本を紹介してくれ、更に、その裏にある、表紙を見せて本を並べられるラックでも、その時々でテーマ展示をしています。

この区画の中で足を止めてる人が最も多いのは、左にある古い雑誌ラック。升目上に扉が並んでいて、雑誌の最新号を扉に、バックナンバーを扉を開いた中に入れるようになっている棚の、とても古い木製のもので、古い図書館では今でも見かけます。実は、雑誌はここ数十年で大きくサイズが変わっており、簡単に言うと年々大きいサイズのものが増えています。古い雑誌ラックは、昔主流だった小さいサイズに合わせて作られているので、今の雑誌は入れづらく、多くの図書館が持て余しているのが現状です。

立花図書館ではこの升目状の棚を使って、それぞれの升目ごとにテーマに沿った本を数冊集め、「ヒトタナ図書館」という展示コーナーを作っています。たくさんの本を並べてど~んと大きい展示を作るのではなく、たくさんの展示がちょこちょこと並んでいるので、どんな人も何かしら気になる展示が見つかるかたち。

それ以外にも、新聞で紹介された本や、墨田区がホームタウンのフットサルチーム・フウガドールすみだの情報の展示もあって、どれもこの升目状の棚をうまく使っています。この棚を使った展示には、図書館の規模の小ささにも合った可愛らしさがあり、ふと立ち止まって本を手に取る人をよく見かけます。立花図書館に来たらぜひ覗いてみてください。

§ 雑誌コーナー

図書館入口から見て右手前の部屋が雑誌コーナーですが、厳密には雑誌の置き場所は館内に3か所あり、雑誌コーナー入口手前向かって右に女性誌が、児童書家庭実用書コーナーに入ってそのまま進んだ先の低い棚に児童・ティーン向け雑誌があり、それ以外の雑誌が「雑誌コーナー」の部屋にまとまっています。

雑誌コーナーは、大きな窓がある面以外の三方の壁が棚になっていて、窓の反対側の面に雑誌の最新号の多くが表紙を見せて並び、その面に向かって左にバックナンバーが並んでいます。向かって右の面には、月刊誌の「文藝春秋」のようなサイズが小さい雑誌の最新号とバックナンバー、自治体や公共公益活動をしている団体のチラシも置いてある。そんな壁に囲まれた中に、2~3人で座るソファが5つ設置されています。

何気なく「自治体や公共公益活動をしている団体のチラシも置いてある」と書きましたが、漠然とチラシが置いてあるのではなく、「《学ぶ》を応援します」「《働く》《働き続ける》を応援します」「《快適な暮らし》を応援します」の3つに分類し、何かしたいと思っている人が求めている事業・活動の情報を見つけやすくなっています。図書館のことを「本が無料で読める場所」と思っている人は多いですが、実際には「情報を収集し、保管して、利用者に提供する場所」です。何かをする人を支援する事業があっても、それがあると知らないと利用することができませんが、そういう情報を集めて提供するのも図書館の役割。本だけではなく、こういう情報も活用してください。

この雑誌コーナー、前から立花図書館を利用している人は覚えていると思いますが、雑誌コーナーになる前は小説の部屋で、2013年4月1日のひきふね図書館オープン前後に、雑誌コーナーに変わったように思います。変わったばかりの頃は、壁の1面に全ての雑誌が集まり、残り2面を全く使っていないという、何ともアンバランスな雰囲気だったのですが、今はバランスよく雑誌が並び、大きな窓が開放的で、居心地のいい空間の一つです。

§ 一般書コーナー

家庭実用書や旅行ガイド以外の本がある「一般書コーナーは、図書館入口から見て右奥の部屋。雑誌エリアとは対照的に、部屋いっぱいに本棚が並んでいます。奥には、片側2人ずつが向かい合って座る4人掛けの机が2つ。隣の人との間には仕切りはありませんが、前の人との間には仕切りがあり、前の人が気になって集中力がそがれるのを防いでくれます。仕切りの中央にはコンセントがあり、持参PCを使用することができます。

全体的には、一般的な図書館の並べ方に沿ってひたすら本が並ぶ空間ですが、入ってすぐ目に入る入口付近の棚でテーマ展示をしたり、人の動線上に目立つ案内を出していたりして、無意識に本との出会いを作ってくれる空間。例えば、北斎作品の切り絵や扇子で飾られた棚があるなと思うと、墨田区ゆかりの葛飾北斎の関連図書をはじめとした地域資料の棚だったり、くるくるとチラシを丸めて配布している棚があるなと思ったら、美術館の企画展のチラシでそこが美術の本の棚だだったり。全体的に棚見出しが大きくて本が探しやすいのも、嬉しい工夫です。

§ さまざまな資料が詰まった児童書家庭実用書コーナー

図書館入口から見て左側の「児童書家庭実用書コーナー」は、この長ったらしい名前からも想像がつくようにさまざまな資料がある空間で、名前を決めるのに苦労しただろうと想像してしまう空間です。

この区画内の配置をざっと説明すると、入ってすぐ右にカウンターがあり、その先にCD、カウンターの背中の棚の側面にDVDがあります。カウンターの裏を含めた右側が、児童向け読み物やちしきの本、左手前に絵本があります。左奥にはティーンズコーナーがあり、一番奥の壁には裁縫や料理などの家庭実用書が並んでいます。旅行ガイドは区画の入口から見て左先の棚にあり、紀行文や地理に関する本もこちらになります。

文章で説明すると複雑ですが、例えば、旅行ガイドの棚の上にすみだバス巡りさんぽのガイドブックがあったり、児童書の棚の上にお薦め本が表紙を見せていたりと、お薦め情報を示しつつその棚に何があるかの目印になるものがあり、歩いていれば何がどこにあるのか何となくわかってきます。もちろん、読みたい本の場所がわからないときは、遠慮なく職員さんに聞いてください。

窓際には1人分ずつ仕切りのある席があり、こちらも電源完備。一般書コーナーの机もそうなのですが、各机に消しゴムのかす入れが用意されており、図書館からの「次に使う人も気持ちよく使えるよう、きれいに使ってくださいね」という思いを感じます。

この空間で最も存在感があるのは、絵本を広げて読める絨毯スペース。児童書家庭実用書コーナーに入って左先にある広い絨毯スペースのほか、その裏にも細長い絨毯スペースがあり、細長い絨毯スペースの方に乳幼児向けの絵本が、広い方の絨毯スペースの周囲にもう少し大きい子向けの絵本が並んでいます。広い絨毯スペースには紙芝居や布絵本、ほんの少しですが日本語英語併記絵本もあるので、こちらが大きい子向けと決めつけず、小さいお子さんにも使って欲しいです。

絵本がたくさんありすぎてどれを選んだらいいかわからない!という方は、児童書家庭実用書コーナー入口から広い絨毯スペースへと進む途中で立ち止まって、左の壁の棚を見てください。日本人作家の絵本が五十音順に並ぶ最初の「あ」の上の段に、絵本ガイド・児童書ガイドが揃っています。

もう一つ、立花図書館でぜひご紹介したいのが、ティーンズコーナーの棚上にある東京都立橘高校文芸部の部誌。敷地的には立花図書館から南西100m、ただ、正門は立花図書館の反対側にあるので正門からの道のりだと350mのところに東京都立橘高校があるのですが、そちらの文芸部の部誌がティーンズコーナーの棚の上に置いてあるんです。

これが、商業出版にはない味や、高校生ならではの感性があって、面白い。例えば、リレー小説(誰かが途中まで書いたところで止めて、続きは別の誰かが書いて…とリレーしていく)では、イメージ通り次々と違う人が書いている作品もあるのですが、中には2人の書き手によるラリー小説になっている作品もあり、2人であることによる駆け引きめいたものまで透けて見える気がします(私の裏読みしすぎ?笑)。しっかり小説になっているものから、考えていることの断片のようなものまで、さまざまな種類の作品が集まっているのも部活っぽくていい。何というか、商品として完成された商業出版物にはない原石の手触り(まだ社会人ではないという意味でも「原石」)を感じます。置いてある部誌の中には、自由にもらっていいものと、館内閲覧用のものがあるので、間違えないようにご注意しつつ、ぜひご一読ください。

窓沿いの閲覧席の右にあるkumoriコーナーにもご注目。これは何かというと、本のお薦め文を募り、それを可愛いしおりとして印刷して、図書館で配布するプロジェクトです。自分が書いたお薦め文が、立花図書館の利用者さんだけでなく、kumoriプロジェクトに参加している図書館の誰かに届く可能性もあるし、逆に、自分が行ったことがない場所で暮らす誰かのお薦め本を読むこともできるというわけ。こちらにプロジェクトに参加している図書館が載っており、都内では板橋区立赤塚図書館も参加しています。

kumoriコーナーで配布しているしおりを参考に誰かのお薦め本を読んでみるのもよし、お薦め文を投稿するのもよし。図書館で配布するしおりを媒介に、別の場所の本好きと間接的に繋がる試みを楽しんでください。

§ 何かが見つかる図書館

団地とともに歩んだ立花図書館は、設備から察するにおそらく開館当時はお子さんの利用が多かったのでしょう、今は行ったときの様子を見る限り、利用者の年齢層は高くなっている感じです。そんな変化に応じて、図書館の中の様子も、子ども向けだけでなく大人向けにも、いろいろ楽しいことをしてくれる方向へ進んでいると感じます。

入口ロビーのちょこちょことした展示もそうですし、2017年には雑誌コーナーを講演会場に模様替えして、区内の珈琲店のマスターにコーヒーの話をするイベントを行いました。私も参加して、マスターのお話自体も面白かったですが、いつもの雑誌コーナーが講演会場になっていることに驚きました。

どこに何の本があるという図書館案内図的な配置は、そう簡単には変わらないけど、展示や面白い本との出会いなど、ここに来れば何かに出会える。立花図書館はそんな気にさせられる図書館です。スカイツリーから少し距離が離れていて、図書館への行き帰りに、ちらほら東京スカイツリーが見えるのもいい感じ。墨田区の本好きの穴場ともいえる立花図書館、ぜひ活用してください。

墨田区立立花図書館 データ

住所東京都墨田区立花6-8-1-101 都営立花六丁目アパート1号棟1階 →大きい地図を開く
Tel03-3618-2620
開館時間
月~土曜9:00~20:00
日曜・祝日9:00~17:00
定休日第3木曜(祝日にあたる場合は開館し、翌日休館)
12月29日~1月4日
最寄駅 東武亀戸線 東あずま駅から徒歩10分
東武亀戸線 小村井駅から徒歩11分
最寄バス停「白髭神社入口」停留所から徒歩1分
墨田区内循環バス 北東部ルート(押上駅~東あずま駅 循環)
駐輪場図書館入口向かって手前左に駐輪場あり
駐車場なし
所蔵資料
図書所蔵数2017/04/01現在 57,582冊 出典『平成29年度 東京都公立図書館調査』
漫画児童書家庭実用書コーナーに入って突き当りの壁中央の時計下に漫画あり
外国語新聞なし
外国語雑誌なし
外国語図書なし
外国語児童書なし
外国語絵本日英併記絵本が10冊あり
音声資料
CDカセットレコード
ありなしなし

試聴設備なし
映像資料
DVDビデオLD
ありなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
視聴設備なし
資料のリサイクル図書館入口入ってすぐ左に、除籍蔵書を提供するコーナーを常設で設置
設備
検索機2台(キー&マウス入力機1台、タッチパネル入力機1台)
検索結果印刷機能あり
資料の複写カウンター向かって左にセルフ式コピー機あり。B5・A4・B4・A3モノクロ10円、B5・A4・B4カラー50円、A3カラー80円。
ブックポスト図書館入口向かって右の奥まった壁面にブックポストあり。 開館中の使用については明記なし。
自動貸出機カウンター向かって右端にICタグ式自動貸出機1台あり
自動返却機なし
セルフ予約受取なし
座席数 一般用37席、児童用10席
児童エリア(椅子)4席
児童用机席6席
新聞・展示ロビー(椅子)4席
雑誌コーナー(椅子)14席
一般書コーナー(椅子)2席
一般書コーナー(机)8席
児童書家庭実用書コーナー(机)9席
飲食設備
  • 図書館入口入って左に飲料自販機1台あり
  • 蓋付き容器(ペットボトル・水筒など)の飲料に限り、館内での摂取可能
ネット閲覧PC一般書コーナー入口向かって右にネット閲覧PC1台あり。利用は1枠30分。次に待っている人がいなければ延長可能。
データベース・CD-ROM閲覧ネット閲覧PCで、「聞蔵Ⅱビジュアル」「ヨミダス歴史館」「ジャパンナレッジ」「JRS経営情報サービス」「日外マガジンプラス」「日経テレコン21」「第一法規法情報総合データベース」「官報情報検索サービス」「ルーラル電子図書館」の利用可能
持参PC利用一般書コーナーの8席、児童書家庭実用書コーナー窓際の9席で、持参PCの使用可能。電源あり。
LAN接続
その他設備
  • 図書館入口入った正面にLIVA図書消毒機あり
  • 図書館入口入って右にご意見箱あり
  • 図書館入口入って左手前にAEDあり
児童用資料・設備等
紙芝居あり
布絵本布本が数点あり。貸出も可能。
児童向け視聴覚資料CD・DVDコーナーに児童向けCD・DVDあり
おはなし会赤ちゃん向けおはなし会が月1回、子ども向けおはなし会が週1回あり
靴脱ぎスペース児童書家庭実用書コーナー入って左先に絨毯敷きの大きな靴脱ぎスペースあり。また、その裏側にも細長い絨毯敷きの靴脱ぎスペースあり。
授乳室なし
オムツ交換台多機能トイレ内にオムツ交換台あり
児童用トイレなし
バリアフリー
障害者用駐車場なし
エレベーター建物1階の図書館です
車椅子用閲覧席なし
多機能トイレ男性用・女性用トイレ向かって右に多機能トイレあり
大活字本一般書コーナー入って左にあるパソコンコーナーの右隣に大活字本あり
視覚障害者向け資料図書館入口入って左先の木製の棚に『広報東京都 点字版』『都議会だより 点字版』『点字厚生』等定期刊行物の点字資料あり
拡大読書器・老眼鏡カウンターに携帯型拡大鏡・老眼鏡あり
対面朗読室なし
図書館データについて

●最寄駅・最寄バス停
 わかりやすい道のりを徒歩時速4kmで行くとして計算しています。最寄バス停のデータは現在少しずつ追加中で、まだデータがないページもあります。

●定休日
 基本的な定休日です。ほとんどの図書館で、この他に年1回の特別整理期間を設けているので、ご注意ください。

その他、各項目の説明は用語解説にも書いてありますので、ご覧ください。

墨田区立立花図書館 カレンダー

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カレンダーについて

このカレンダーは、特別整理期間・臨時休館も反映させたものを、図書館の公式ホームページや問い合わせ等で調べて掲載しています。

更新頻度も高いし、重要な項目ですので、万全を期して調べていますが、心配な方は直接図書館にお問い合わせください。

私自身もこのカレンダーを見て、その日に訪問する図書館を決めていますので、自分が無駄足踏まないためにもしっかり調べます!