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「できることからはじめてみます。」

―2008年10月の展示
visit:2008/10/29

南荻窪図書館の2008年10月の特集テーマは「できることからはじめてみます。」です。一応、環境問題の特集だとは思うのですが、展示されている本を見ると、もう少し広く"スローライフ"や"昔ながらの和の暮らし"という内容の本も並んでいます。

特集コーナーを見てまず目に付くのは、森のおうちの紙工作と羊のオブジェクト。羊のほうには

この子羊は武蔵野美術大学卒業生赤井寛子さんが4年前に制作されました。本体はコンビニのビニール袋(中身も)で、蹄は素焼きの焼き物です。所々劣化していますが、今回の企画に相応しいと思い、お借りしました。

という説明があります。単にレジ袋を芸術作品に利用しただけでなく、もしかしたら現代社会批判のメッセージも込めてあるのかな。劣化のせいか、子羊ちゃんの表情がないので、その辺はよくわかりませんでした。でも、今の消費社会には批判されうる部分があるのは確かだと思います。
森のおうち(というのは、私の勝手なネーミングです 笑)の方は、ダンボールを使った紙工作。コルクで作った人形も可愛らしいです。

展示本の方は、エコクラフトの本、ガーデニングの本、日本の昔ながらの暮らしに関する本など、実用的な本が並んでいます。環境にいいことを紹介するといった啓発的な本より、こうした実用的な本がたくさん並んでいる方が、単純にやってみたくなりますね。個人的に「エコ」は辟易しつつあるテーマ(最近は、それは違うだろう、っていう「エコ」も多くありません?)なのですが、先日の東葛西図書館の特集『エコ』も、この南荻窪図書館の特集も、たくさんの展示本を手にとってしまいました。どちらも、上から目線で本を紹介するのでもなく、単に関連キーワードで検索した本を並べるのでもなく、いい本だから読んでみて!という気持ちが伝わる展示なんですよね。

私がまず手に取ったのは、『スーパー主婦おススメ家事のワザ 掃除・洗濯編』。私はこの手の本はよく読むのですが、ラップをスポンジ代わりに使う技なんて初めて知りました。洗剤を吸収してしまうスポンジより、吸い込まないラップの方が洗剤を有効的に使えるということなのですが、本当かなあ?今度やってみます。あと、洗濯するときに袖を身頃に引き込んで洗濯すれば、洗濯ものどうしがからまりにくいという技には納得。これは明日から早速取り入れてみようと思います。

ちょっと幸せ―暮らしの歳時記』には、知っているけど自分からは特に何もしなくなってしまった季節の行事を思い起こさせてもらいました。でも、節句のような人間の決めた日付の行事はともかく、自然を愛でる行事に関しては、最近気候がおかしくなっていて、昔のようにはいかないのかもしれないという気もします。。。ちょっと心配になってしまいますね。
また、年の最後の行事として紹介されていた年賀状書きを見て、今年は早めに準備しようと心に誓いました(笑)。実は去年、人生で最も遅い時期に年賀状を書く羽目に陥りました(苦笑)。

そういった市販の本だけでなく、『杉並区レジ袋税調査会議報告書』という資料もありました。杉並区は、2002年にレジ袋に税金(すぎなみ環境目的税:袋1枚につき5円)を課す条例を可決し、2008年にその条例を廃止したという経緯があるのだそうです。条例がなくても、最近はスーパーでそれぞれレジ袋削減の工夫をしていますよね。個人的にはスタンプカードを作ったサービスより、SEIYUのその場で2円引きというサービスが嬉しいです。

そうした"余計なものを削る工夫"の他に、"緑を増やす"ということでガーデンニングの本もいろいろ。『ものぐさガーデニングのススメ』という本は、サブタイトルが「失敗続きのガーデナーが最後に開く本」ということで、私のために書いてくれたのではないかと思いました。私、育てやすいと言われているパンジーでさえ枯らしてしまうんです(苦笑)。中を読むと、「土は赤玉小粒7割・腐葉土3割」「鉢は素焼き」とズバッと言い切ってくれるのが、失敗者には頼もしい。また挑戦する気になったら、ぜひ参考にしたいです。

このように広い意味でのエコ関連の特集ですが、聞いたところによると、南荻窪図書館ではそのようなジャンルの本を特に収集することになったのだそうです。実はこの日、展示本を見るのにいちいち職員さんを呼ぶのが面倒で(南荻窪図書館の特集コーナーは閉じられたガラス棚で、本来なら職員さんに本を取ってもらう)、自分でガラス棚を開けて本を取っていて職員さんに注意されたのですが(すみません 苦笑)、その職員さんがついでに展示についても話してくださって、そのときにそうおっしゃっていました。特集期間が終わっても、南荻窪図書館のエコ関連本には注目ですね。