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葛飾区立水元図書館 訪問記

last visit:2017/09/14

葛飾区立水元図書館は、都内で唯一の水郷の景観をもった公園、水元公園のすぐ南にある水元図書館。都会の喧騒はどこへやら?の~んびりできる図書館です。

※水元図書館は、2017(平成29)年9月26日から平成29年10月22日まで改修工事を行い、1階に保管庫が設置されるなどしています。この文章は、保管庫ができる前に行った頃の訪問記です。近いうちに改修工事以後の様子を見に行ってみようと思います。
§ 図書館の場所

水元図書館は最寄り駅の金町駅から、北へ1km強のところにあります。駅の道のりはこちらに書きましたが、徒歩だと20分ほどかかります。バスで行く場合は、金62に乗って「葛飾総合高校」で降りるか、金61・金63に乗って「しばられ地蔵」で降りるか、どちらかになります。

バスの説明でわかるように、水元図書館は、縄でぐるぐる巻きにされることで有名な「しばられ地蔵」の近くです。何でも昔、このお地蔵さまの前で反物が盗まれ、お奉行さまが「盗みを見逃した地蔵も悪い」とお地蔵さまを縄で捕らえてしまった。そして、裁きの場に集まった見物客に頓智を効かせて、見物客に紛れていた盗人を捕まえることができたという逸話があるんです。

そんな由来から、しばられ地蔵には、縄で縛って願い事をし、願いがかなうと縄を解く風習があり、私も一度願掛けに行ってみましたが、本当にお地蔵さまがぐるぐる巻きでびっくり。毎年大晦日に縄解き供養を行っているということですが、私が行った2月の時点でも既に胴体は縄で見えない状態、顔にも数本縄がかかっていた状態だったので、大晦日にはお地蔵さまかどうかもわからないのでは(笑)?今度はもっと大晦日に近い時期に、お地蔵さんの姿を見に行きたいです。

§ 図書館内の様子

水元図書館は水元保健センターや水元集い交流館と併設の建物です。それぞれ専用の入口があり、図書館の入口は大きい通りに面している建物西側です。図書館入口は更に二つに分かれており、向かって右が一般書架への入口、向かって左が児童エリアの入口となっていますが、一般書架と児童エリアは建物内でも行き来できるようになっています。

中に入ると、児童エリアは1階だけですが、一般書架側には2階があり、事務室と社会人用閲覧室があります。図書館が児童エリアと一般書架に分かれているというよりは、図書館1階の端に児童エリアがあり、図書館全体の入口とは別に児童エリア専用の入口があるといった方が適切な造りです。

§ 児童エリア

児童エリアコーナー側の入口を入ると、正面にカウンターがあり、その左に児童用書架が広がっています。ざっくりいうと、入口に近いところに絵本・紙芝居、その奥に児童読み物、更に奥が児童ちしきの本という配置です。

カウンターを越えた右の壁に一般書架エリアへのドアがあるので、両エリアを利用したいときにはそちらをどうぞ。ただ、児童エリアは17時で閉まってしまうので、ご注意してください。個人的には、絵本のガイドブックなど大人が読む本も児童エリアにあるので、図書館が開いている時間帯は児童エリアも開けてくれたらと思います。図書館もそうした考えへの配慮があるようで、読み聞かせに向いている絵本は、一般書架側の児童エリアへの扉向かって左の棚に置いています。逆に、読み聞かせの絵本を求めて外から児童エリアに入ったら、この棚の存在に気づかないかもしれないので、絵本を利用する人は覚えておいてください。

外から児童エリアへの入口を入って右手前には、昔懐かしい丸ポストが鎮座しています。児童がお薦めの本を紙に書いて投函するポストで、職員さんによる手作りと思われるのですが、何とも可愛らしい!職員さんから聞いた話では、昔本物の郵便物が入っていたこともあるそうです(笑)。

可愛いと言えば、絵本の棚の上などに、ぐりとぐらのような絵本に登場するキャラクターのぬいぐるみが飾られています。葛飾区立図書館では、ぐりとぐらの絵本がある棚の上にぐりとぐらのぬいぐるみを置くようにして、絵本の場所の目印にぬいぐるみを使っていることが多いのですが、水元図書館では必ずしもそのようにぬいぐるみを置いてはいないようです。児童向けちしきの本の棚では、昆虫の本がある棚の上に昆虫の模型があったり、地理の棚の上に地球儀があったり、装飾物が本の場所を示しているので、気に入った置物があったらその棚にある本を見てみてください。

葛飾区立図書館では、絵本や児童読み物に年齢別のお薦めを表すシールを多用しており、本選びの参考になります。他の自治体と比べても群を抜いてシールの種類が多いので、シールの意味を葛飾区立図書館の絵本・児童読み物のラベルというページにまとめました。図書館には本がありすぎて借りる本が決められない!と思ったときなどに参考にしてください。

児童エリアで面白い工夫だと思ったのが、左奥にある「読んでみない?」コーナー。図書館からのお薦めの本をポスターで紹介しているのですが、その手前に紹介されている本が何冊も積んであるんです。同じ本を何冊も積む「平積み」は、書店ではお馴染みですが、図書館では水元図書館でしか見たことがありません。

積んである本をよく見ると、水元図書館以外の図書館の本もあるので、このコーナーのために他館から借りているのだと思います。紹介された本がすぐそばに積んであれば気軽に借りられるし、何冊もあれば友達と同じ本を一緒に借りることもできる。他の誰かが借りているときには読めないのが当たり前の図書館で、友達と同じ本を借りられる体験はなかなかできないので、水元図書館を使っている子どもたちにはぜひ感想を交わし合う面白さを体験して欲しいです。

§ 一般書架

一般書架は、入口から右に区画が広がっています。1階は、入口入って右手前にカウンターがあり、その更に右にCD、旅行ガイド、家事関連本、パソコンコーナー。また、入口正面に新聞・雑誌コーナーがあり、そこから右へ調べものコーナー、郷土資料、シニアコーナー、ティーンズコーナー、一般書架があり、一番右端に閲覧席が集まっています。2階は、利用者が入れるのは閲覧室だけで、あとは事務室など職員さんだけが入れる設備です。

本棚を見る前に見つけて面白いと思ったのが、利用登録書などを書くときに使う記載台が利用者からの投稿コーナーになっていて、他の利用者のお薦め本を見られるようになっていること。一度カードを作れば記載台を使う機会はあまりありませんが、それをお薦め本投稿コーナーと兼用にするというのはユニークな取り組み。お薦め本を募る図書館は他にもありますが、書くのに適した記載台に投稿ポストを設置して、そこに投稿を掲示することで、投稿へのハードルが下がるんです。カウンターのそばにあるので、返却本が面白かったときには、返す前に本の情報を投稿してみるのもいいですね。

雑誌ラックは図書館でよく使われている扉の付いた棚で、最新号を扉の表面に収納、バックナンバーを扉の中に収納するタイプですが、よく見ると最新号も扉の中に入れるようにしている雑誌が目立ちます。なぜなら、扉のサイズが小さくて扉の表面には入らないからで、雑誌は昔よりサイズが大きい傾向があり、水元図書館のように昔購入した雑誌ラックで収納に苦労しているところも多いんです。図書館をよく使う人は、「扉に最新号がない=別の誰かが読んでいる」と思い込んでしまうかもしれませんが、水元図書館では扉の中に最新号を入れている雑誌もあるので注意してください。

視聴覚資料の棚を見てびっくりしたのが、カセットがかなりあること。この時代にカセット!と思ってしまいますが、毎年発行している葛飾区立図書館の事業年報を見ると、演歌を中心に今でもカセットは貸出があるんです。葛飾区立図書館HPの事業年報のページで過去数年分の事業年報が見られるので、ご興味ある方はどんなカセットがよく利用されているのか見てみてください。

本棚を見ていくと、シニアコーナーの1列隣がティーンズコーナーで、一気に若返る配置になっています(笑)。もちろん、本を選ぶ際の参考になるようにコーナーを作っているだけなので、対象年齢ではない人が利用しても構いません。例えば、シニアコーナーには、『50歳からの体力づくり』『60歳から国家試験に合格する法』のように、タイトルに50歳以上の年齢を対象としていることを明記している本のほか、ある程度大人になってから新しく趣味・運動を始めようとする人に向けた本もあり、年齢に関わらず余暇を楽しむ余裕が出てきた人も活用できるコーナーです。

ちなみに、タイトルに年齢が含まれる本に関しては、40代の本は見当たらず、50代以上がこのコーナーに入れているようです。私が最初に水元図書館に来たのは30代のときで、このときには何とも思わなかったけど、40代後半、四捨五入したら50歳になる歳になってからこのコーナーをみたら、「もうすぐシニアか…」と思ってしまいました(笑)。自分が近づいてきたから解釈を変えるわけではないですが、大人になってからの悩み・楽しみについての本が集まっているコーナーくらいに思って使うのがいいと思います。

カウンター向かって左方にあるパソコンコーナーには、一般的な図書館の分類では別々の棚になってしまうパソコン・インターネット関連本がひとまとまりになっています。具体的には、Word・Excelの使い方の本は「007」、SNSに関する本は「547」、タブレットやスマホに関する本は「694」のように分かれるのですが、1か所に集っていると便利です。検索機で本の情報を見たときに、「水元図書館の〔パソコン・インターネット〕に在庫しています」と表示されていたら、この棚にあります。

§ 閲覧席

机席は2階の方が席数が多いですが、1階奥の閲覧席が全て窓側を向いており、その窓が隣接する公園に向かっているので、くつろいで読書をしたいなら1階がお薦め。ただ残念なことに、新宿図書センターの移転に伴い、新宿の保管庫で所蔵していた資料を水元図書館で保存することになり、その保管庫を1階閲覧席があった場所に設置する予定だそうで、2017年9月から10月にかけて改修を行った後は、1階閲覧席はなくなってしまうそう。1階閲覧席を利用したことがある人は、そのときの光景をぜひ記憶に留めておいてください。

2階の閲覧席は、部屋の入口には「社会人用閲覧室」と書かれていますが、高校3年生以上から利用できます。図書館の本を2階閲覧席で読む場合は、貸出手続きをする必要がありますが、盗難防止ゲートなどでチェックするわけではありません。他の人が本を探すときに「検索機では本棚にあることになっているのに見つからない」と探し回ることがないように、長時間利用する本は貸出手続きを取るという趣旨だと思いますし、自動貸出機があって簡単に貸出できるので、お互いの気遣いとして手続きしましょう。

席の並びとしては、1階の閲覧席が2人並んで使う長机が皆窓のほうに向くかたち、2階は大きい机に片側2人ずつ向かい合って4人が座るかたちです。向かい合うといっても、対面の人との間には仕切りがあるので、集中しやすさでいえば2階がお薦めです。

§ 金町タイムスリップ

水元図書館って、施設も少し古びていて、現代的なせわしなさから離れて読書を楽しめる雰囲気で、「昭和」っぽい図書館なんです。一方、金町駅そばの葛飾区立中央図書館は、予約受取・貸出・返却のセルフ化が導入され、閲覧席の確保や書庫資料の請求も館内PCで行うなど、新しい技術をふんだんに取り入れています。自動貸出機なら水元図書館にもあるのですが、全体として昔ながらの図書館のイメージで、たった20分歩いただけで十数年くらいの差を感じます(笑)。

水元の住民の様子を示す設備として目に留まったのが、一般書架入口にあるスリッパ。「下駄で来館した方はスリッパにはきかえてください」とあり、下駄の足音が他の人の迷惑にならないように用意されたものだと思いますが、下駄でいらっしゃる人がいるんですね。この辺は、金町から見て南に行くと柴又、北に行くと水元という地名になることもあり、寅さんのような人が図書館に来る姿をイメージしてしまいます(笑)。

また、2017年9月に行ったときには、一般書架エリアのカウンターに、フェルト製の本を模したマスコットが置いてあるのを発見。職員さんに聞いてみたら、水元図書館のオリジナルキャラクターだそうです。私が知る限りでは、葛飾区立図書館でオリジナルキャラクターを作っている図書館は水元だけで、これから図書館だよりなどに登場するなど活躍するのかなと楽しみです。

近くに中央図書館があるので、調べ物をしたり、たくさんの本の中から選びたいときには中央図書館、比較的人が少ない環境でくつろいで読書をしたいときには水元図書館と、用途によって使い分けられるのはこの辺にお住いの人にとって大きなメリットだと思います。それに座席の確保しやすさでは、座席数が多いけど来館者も多い中央図書館より、座席数が比較的少なくても来館者も少ない水元図書館の方が上だと思います。

図書館は新しくて設備が充実していればいいというものではなく、長く利用されていることが年輪のように重みをもたらして、不思議と落ち着いた雰囲気を作ります。そういう雰囲気の図書館が好きな人には水元図書館がお薦め。本の世界に浸る時間を楽しんでください。

葛飾区立水元図書館 データ

住所東京都葛飾区東水元1-7-3 →大きい地図を開く
Tel03-3627-3111
開館時間
児童コーナー以外火~土曜9:00~20:00
日曜・祝日9:00~17:00
児童コーナー9:00~17:00
定休日月曜・第4木曜(祝日は開館し、翌日を休館)
12月29日~1月3日
最寄駅JR常磐線 金町駅から徒歩21分
京成金町線 京成金町駅から徒歩23分
最寄バス停「しばられ地蔵」停留所から徒歩3分
京成バス 金61(金町駅~戸ヶ崎操車場・八潮駅南口)
京成バス 金63(金町駅~水元公園~金町駅 循環)
「葛飾総合高校」停留所から徒歩4分
京成バス 金62(金町駅北口~西水元三丁目・大場川水門)
駐輪場図書館入口手前と入口向かって右に駐輪場あり
駐車場図書館入口向かって右に一般用駐車場5台分あり
所蔵資料
図書所蔵数2015/04/01現在 99,080冊 出典『葛飾の図書館 平成26年度事業年報』
※学校図書館支援コーナーの所蔵数は新宿図書センターに加算
漫画新聞・雑誌コーナー手前の棚の、新聞・雑誌コーナー側の面に漫画あり
外国語新聞The Japan News(英語)あり
外国語雑誌なし
外国語図書英語図書・中国語図書・ハングル図書あり
外国語児童書外国語絵本の棚に英語の児童読み物あり
外国語絵本英語絵本が約200冊強、中国語絵本が約60冊、ハングル絵本が約50冊、フランス語が約10冊、ドイツ語・スペイン語・イタリア語・オランダ語・デンマーク語・スウェーデン語・ノルウェー語・フィンランド語・ギリシャ語・ロシア語・ポーランド語・ハンガリー語・チェコ語・ルーマニア語・ヘブライ語絵本が1~数冊ずつあり(数字は開架の冊数)
音声資料
CDカセットレコード
ありありなし

試聴設備なし
映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
視聴設備なし
資料のリサイクル一般エリア側入口入ってすぐ左に、除籍蔵書の提供と古本の授受ができるコーナーを常設で設置
設備
検索機4台(キー&マウス入力機2台、タッチパネル入力機2台)
検索結果印刷機能あり
資料の複写1階のカウンター向かって左、旅行ガイドの棚のそばの壁際に、セルフ式コピー機あり。A4・B4・A3モノクロ10円。
ブックポスト図書館入口向かって右の壁面にブックポストあり。開館中の使用については明記なし。
自動貸出機1階新聞・雑誌コーナー向かって右に、ICタグ式自動貸出機1台あり
自動返却機なし
セルフ予約受取なし
座席数一般用107席、児童用24席
1階児童用椅子席2席
児童用机席22席
新聞・雑誌コーナー(椅子)15席
参考図書コーナー(机)6席
机席30席
2階社会人用閲覧室(机)48席
飲食設備蓋付き容器(ペットボトル・水筒など)の飲料に限り、机席での摂取可能。但し、飲むとき以外は鞄にしまってくださいとのこと。
ネット閲覧PCネット閲覧PC2台あり。利用は30分ごとに区切られた単位(x:00~x:30、x:30~y:00)で、次の予約がなければ延長可能。
データベース・CD-ROM閲覧ネット閲覧PCで「聞蔵Ⅱテキスト」の利用可能
持参PC利用しらべものコーナーにパソコン席2席あり。電源なし。
LAN接続なし
その他設備
  • 図書館正面入口から外をみて左先に公衆電話あり
  • 図書館入口向かって左の壁面にAEDあり
児童用資料・設備等
紙芝居あり
布絵本数点あり。ハンディキャップ登録をしている人のみ貸出可能。
児童向け視聴覚資料CD・カセットコーナーに児童向けCD・カセットあり(カセットは童話の朗読)
おはなし会乳幼児向けおはなし会が月1回、子ども向けおはなし会が月1回、絵本よみが月2回、かみしばい会が月1回あり
靴脱ぎスペース児童エリアカウンター向かって右に、絨毯敷きの靴脱ぎスペースあり
授乳室なし
オムツ交換台1階女性トイレ内にオムツ交換台あり
児童用トイレ児童エリアに児童用トイレあり
バリアフリー
障害者用駐車場なし
エレベーターなし
車椅子用閲覧席なし
誰でもトイレ1階の一般書架入口入って右の男性用・女性用トイレの先に誰でもトイレあり
大活字本カウンター側から調べものコーナーに向かって右の棚に大活字本あり
視覚障害者向け資料カウンター向かって左にある旅行ガイドの更に左の低い棚に、点字絵本・点字資料・マルチメディアデイジー資料あり
拡大読書器・老眼鏡なし
対面朗読室なし

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