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板橋区立氷川図書館

板橋区立氷川図書館は、2025年9月1日から2026年3月2日までバリアフリー化工事・一部内装改修工事のため休館しています。休館期間のうち2025年10月6日から2026年2月8日までは、旧板橋第九小学校に予約受取・返却・予約・利用登録ができる臨時窓口を設置します。臨時窓口に関するデータはこちらです。
以下は、休館前の板橋区立氷川図書館の訪問記です。

板橋区立氷川図書館 訪問記

last visit:2008/11/02

板橋区立氷川図書館は、板橋区役所の北西にある図書館。周辺に行政機関・医療施設・商業施設が多いことから、「行政・地方自治関係」「医療・健康問題」「商店経営」の資料を充実させています。

§ 図書館の場所

氷川図書館は、都営三田線の板橋区役所駅や東武東上線の大山駅から歩いて十数分のところにある図書館。氷川図書館のある氷川町やその周囲の町は、古い町名が残っているところのようで、住所が『何丁目何番何号』という3つの数字からなる住所ではなく、「氷川町28番9号」(氷川図書館の住所です)という具合に2つの数字からなる住所なんです。東京でこうした古い町名は、今や貴重ですよね。古くから栄えていた中山道が近いことが、古い町名の保存にも影響しているのでしょうか。

板橋区役所駅から行くとしたら、区役所の北の仲宿交差点まで行き、交差点の西に伸びている道に入ります。右側に緑が生い茂った先に東京都健康長寿医療センターが出てくるのですが、その手前の道を右折します。そのまま進めば、右側に氷川図書館が現れます。

§ 図書館内の様子

山手通りが中山道に合流する地点を西に300mほどいったところにある氷川図書館は3階建てです。1階にカウンター、新聞・雑誌コーナー、CDコーナー、児童コーナー。一般図書のうち、文庫、新書、家事関連本も1階にあります。それ以外の図書と閲覧室が2階にあり、3階は事務室や視聴覚室となっています。

入口入ってすぐ右には、飲物自販機のある休憩コーナーがあります。板橋区立図書館はこうした休憩コーナーがあることが多いですね。特に夏などは熱中症対策としてもこまめに水分を取った方がいいですし、こうした休憩コーナーを上手に利用したいものです。

入口の左側は、半円状の新聞・雑誌コーナーになっています。2階の半円状部分は閲覧席になっていますね。大きい窓に囲まれた空間ですが、建物北側にあたるので、本の日焼けの心配はなさそう。大きな窓に面した場所にも書棚を置いてしまって、その棚の本が日焼けしてタイトル文字が薄くなってしまっている図書館もありますが、氷川図書館はその点安心です。

入口から真っ直ぐ進んでいくと、右にカウンターがあり、カウンター手前にCDコーナー。左側は手前に文庫と新書、奥が児童コーナーとなっています。児童コーナーの右の方に家事関連本の棚がありますが、初めて来た方は児童コーナーの中に一般図書があるとは思わないだろうから、気がつきにくいかもしれませんね。

新聞・雑誌コーナーと新書の棚の間の通路を進んだ先、検索機の手前左の壁には、辻井喬の詩「流竄の地」の最後の節の書が額に入れて掛けられています。私、辻井喬って結構好き(といっても、詩はあまりわからないので、もっぱら小説)なのですが、氷川図書館と何かゆかりがあるのでしょうか。気になるところです。書の下には辻井喬の詩集も置いてありますよ。

2008年11月2日に行ったときには、カウンター前に「特色ある図書コーナー」というコーナーができていました。コーナーの説明文には

氷川図書館では「特色ある図書館づくり」を目指した資料の収集を行っています。
周辺には行政機関、医療施設、商業施設が多いことを考慮し、「行政・地方自治関係」、「医療・健康問題」、「商店経営」等の資料の充実に努めてまいります。

とあります。言われてみれば、最寄駅は板橋区役所前駅ですし、区役所周辺には保健所、税務署、警察署、消防署も集まっています。また、氷川図書館の西には都立豊島病院や東京都老人医療センターもある。商業施設は、旧中山道の板橋宿・仲宿の商店街のことかな。今のところ、この「特色ある図書コーナー」は冊数も少ないですが、通院している人や商店主さんにとって参考になるコーナーになるといいですね。

児童コーナーは、読み聞かせコーナーが古い板張りで、何だか懐かしいような気がしてきてしまいます。氷川図書館の児童コーナーの中で私のお薦めは、入口からみて右奥にある「こわいおはなし」コーナー。名前の通り、児童向けの怖い話の本を集めたコーナーなのですが、日本の妖怪のイラストが上から吊り下げられていて、ちょっとした妖怪集合場所になっているのです。あ、でも、すっごく怖いイラストというほどではないので、怖がりのお子さんでもたぶん大丈夫ですよ(笑)。

「こわいおはなし」コーナー向かって右には、外国語絵本もあります。いろんな言語が混在して200冊強というところ。図書館の外国語絵本というと、大抵は英語の絵本が中心ですが、板橋区はいたばしボローニャ子ども絵本館で世界の絵本を集めていることもあってか、こうした地域図書館でもいろんな言語の絵本を所蔵している傾向はあるかもしれません。

2階は書棚がずらり。閲覧席は、大きいテーブルに片側3人ずつが向かい合い、計6人で座る形の机が8つあります。1人分のスペースは、横が少し狭いかもしれません。閲覧席エリアの階段寄りには、持参PCが利用できる席も2席あります。電源も使えて、利用するときにはカウンターに申し込むとのこと。パソコンといえば、1階のカウンター向かって左に、ネット閲覧PCも2台設置されています。ネット閲覧PCの隣にはCD視聴機も2台ありますよ。

書棚を見ると、通常の図書分類ではバラバラに配架されてしまうPC関連本が、エレベーターから見て手前から4列目の一番左にまとめて置いてあります。こういう工夫は利用者には嬉しいですね。行政・地方自治関係、医療・健康問題、商店経営にあたる棚も見てみましたが、特に多い様子も見受けられなかった(2008/11/2現在)ので、やはり特色本はこれから集めていくということのようです。

地域に必要な本を集めるというのは、地域図書館に求められていることの一つでしょうし、こうした特色があることで改めてそんな地域だと知ることもありますよね。次に行ったとき、特色コーナーがどうなっているか期待したいと思います。

詳細データ

板橋区立氷川図書館は、2025年9月1日から2026年3月2日までバリアフリー化工事・一部内装改修工事のため休館しています。休館期間のうち2025年10月6日から2026年2月8日までは、旧板橋第九小学校に予約受取・返却・予約・利用登録ができる臨時窓口を設置します。
以下は、休館中の臨時窓口のデータです。

アクセス

住所東京都板橋区栄町6-1 旧板橋第九小学校体育館棟(東門から入れます)
最寄駅
駐輪場 臨時窓口の入口手前に駐輪場あり
駐車場 なし

開館時間・定休日

開館時間
9:00~20:00
定休日
第3月曜(祝休日の場合、直後の平日を休館)
3月以外の月の月末日(土・日曜・祝休日の場合、直後の平日を休館)
3月31日
12月29日~1月4日

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