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品川区立南大井図書館

品川区立南大井図書館 訪問記

last visit:2012/07/16

品川区立南大井図書館は、京急本線 大森海岸駅と京浜東北線 大森駅の中間北よりにある図書館。耐震対策・老朽化対策の改修をして、2008年3月1日にリニューアル開館してから、だいぶ広々と明るい施設になりました。

§ 図書館からの道のり

南大井図書館は、京急本線京浜東北線に挟まれた場所にあります。駅で言うと、京急本線 大森海岸駅と京浜東北線 大森駅の間よりやや北になります。

2駅のうち、より近いのは大森海岸駅です。大森海岸駅の改札を出て右折し、左先に見えるイトーヨーカドーの手前で右に曲がります。そこからはしばらく直進し、450mほど行ったところで右に小さな変電所、左に小さな公園があるので、公園の手前で左折します。公園の隣に柱部分が黄色い建物が見え、それが南大井図書館のほか、南大井シルバーセンター・南大井児童センターが入っている併設施設です。

JR大森駅からも歩いていける距離です。大森駅からは中央改札を出て、突き当り左の階段を降り、突き当たりの総合案内板のところで左の階段を降りて路面へ出ます。階段下りた右側にあるバスロータリーに沿って時計回りに歩き、「カドヤビル10」の手前で左折します。突き当ったら右折し、桜新道歩道橋のところで左折、一つ目の信号を右折すると、道の左側に南大井図書館が入っている建物があります。

京急本線と京浜東北線の真ん中の通りが桜新道という通りで、桜並木になっています。大森駅から行くと桜新道をまたぐことになるので、桜の季節には大森駅から行くのがお薦め。途中の歩道橋も、ピンクにペイントされたり桜の絵が描いてあったりして、桜シーズンでなくてもちょっと桜気分になれます(笑)。

§ 図書館内の様子

南大井図書館は複合施設の4階になります。4階に上がって図書館エリアに入ると、左にお手洗いがあり、そのまま通路を進むと、右にカウンター、左に新聞・雑誌コーナー。その先が書架で、右側一帯が児童コーナー、左側が一般書架となっています。一般書架の中には、中央手前にCDコーナーがあり、その先に中高生コーナーもあります。閲覧机は、書架エリア中央付近の中高生コーナーと、左側の一般書架の中にある席と合わせて20席。規模でいうと、小~中程度の図書館です。

2008年3月にリニューアルされる前は、狭くて古い印象を受けた南大井図書館ですが、耐震対策とともに内装も新しくなった今の南大井図書館は、設備が新しく、小さい面積の中でいろいろなサービスが提供できるよう工夫しています。例えば、蔵書数を充実させるべく、棚の高さは結構高いですが、壁と棚の間の隙間に折り畳み式の踏み台を収納していて、利用者も自由に使うことができます(入口からみて右側の壁に3ヶ所設置)。もちろん、自分で取れない方は、職員さんに頼めば取ってくれると思います。

難を言うと、上の階が南大井児童センターなので、図書館内に上の階で走り回っている音が響くんですよね。放課後はちょっと音が気になるかもしれません。児童センターで子供が遊ぶ時間にどうしても南大井図書館で静かに本を読みたいと言う人は、耳栓を持っていく方がいいかもしれません。

§ 一般書架、新聞・雑誌コーナー

カウンター前の新聞・雑誌コーナーは、棚と座席の間隔が狭くて、やや通りにくいです。どんな雑誌があるのかな、と棚全体を見たいとき、視力のいい人なら、棚に近づきすぎないで椅子の向こうから棚全体を見た方が把握しやすいと思います。新聞・雑誌コーナーにはネット閲覧PCもあり、これも狭い通路を背に利用することになるので、後ろを人が通るときにはお腹を机にぴったりつけるとか、少し気を遣う必要があります。

こう書くと、狭くて使い勝手の悪い図書館に思えてしまうかもしれませんが、住宅や小さい事務所などが並ぶ地域の図書館なので、利用者の出入りもそれほど激しくなく、少ない人数が長時間滞在する雰囲気です。バタバタした感じのない図書なので職員さんの対応も丁寧。自分の思うような本が見つからないときなどは、ぜひ職員さんに相談してみましょう。

日本人の書いた読みものは、小説も随筆も一緒にして、著者姓名の五十音順に並んでいます。但し、アンソロジーなど複数の著者による小説・随筆本は、タイトル名をとって五十音順の並びに入っています。例えば、赤染晶子(アカゾメ アキコ)が書いたの本の隣に、8人の作家による『赤に捧げる殺意』(アカニササゲルサツイ)という本が並び、その隣に赤星香一郎(アカホシ コウイチロウ)が書いた本がある、といった具合になります。外国人の書いた小説は、「東洋文学」「英米文学」「ドイツ文学」等の国・地域別に分類された上で、著者姓名の五十音順に並んでいます。

書架の真ん中あたりに柱があるため、一部棚の幅がイレギュラーになって、政治・経済の棚は中途半端なところに仕切りが入ってしまっているのですが、それを利用して表紙を見せる向きで本を置く場所を作っています。旅行ガイドの棚では、「さんぽ」「宿・ホテル」「温泉」「登山・ハイキング」といった具合に、内容によってさらに細かく分類していたり、規模の小さい図書館で利用者がいろいろな本に出会えるよう、小さな工夫をしてくれています。

§ 児童コーナー

児童コーナーは、手前に靴を脱いであがれるスペースがあり、その周囲に紙芝居や赤ちゃん向け絵本、その奥に普通の絵本、その奥にちしきの本や児童向け読みものといった具合に、奥にいくほど対象年齢が高くなるような配置になっています。児童コーナーに椅子はなく、靴を脱いであがるコーナーに座卓があるのみ。調べ学習などをしたい小学生は、中高生優先席か座卓を使うかしてください。

絵本は、日本のおはなしも外国のおはなしも一緒にして、おはなしの作者の姓名五十音順に並んでいます。児童向け読みものも絵本と同様に、日本のおはなしも外国のおはなしも一緒にして、著者姓名五十音順に並んでいます。日本では人の名前を「苗字、名前」という順で呼びますが、外国の多くでは「名前、苗字」という順に呼びますよね。図書館で人の名前の五十音順に並べるときには、外国人も全て「苗字、名前」に置き換えた上で五十音順に並べるので、その点注意してください。

漫画は児童コーナーと中高生コーナーの2ヶ所にあります。児童コーナー手前のコピー機向かって左の棚にあるのは、『サザエさん』『ちびまる子ちゃん』『エースをねらえ』など、中高生コーナーにあるのは『三国志』『のだめカンタービレ』『ハチミツとクローバー』など。何が児童向けで何が中高生向けというのはとりあえずの分類でしょうから、利用者としては気にせずどちらも利用しましょう!

南大井図書館でもそうですが、漫画のある図書館では勉強の息抜きに漫画を読んだりしている人も多いです。でも、頻繁に利用していると所蔵漫画もすぐに読破してしまうと思うので、ぜひ漫画に限らず図書館全体で面白い本を見つけて欲しいところ。

たとえば、南大井図書館の閲覧席のそばには辞典類の棚がありますが、その中にある『全国映画ドラマロケ地事典』では、場所や映画・ドラマ名からロケ地を調べることができます。試しに南大井図書館付近でロケ地になったところを探してみると、大森ベルポートがドラマ「ショムニ」「ロケット・ボーイ」のロケ地になっています。また、品川区内の図書館では、品川図書館が映画「DEATH NOTE」のロケ地になっているんですね。

図書館は、書店と違って売れ筋以外の本や、個人ではなかなか変えないような資料を所蔵しているのが、魅力の一つ。ぜひ、図書館でしか出会えない本を手に取って、未知のジャンルにもどんどん踏み込んで、本の世界を楽しみましょう!

品川区立南大井図書館 特集・行事・図書館だより感想記

  「東海道品川宿」
―2007年3月の展示

品川区立南大井図書館 データ

住所東京都品川区南大井3-7-13 4階 →Google Mapで見る
Tel03-3761-6780
開館時間
月~土曜9:00~20:00
日曜・祝日9:00~19:00
定休日第2木曜(祝日も休館)
12月29日~1月3日
最寄駅 京急本線 大森海岸駅から徒歩11分
JR京浜東北線 大森駅から徒歩13分
京急本線 立会川駅から徒歩14分
駐輪場建物手前左右に駐輪場あり
駐車場なし
所蔵資料
図書所蔵数51,662冊(2017/04/01現在、出典『平成29年度 東京都公立図書館調査』)
音声資料
CDカセットレコード
ありなしなし

映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
設備
ブックポスト入口の自動ドア向かって右にブックポストあり
自動貸出機なし
音声試聴設備なし
映像視聴設備なし
ネット閲覧PCカウンター前にネット閲覧PC2台あり。利用は1人1時間まで。
持参PC利用不可
LAN接続館内用無線LAN「しながわFree Wi-Fi」の利用可能
飲食設備等蓋付き容器(ペットボトル・水筒など)の飲料に限り、館内での摂取可能。但し、飲むとき以外は鞄にしまってくださいとのこと。