葛飾区立西水元地区図書館
葛飾区立西水元地区図書館 訪問記
葛飾区立西水元地区図書館は、葛飾区立図書館の中で一番北にある図書館。西水元あやめ園内にある図書館とのことで、植物園の中に図書館?と思いきや、老人ホーム「あやめ園」の中にある図書館です(笑)。
西水元地区図書館は電車の駅からはかなり遠いので、金町駅北口から京成バスで「大場川水門」行きに乗り、西水元二丁目停留所で降りるのがいいと思います。朝は結構本数があるのですが、図書館が開いている10時以降は1時間4~5本。ちょっと不便ですね。私は家から自転車で行きました。
ところで、この西水元地区図書館、住所が「西水元2-2-8 西水元あやめ園内」となっているので、私てっきり植物園の中に図書館があると思っていたのですよ。ほら、葛飾区って堀切菖蒲園があるし、図書館だって公園の中にある大塚公園みどりの図書室とか、池のほとりにある洗足池図書館とかあるし、植物園に図書館があってもおかしくないだろうって。で、行ってみたら老人ホーム「あやめ園」の1階が西水元図書館だったので、自分の勘違いに笑っちゃいました。
地図上でも公園のマークではなくて建物のマークだったから変だなとは思っていたんですけどね。それに葛飾区立図書館ホームページの「施設案内」をちゃんと見たら、「特別養護老人ホーム 西水元あやめ園内」と書いてありました。
そんなわけで、老人ホームを入って左の一画が西水元地区図書館です。葛飾区の「~地区図書館」は「~図書館」よりも小さめの施設で、ここも小さい図書館。入ってすぐにカウンター。カウンターから見ると、右にCD・カセット、正面から左にかけて児童コーナー、その奥に一般書架があり、その奥の窓際に閲覧席がぽつぽつとあります。
児童コーナーには昆虫の標本がありますね。それはどこかから購入したのかなという感じの立派な標本なのですが、児童コーナーの棚の一角には市販ののりのビンなどに入れてあるトノサマバッタやカエルの標本もあって。こちらは職員さんかどなたかが自分で採集して標本にしたのでしょうか。この辺、都内と言っても田舎っぽい(失礼)ので、捕まえられそうな気もするし。採っちゃマズいような場所じゃなければ、ぜひどこで採ったか教えて欲しい。
棚は、まぁ小さい図書館なので、それなりにという感じですね。漫画はあったけど、外国語図書はなかったな。棚の高いところには、復刻本などの読む人が少なそうな本が並んでいたのですが、ここにポプラ社の怪盗ルパン全集や少年探偵シリーズがあってちょっとショック。これ、私、小学生の頃、全集制覇したくて頑張って読んでいたのですが、今の子供は読まないのかな…。ちなみに、私は制覇欲がありながらも、気に入った本を何度も読む傾向があるもので、結局全集制覇には至りませんでした。
閲覧机も壁にちょっと板を取り付けたという感じで狭いですね。いや、もちろん頑丈に取り付けてはありますが、スペースが小さい。ちょっと読書するくらいないなら充分ですが、調べものなどをするには適していませんね。
そんな小規模図書館ですが、雰囲気は明るいです。カウンターの裏に図書館の事務室があるのですが、時々笑い声が聞こえてきて楽しげなんですよね。うるさい笑い声じゃなくて、ほのぼのした感じの笑い声で。
併設施設の図書館って、やはりその併設施設の影響を受けますよね。老人ホームの中に図書館があるというパターンは、23区内でこの西水元地区図書館だけだと思うのですが、明るくて居心地がいいですよ。交通の便が悪いから近くに住んでいる人しかなかなか来ないのかな、利用者も職員さんに挨拶をよくしていて顔見知りみたいな感じで。
もちろん、私のような新参者も居心地よく利用できます。サイクリングがてらこんな図書館もいかがでしょうか。