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荒川区立尾久図書館

荒川区立尾久図書館 訪問記

last visit:2021/02/21

荒川区立尾久図書館は、2021年2月20日に整備中の宮前公園の一画に移転したばかりの図書館です。外から見ても中に入ってもデコボコしている面白いデザインで、こちらの区画はどんなだろう、あちらの区画はどんなだろうと回るうちにいろいろな本に出会える空間です。

まだ書きかけですが、少しでも様子がわかればと、書きかけの状態でUPしています。荒川区ってば、ゆいの森といい、新しい尾久図書館といい、素敵な空間を作ってくれちゃって!と思うくらい、いい図書館です。
§ 図書館の場所

2021年2月20日に移設リニューアルした尾久図書館は、都電荒川線の宮ノ前駅のすぐそばです。駅を出て北東方向の路地へ入ると、昔ながらの住宅地の中で「新しい建物」オーラを出している施設がすぐ目に入ります。

私の頭の中には「新しい尾久図書館は新しく整備される宮前公園の中に建てられる」という情報があったので、図書館の周囲も散歩してみるつもりで行ったのですが、私の読解力が足りなかった。宮前公園は、新しく整備され「た」公園ではなく、新しく整備され「る」公園で、全てが完成するのは2022年4月の予定だそう。今は、図書館の隣に子ども広場があるものの、その先は工事現場が広がっています。

これって、尾久図書館が最寄りの図書館で、本を返して、また借りて…と通う人には、工事現場がバラいっぱいの公園へと変わる様子を定期観測するかたちになって面白そう。そう、新しい宮前公園は、公園内に「ローズ何たらエリア」という名前のエリアが3つもあるくらい、バラ系の花を中心とした公園になるそうです。図書館にも公園側を見晴らせる席やテラスがあり、公園の完成が楽しみです。

§ 図書館の様子

図書館の中に入ると…の前に、図書館を外から眺めると、たくさんの立方体を合わせたようなデコボコしたかたちが面白い。私、遅まきながら、この新しい尾久図書館に行こうと思って荒川区立図書館ウェブサイトを見たときに気付いたのですが、このサイトの上部の画像は、荒川区の各図書館のイラストになっているんですね(スマホ用の表示だとこのイラストは表示されず。PC用表示にしてみてください)。一番右の、あらかわ遊園の観覧車を背景にした建物が、新しい尾久図書館のイラスト。一見、いろいろなお店が入っている商業施設のようにも見えますが、考えてみれば、図書館も「いろいろなジャンルの本があるエリアが合わさった空間」と言えるのかもしれません

都電側(南側)の入口に目を向けると、駐輪場との境目の壁や図書館の庭と公園を隔てる低い塀に煉瓦が使われている中、際立って古い煉瓦塀があります。その手前にある説明板によると、有形文化財である「荒川遊園煉瓦塀」の一部を移設したもので、荒川遊園も煉瓦工場の跡地にできたのだそう。東京の図書館で煉瓦といえば、赤レンガ図書館を愛称とする北区立中央図書館が思い浮かびますが、尾久の隅田川沿いも煉瓦工場が多かったとのこと。煉瓦工場の跡地に荒川遊園ができたのが大正11年、煉瓦造りの建物が多く倒壊した関東大震災が大正12年。その後、煉瓦の需要は減っただろうから、前年に煉瓦工場を遊園地にしたのは図らずもいいタイミングだったのでは…などと想像を膨らませてしまいます。

建物としては2階建てですが、中2階に世代を越えてお薦めの絵本や漫画があったり、1階の児童エリアの一画が一段下がった位置にあったり、縦方向にもデコボコした造りです。エレベーターも、半地下、1階、中2階、2階それぞれで乗り降りすることができ、面白い構造とバリアフリーを両立させています。

各階の配置は、1階に、児童エリア、ティーンズコーナー、シニアコーナー、雑誌・家事系実用書、CDコーナー、貸出カウンター、多目的室、飲食スペース、中2階が大人向け絵本や漫画がある多世代ステージ、2階が一般書架、新聞コーナー、調べもの相談カウンター、館内用PC、学習室、グループ学習室、対面朗読室など。こう書くと、下が子ども中心の賑やかなコーナー、上が静かな空間と感じるかもしれませんが、2階には屋外で読書できるテラスもあるし、今はコロナ対策で窓を開けているので外の音も入ってきて、上も堅苦しい雰囲気ではありません。

尾久図書館の施設案内を見てほっこりした気分になったのが、図書館員さん用の事務室が「スタッフひろば」となっていること。図書館の各エリアについて、文学などの本があるエリアが「言語と文学のひろば」、雑誌・家事系実用書の本があるエリアが「生活のひろば」、グループ学習室が「探求のひろば」、多目的室が「みんなのひろば」…と、全て「~ひろば」と命名されていて、図書館員さんの事務室も「スタッフひろば」というわけです。図書館の仕事は幅広い知識が求められると同時に、本(何冊かまとめただけで重い)を運ぶなど体力面も必要で、なかなか大変な仕事ですが、「ひろば」と言われると楽しさいっぱいのお仕事に見えてきます。

以下、それぞれのひろばについて書く予定
§ 過去があって、今、未来がある

この開館したての図書館で私が興味を惹かれたのは、今はコロナ感染対策でまだ使えない飲食スペースとの仕切りに貼られていた、旧・尾久図書館への利用者からのメッセージ。旧館が閉館になるにあたって、図書館の思い出やメッセージを集める企画を行ったのでしょう。「閲覧室の雰囲気が好き」のように図書館への想いをストレートに書いているものもあれば、読書論風の文章、旧・尾久図書館の最後の日に職員さんのご厚意で館内を案内してもらった(これは嬉しいよなあ)というメッセージもあり、旧・尾久図書館にいろいろな人がいろいろな思い出を持っていることが伝わってきます。

最近は、図書館が閉館する際にこうしたメッセージを集める企画をすることがよくありますが、おそらく多くの場合は、そのメッセージを閉館する図書館に展示して終わるように思います。それを、新しくなった図書館にも展示してくれるって、とてもいい。単に新しい図書館ができたのではなく、前の図書館の歴史があって今の図書館があるのが感じられます。前の図書館で本を読み、勉強をしたという思い出に刺激されて、この新しい図書館でもいろいろな本を読んでいきたいなと思えるメッセージ。開館からしばらく経ったら展示をやめてしまうかもしれませんが、展示されている間に来館する人には、ぜひ見て欲しいです。

荒川区立尾久図書館 データ

住所東京都荒川区東尾久8-45-4 →大きい地図を開く
Tel03-3800-5821
開館時間
火~金曜9:30~19:30
土・日曜・祝日・臨時開館日9:30~17:00
※臨時開館日とは、夏休みの終わり頃などに、本来休館日である月曜を、臨時に開館してくれる日です
定休日月曜(祝日は開館し、翌日以降の平日を休館)
第2木曜(祝日は開館)
年末年始
最寄駅 都電荒川線 宮ノ前駅から徒歩1分
都電荒川線 熊野前駅から徒歩4分
都電荒川線 小台駅から徒歩6分
日暮里舎人ライナー 熊野前駅から徒歩7分
都電荒川線 荒川遊園地前駅から徒歩11分
日暮里舎人ライナー 足立小台駅から徒歩13分
都電荒川線 東尾久三丁目駅から徒歩14分
最寄バス停「尾久橋」停留所から徒歩6分
都営バス 里48 (日暮里駅前~西日暮里駅前~ 足立小台駅前~ 見沼代親水公園駅前)
都営バス 里48-2 (日暮里駅前~西日暮里駅前~ 足立小台駅前~ 加賀団地 循環)
荒川区コミュニティバス 町屋さくら(尾久橋~町屋駅~子ども家庭支援センター)
「熊野前」停留所から徒歩6分
都営バス 端44 (駒込病院前~田端駅前~ 北千住駅前)
都営バス 里48 (日暮里駅前~西日暮里駅前~ 足立小台駅前~ 見沼代親水公園駅前)
都営バス 里48-2 (日暮里駅前~西日暮里駅前~ 足立小台駅前~ 加賀団地 循環)
「小台」停留所から徒歩6分
都営バス 東43 (東京駅丸の内北口~駒込病院前~田端駅前~ 江北駅前)
駐輪場都電側入口向かって右に駐輪場あり
駐車場一般用駐車場はなし、都電側入口向かって右に障害者用駐車場1台分あり
所蔵資料
漫画中2階「多世代ステージ」コーナーに漫画あり
音声資料
CD
あり

設備
ブックポスト都電側入口向かって右と、公園側入口向かって右にブックポストあり
セルフ予約受取なし
その他設備1階カウンター向かって右に、書籍消毒機「cocochi」あり
児童用資料・設備等
その他児童向け資料・設備等1階階段下にベビーカー置き場(広いです)あり
バリアフリー
障害者用駐車場都電側入口向かって右に障害者用駐車場1台分あり
エレベーター都電側入口入って左にエレベーターあり
大活字本1階「いきいきひろば」に大活字本あり
視覚障害者向け資料1階「いきいきひろば」に、『広報東京都 点字版』『都議会だより 点字版』や録音図書目録・点字図書目録あり
対面朗読室2階カウンター向かって奥に対面音訳室あり
図書館データについて

●最寄駅・最寄バス停
 わかりやすい道のりを徒歩時速4kmで行くとして計算しています。最寄バス停のデータは現在少しずつ追加中で、まだデータがないページもあります。

●定休日
 基本的な定休日です。ほとんどの図書館で、この他に年1回の特別整理期間を設けているので、ご注意ください。

その他、各項目の説明は用語解説にも書いてありますので、ご覧ください。