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練馬区立稲荷山図書館 訪問記

last visit:2011/08/28

練馬区立稲荷山図書館は、光が丘公園の西の、稲荷山憩いの森や清水山憩いの森の近くにある図書館。周囲に自然がたくさんあることから設けられた「昆虫コーナー」は、図書館の域を超えて、昆虫館と言ってもいいほどです。

§ 図書館の場所

稲荷山図書館は、最寄り駅は光が丘駅なのですが、ここから歩いていくととても遠いです。私は一度光が丘駅から歩いたのですが、道が狭い割に車の量が多く、少々ひやひやしながら行ったあげくに休館日でした(笑)。光が丘が「作られた町」であるのに対し、周辺の町は「自然にそうなった町」で、その差が体感できた点では楽しい散歩だったのですが、どうしても歩きたい人でなければバスで行くのをお薦めします。

稲荷山図書館の最寄のバス停留所は土支田二丁目。光が丘駅から土支田循環に乗ってもいけますが、こちらは本数が少ないんですね。それより石神井公園駅から成増駅南口に行く系統の石02,石03,石04(このどれでも土支田二丁目は停まります。石01は停まらないのでご注意)が便利です。

稲荷山図書館の場所は土支田二丁目停留所から林に分け入ったところ、というのは大げさですが、北東にある稲荷山憩いの森と西にある清水山憩いの森に挟まれた場所にあります。2階建ての建物で、正面には縄跳びをもった少女の像があります。

§ 図書館内の様子

2階建ての稲荷山図書館の内訳は、1階が新聞・雑誌コーナー、小説、家事関連本、CD・カセット、中高生コーナー、児童コーナー、昆虫コーナー。貸出・返却カウンターも1階です。2階は、小説と家事関連本以外の一般書架、辞典類、地域資料。過去の新聞も2階にあります。2階にある会議室は、夏休み期間などには閲覧室として開放されます。

§ 児童コーナー

稲荷山図書館の児童コーナーは、小説などの棚の奥、後述する昆虫コーナーの隣にあります。子どもの頃から稲荷山図書館を利用していたら、昆虫に詳しくなりそう。奥の読み聞かせコーナーの大きな窓は緑に面していて、ここから外を覗けば、昆虫を発見できるかも。当サイトにメールを寄せていただいた方から、稲荷山図書館で、「あ、蝶の標本が落ちている」と思って拾おうとしたら、ふわっと飛び立って、何と生きている蝶でした、というお話を聞かせていただいたことがあります。そんなことが起こるような、自然に囲まれた図書館なんです。

絵本は、日本人作家の作品と外国人作家の作品を別にして、絵を描いた人の姓名五十音順に並んでいます。児童読み物は、日本人作家の作品と外国人作家の作品を別にしたうえに、対象年齢によって「ものがたり(幼年向け)」と「ものがたり」に分けて、著者の姓名五十音順に並んでいます。

おはなしの部屋の一画に布絵本があるのですが、そのすぐ隣に布絵本の作り方の本もあるんです。資料としてお子さんと布絵本を楽しむだけでなく、自分でも作ってみようという人はぜひ利用してください。練馬区ってどの図書館も布絵本が充実していて、布絵本作りに興味がある私は、練馬区立図書館に行くたびに布絵本をチェックしてしまいます。

§ 一般書架

一般書架は、比較的利用が多くて、生活に密着している本が1階、それ以外の本が2階という配置です。1階の方が利用者が多く、動きもあり、2階は座席も少なく、静かな空間という印象。2階の会議室は、夏休みなどに閲覧席としての開放されているので、2階の利用者は会議室の利用者の方が多いかも。

日本の小説・エッセイは一緒にして、著者名の五十音順に並んでいます。但し、複数作家による作品集は、著者名ではなくタイトルの頭文字で分類され、頭文字分類の先頭に配架されています。つまり、小説の「ア」の棚に行くと、まず書名が「ア」で始まる複数作家の作品集が並び、その次に著者名が「ア」で始まる小説が著者名の五十音順に並ぶという方式です。外国小説の翻訳本は、国・地域による分類はなく、外国の小説でひとまとめになって、著者の姓名の五十音順に並んでおり、複数作家による作品集の配架も日本の小説・エッセイと同様です。

2階の書架の分類は、とてもシンプルですが、病気に関する本の棚は「アレルギー」「糖尿・肥満」「血液・心臓・血管・血圧」「気管支・肺」「胃・腸・肝臓・膵臓」「頭痛」「認知症」「こころの病気」…と分類が細かくされているので、目当ての本を見つけやすいです。公立図書館の病気の本って、病気に詳しい人というよりは、詳しくないのに自分や周囲の人が病気にかかってしまったときに読むケースが多いのではないでしょうか。その場合、このように分類を細かくして、見つけやすくしてくれるというのは嬉しいですよね。

2階の階段の左、エレベーター脇には土器の一部を復元したものが展示されています。稲荷山図書館を建てたときにこの場所で発見されたものだとか。縄文時代初期のものですって。自然がいっぱいのこの辺が、縄文時代にはどんなだっただろうと、想像が膨らみます。

先日、閉館間際までいたら、閉館音楽が「瞳をとじて」(平井堅)、「ハナミズキ」(一青窈)、「桜色舞う頃」(中島美嘉)といったJ-POPのインストゥルメンタルでした。どの曲もしっとりと聴かせる曲調で、確かに閉館音楽にふさわしい感じ。何となく最後まで聴きたくなって、閉館時刻ギリギリまで書架をぶらぶらしてしまいました(笑)。

§ 昆虫コーナー

さて、稲荷山図書館の本題はここから。最大の特色は何と言っても昆虫コーナーです。標本が壁一面に展示されているこのコーナーは、図書館の域を超えているといっても過言ではありません!

なぜ稲荷山図書館に昆虫コーナーがあるのか、以前館内に掲示されていた説明によると、

稲荷山図書館は、「稲荷山憩いの森」と「清水山憩いの森」に挟まれた位置にあります。この図書館周辺の樹木は、練馬区内でもっとも規模が大きく自然性の高いもので、動植物も豊富に見られます。稲荷山図書館では、周辺の自然環境を象徴するものとして昆虫を位置づけ、館内に昆虫コーナーを設けました。周辺の昆虫は千種以上いるものと思われます。ここに紹介する昆虫は、そのうちのほんの一部です。昆虫コーナーでは、たくさんの標本を展示していますので、ぜひご覧になってください。

とのこと。

で、それを踏まえて館内を回ると、稲荷山図書館って昆虫のように草が生い茂る中にいる気分になる造りなんです。斜面を利用して立てられているため、建物入口から奥に行くにつれ、床に対して外の路面が高くなっていて、奥の窓から外を覗くと緑の壁に囲まれている。この造り、土中の昆虫のような気分になれるように意図したのではないかと私は思うのですが、どうでしょう。外の景色をよく見ると、蝶の絵が彫られた石のオブジェもあるんですよ。

昆虫コーナーの書架はというと、子供向けの昆虫の本、昆虫の折り紙の本、『昆虫鑑識官ファーブル』『オサムシ教授の事件簿』といった漫画から、『月刊むし』『昆虫と自然』『くわがたマガジン』などのバックナンバー、英語表記の学会会報誌まで、区立図書館の1コーナーとは思えない充実っぷり。各地の昆虫同好会の会誌もたくさんあります。昆虫は特定の地域でしか見られないものも多いだろうし、各地の詳しい情報を知ることができるこういう資料は好きな方にはたまらないのでは。棚の分類も「486.3 有翅類」「486.4 直翅類(バッタ目)」「486.5 カメムシ目(半翅目)」といった形で、とにかく細かい!

そして壁には、昆虫の標本がぎっしり。蝶やトンボの標本の種類の多さにはびっくりしますし、プラチナコガネやパプアアオゾウムシといった美しい色の昆虫の標本もあるので、読んで楽しむだけでなく、見て楽しむこともできます。標本を見て気に入った昆虫がいたら、どこに生息する虫か、どんな生態なのかなど、昆虫コーナーの書架を利用してぜひ調べてみましょう!

充実した資料が並ぶ中、昆虫の絵ハガキなども展示してあるんですよ。これは練馬区内で販売されている絵ハガキで、練馬区が「練馬区にちなんだ商品」として選定した「ねりコレ」にも選ばれているものだそうです。

壁際にはパソコンが2台置いてあり、これで昆虫クイズに挑戦することができます。「いなQ」というクイズで、稲荷山周辺の自然スポット、「中里泉公園」「清水山憩いの森」「稲荷山図書館」「稲荷山憩いの森」「土支田八幡宮」を散策して、昆虫等を発見するとクイズが出題されるという設定。

このクイズ、少なくとも私にはかなり難しいのですが、正解表示画面で「せつめい」ボタンをクリックすると、解説を映像付きで見ることができるので、遊び感覚でやっているうちに昆虫博士になりそう。現に私が行ったときも、小学生2人が全問正解を目指して何度も挑戦していました。このクイズソフトは何問もクイズが用意されているものの、5問で一度の挑戦が終わってしまうので、もし全問正解しても違う問題でまた楽しめるんですよね。

このクイズソフトって、稲荷山図書館でしかできないのでしょうか。もしそうだったら、もったいない気がしますね。区の刊行物と同様に販売したら買う人いると思うのですが、練馬区さんいかがでしょう。

と、このような感じで、稲荷山図書館は図書館というより軽く博物館的な施設なんです。「いなQ」も音が出るので、そのにぎやかなところも含めて。図書館に興味がない人でも、昆虫好きなら稲荷山図書館に行くべし!

練馬区立稲荷山図書館 データ

住所東京都練馬区大泉町1-3-18 →大きい地図を開く
Tel03-3921-4641
開館時間
火~金曜9:00~20:00
土・日曜・祝日9:00~19:00
定休日第2,3,4,5月曜(祝日は開館し、翌日を休館)
12月29日~1月4日
最寄駅都営大江戸線 光が丘駅から徒歩32分
最寄バス停「土支田二丁目」停留所から徒歩4分
国際興業バス・西武バス光202(土支田循環 光が丘駅)
国際興業バス・西武バス石02,03(石神井公園駅北口~成増駅南口)
国際興業バス・西武バス石04(石神井公園駅北口~土支田一丁目)
国際興業バス・西武バス増16(成増駅南口~比丘尼橋)
駐輪場建物正面から見て、左右の側面に駐輪場あり
駐車場なし
所蔵資料
図書所蔵数2011/04/01現在 85,881冊
漫画1階入口正面の青少年向け図書コーナーに漫画あり
外国語新聞The Japan Times/International New York Times(英語)あり
外国語雑誌なし
外国語図書なし
外国語児童書外国語絵本の棚に英語児童読み物あり
外国語絵本英語絵本が約150冊、ドイツ語・デンマーク語・スウェーデン語・ハングルの絵本が1~数冊ずつあり(数字は開架の冊数)
音声資料
CDカセットレコード
ありありなし

試聴設備CD試聴機1台あり。待っている人がいる場合は1回15分程度。
映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
視聴設備なし
資料のリサイクル1階の階段下に除籍蔵書の提供と古本の授受ができるコーナーを常設で設置。1人につき書籍10冊、CD2点まで。
設備
検索機4台(1階2台、2階2台。タッチパネル入力機)
検索結果印刷機能なし
資料の複写2階事務カウンター前にセルフ式コピー機あり。A4・B4・A3モノクロ10円。
ブックポスト入口向かって右の壁にブックポストあり
自動貸出機バーコード式自動貸出機1台あり
自動返却機なし
セルフ予約受取なし
座席数一般用42席、児童用16席
1階新聞・雑誌コーナー(椅子)14席
椅子席9席
児童用机席16席
昆虫コーナー(机)7席
2階参考資料コーナー(机)6席
椅子席4席
机席2席
また、夏休みなどには、2階の会議室を閲覧席として開放しています
飲食設備閲覧席での蓋付き容器(ペットボトル・水筒など)からの飲料摂取もOK。ただし、容器は机の上に置かないこと。また、ネットPC席や検索機での飲料摂取は不可。
ネット閲覧PC1階にネット閲覧PC2台あり。利用は1回30分。
データベース・CD-ROM閲覧なし
持参PC利用不可
児童用資料・設備等
紙芝居あり
布絵本10点弱あり。貸出可能。
児童向け視聴覚資料CDコーナーに童謡CDあり
おはなし会子ども向けおはなし会週1回、乳幼児向けおはなし会月1~2回あり
靴脱ぎスペース児童コーナー奥に絨毯敷きの靴脱ぎスペースあり
授乳室なし
その他児童向け資料・設備等1階女子トイレ手前にベビーベッドあり
バリアフリー
障害者用駐車場なし
エレベーター入口入って左にエレベーターあり
車椅子用閲覧席なし
誰でもトイレ1階入口入って左に誰でもトイレあり
大活字本1階の入口入って右の4番の棚の中間辺り(旅行ガイドの左隣)に大活字本あり
視覚障害者向け資料1階入口入って右手前の新聞ラックの裏側に『広報東京都 点字版』『都議会だより 点字版』『練馬区のお知らせ 点字版』『練馬・区議会だより 点字版』あり
拡大読書器・老眼鏡なし

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