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大田区立蒲田図書館

大田区立蒲田図書館 訪問記

last visit:2009/03/04

大田区立蒲田図書館は、京急蒲田駅と梅屋敷駅の真ん中の東寄りにある図書館。蒲田図書館が作成している「シリーズ調べる」という小冊子で、蒲田の歴史もわかります。

蒲田図書館は梅屋敷駅から少し歩いたところにあります。梅屋敷というのは、昔梅見できる茶店があり、そこが梅屋敷と呼ばれていたのが由来なんだそうですね(蒲田図書館の地域資料で仕入れた知識です)。その由来の跡である、聖蹟梅屋敷公園は梅屋敷駅から蒲田図書館への通り道にあります。

小さな公園ですが水の流れがあったり、木々に溢れていていい空間。但し、水が流れているのは夏季だけで、冬季は流していないようです。それに、今は「京急蒲田付近連続立体交差事業等」という工事の作業場として梅屋敷公園の一部を使っているので、本来の姿より小さくなっちゃっているのです。工事が終わった後、梅の季節にでもぜひ行ってみたいところです。

その聖蹟梅屋敷公園から蒲田図書館へは、第一京浜を挟んだ向かい側にある大田区体育館(これも現在改築中)を越えたところで左折。そこから少し行ったところで道が二股に分かれたら、左の道を行くと左に蒲田図書館があります。左、左ってしつこいですが(笑)、体育館の裏にぐるりと回りこんだ場所に蒲田図書館が建っているのです。

図書館は2階建てで、入口入って左にAV試聴コーナー。右にカウンターがあり、カウンターの前にCD・カセットと新聞・雑誌コーナー。カウンターの更に右に書架が、新聞・雑誌コーナーの右に児童コーナーがあります。2階の階段を上がると正面に休憩(飲食)コーナー、その左に読書室と多目的室があります。

図書館入口の自動ドアは、人が通ると音楽が流れます。前に行ったときはなかったのですが、子どもの手が自動ドアに引き込まれるのを注意するためなのでしょうか。こういう図書館ってそんなにないので、ちょっと新鮮です。

図書館の入口、またその他館内のあちこちにも、「図書館からのおねがい 消臭剤では処理しきれない強い異臭に関する苦情を頂いています。お心当たりの方は、臭いをすっきりさせてからご利用くださるようお願いいたします。」という注意書きがあります。以前(2006年4月)に行ったときには、確かに入ったとたん異臭がしていたのですが、今はそれは全くなかったですね。職員さんが努力されたんだろうと思います。

また、図書館入口のポスターには「あたらしくカードを作ったお友達(中学生以下)には蒲田図書館オリジナルしおりをプレゼント!」とありました。これ、どうしてもあたらしくカード作った児童しかもらえないんですかね。既にカードを作っている大人の私も欲しいところです(笑)。

AV試聴コーナーは、CD試聴機・カセット試聴機・ビデオ試聴機が各1台あります。ビデオは利用・予約状況がカウンター脇のホワイトボードに書いてありましたが、結構埋まっているようですね。

新聞・雑誌コーナーの一画には、展示特集コーナーと闘病記コーナー・介護関連コーナーがあります。この雑誌・新聞コーナー、以前と比べて随分すっきりして、闘病記コーナー・介護関連コーナーも大きくなったのですが、その分取り扱い雑誌が減ったりしているのかな?

情報コーナーの方は常設なのかな、「患者&家族が書いた闘病の記録」ということで本が集められています。この情報コーナーは本が並んでいるだけでなく、紹介カードというのが置いてあって、本のタイトル・著者名・本の内容(書誌データベース「TRCMARC」からの転載)・大田区立図書館での書誌番号が書いてあります。だから、本棚にない本もこの紹介カードを見て読みたいと思えば、書誌番号から予約ができる。図書館の本棚にこういったカードがあると、急いで類書を読みたい場合は本棚から選べばいいし、急がない場合は本棚と紹介カードから読みたい本を選べばいいから、便利ですね。

児童コーナーと一般コーナーの仕切り付近には図書館への意見・要望を入れられるポストと、これまでの意見&その回答も貼られています。特集コーナー・展示コーナーのところもそうですが、いろいろ工夫をしてくれる図書館なので、何か思ったらどうぞご意見を書いていれましょう!

書架の一番手前の本棚が家事関連本なのですが、梅の表紙の本のマークが入った見出しです。この梅の表紙の本のマークは蒲田図書館のイメージマークで、図書館だより「蒲田図書館通信」の2008年1月号によると、梅屋敷の梅はもちろん、梅が大田区の花であることも込められているのだそうです。

蒲田図書館では「蒲田図書館通信」という図書館だよりを毎月発行していて、図書館のイベントや予約本ランキングなどと一緒に周辺地域のコラムも掲載されているのです。そうそう、この蒲田図書館はその名前の割には蒲田駅からも離れていて、住所から考えると蒲田駅前図書館の方が「蒲田図書館」という名にふさわしい気もするのですが、その辺りのことも蒲田図書館通信2008年1月号に書いてありました。蒲田図書館はこれまで2度移転していて、一番最初は蒲田本町、JR・東急蒲田駅と京急蒲田駅の間にあったそうです。その当時の館名を引き継ぎつつ移転しているのですね。

蒲田図書館が独自に発行している冊子は蒲田図書館通信だけでなく、1階カウンターの一番入口に近い角に「シリーズ調べる」という小冊子が数種類置いてあります。蒲田周辺のことを調べたものや、特定のテーマについての大田区立図書館所蔵の資料を、それぞれA4の紙1~数枚にまとめたもので、これからもどんどん増やしていくそうですよ。

2階へと上がる階段の脇の壁には、「まちかどボード」という町の情報を掲示するコーナーがあり、町内会だよりや新聞の切り抜きなどが貼ってあります。私が行った2008年1月には、「蒲田ブランド ミラノで勝負」という蒲田ブランドの椅子を作ることを取り上げた新聞記事や東急多摩川線・池上線の新型車両7000型の写真などが貼ってありました。

2階の休憩室は窓に面していて開放的な感じです。初めて2階にあがったときはずいぶん開放的な閲覧席だなあと思ったのですが、ここは休憩室でその左手前にある部屋が読書室ですね。休憩室の奥から2番目の机では持参PCが利用でき、電源も使えるそうです。壁のコンセントを使っていいのだと思います。

読書室の机は大きい机の真ん中に仕切りがあって、向かい合って2,3人で並んで座る形です。私は今まで3度行ったことがあり、平日は空席がありましたが、日曜に行ったときは結構埋まっていたかな。

蒲田図書館は地域の情報をいろいろ集めていて、私のような地域外の者も見ていて楽しいし、地元の人も自分の知らない情報に触れたりできるかも。家の近くでも、自分が利用するようなお店などがない方向って、あまり行かなかったりしますもんね。蒲田図書館に行ったら、ただ図書館の本やCDを利用できるだけでなく、地域の情報もぜひ見てみてくださいね。

大田区立蒲田図書館 特集・行事・図書館だより感想記

  「世界が注目する大田区の町工場2 (有)安久工場 触図筆ペンの開発」
―2008年8月15日から9月10日までの展示

大田区立蒲田図書館 データ

住所東京都大田区東蒲田1-19-22 →Google Mapで見る
Tel03-3738-2459
開館時間9:00~19:00
※1月4日は、10:00~19:00
定休日第2木曜(祝日は開館し、翌日を休館)
12月29日~1月3日
最寄駅 京急本線 梅屋敷駅から徒歩8分
京急本線 京急蒲田駅から徒歩12分
駐輪場建物入口向かって裏側(北側)に駐輪場あり
駐車場なし
所蔵資料
図書所蔵数86,980冊(2023/03/31現在、出典『令和5年度 大田の図書館』)
CD所蔵数20,896点(2023/03/31現在、出典『令和5年度 大田の図書館』)
カセット所蔵数なし(2023/03/31現在、出典『令和5年度 大田の図書館』)
DVD所蔵数160点(2023/03/31現在、出典『令和5年度 大田の図書館』)
ビデオ所蔵数なし(2023/03/31現在、出典『令和5年度 大田の図書館』)
設備
ブックポスト建物正面入口左にブックポストあり
自動貸出機なし
音声試聴設備カセット試聴機1台、CD試聴機1台あり。利用は1人1日1回まで。
映像視聴設備ビデオ視聴機1台あり。利用は1人1日1回まで。
持参PC利用パソコン使用可能席(8席)で持参PCの使用可能。電源あり。
LAN接続館内で大田区公衆無線LAN「Ota_City_Free_Wi-Fi_01」(暗号化なし)の利用可能。1回60分のネット接続可能。利用にはメールアドレスとパスワードの登録が必要です。詳しくは図書館へお問い合わせください。
飲食設備等2階休憩コーナーで飲食可能、飲料自販機1台あり