地震対策グッズを導入している都内の公立図書館リスト
都内の公立図書館のうち、書棚に滑り止めマット、落下抑制テープ、地震感知バーなど、地震対策グッズを設置している図書館をリストアップしました。
日本は地震が多く、本が詰まった棚がずらりと並ぶ図書館はもちろん、家庭の本棚にも地震対策が必要です。図書館やご家庭でどのような対策をしたらいいかの判断材料として、実際に使われている様子を確認できるようなリストがあれば有益だろうと思い、リストを作ってみました。
以下のリストは、私が図書館巡りの中で見つけた結果をまとめたものであり、私が見逃している可能性もあります。また、低い本棚が一面に並ぶ北区立中央図書館の元赤レンガ倉庫エリアのように、グッズ使用ではない方法で地震対策を行っている図書館もあり、グッズを使用していない=地震対策をしていない ということではありません。それらに留意してこのリストをお役立ていただければと思います。
足立区
荒川区
板橋区
江戸川区
大田区
葛飾区
北区
江東区
品川区
渋谷区
新宿区
杉並区
墨田区
世田谷区
台東区
中央区
千代田区
豊島区
中野区
練馬区
文京区
港区
目黒区
地震対策グッズの有効性は実際に大きい地震の瞬間に図書館に居合わせないと確認できず、私自身はそのような経験がないのでわかりません。私が聞いた限りでは、地震を感知して自動的にバーが上がる仕組みの「ブックキーパーII」を導入している図書館で大きめの地震がきたときに確かに揺れを感知してバーが上がったそうです。
ただ、落下しないよう本を棚にとどめようとすることが、棚自体を倒す力として働いてしまう可能性もあるという議論もあります。今後の研究に期待するとともに、私たち利用者にも、地震を感じたら速やかに書棚から離れるなど、危険への意識が必要だと思います。
そして、地震の際の効果とともに、普段の使い勝手も気になるところです。その点はぜひ上のリストを参考にしてぜひ確認してみてください。「安全安心シート」と「落下抑制テープ」のような棚板に滑り止めを施すタイプのものは、利用者として1,2冊の本を棚から取り出すかぎりは特に不便さはありません。が、書架整理を行う図書館職員さんにとってはどうなのか。ちょっとしたコツが必要だったりするかもしれません。
また、バーが上がってくる仕組みの「ブックキーパーII」は、本棚に挿されている棚見出しでバーがひっかかることがあっては、意味がない。例えば、新宿区西落合図書館では、バー部分をくりぬいた棚見出しを作っています。これらの図書館に行けば、そういった導入にともなっての工夫も見ることができます。
地震対策に関する情報が増え、各メーカーさんにもいい意味の開発競争をしていただくことで、私たちの普段の暮らしが地震に強いものになることを願います。