福本

―2014年1月5日から用意された福本がなくなるまでの企画
visit:2014/01/06

年始は、お参りをしたり、破魔矢やお守りを新しくしたりと、招福祈願をするとき。そんな中、足立区立佐野図書館では縁起物企画として、2014年1月5日から「福本」という企画を実施しています。

佐野センター3階の図書館エリアに入ると、入口からまっすぐ進んだ突き当り、カウンター手前の低い棚にカラフルなカバーがかかった本がずらり。それぞれの本はカバーの上から細長い紙をかけて留められており開けません。その紙に中身のヒントが書かれており、利用者はそれをもとに借りる本を選択。貸出手続きをしてから本を開いて楽しむという企画です。

用意されているのは図書館職員さんお薦めの本50冊。説明としては

「とりあえずビール!」という方におすすめの本です
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など、数冊セットの福袋に比べると具体的な説明が書かれています。また、「どなたでも」「幼児から」「親子で」など対象年齢が書かれているのに加えて、本によっては「一般男性」「小学生女子」など対象性別も書かれており、それも中身を推測するヒントになります。

図書館では「本の福袋(お楽しみ袋)」という企画がよく実施されており、それはテーマで選んだ1~数冊の本を袋詰めにして貸し出すというもの。2014年の年始でいえば、渋谷区西原図書館の「本の福袋」、豊島区上池袋図書館の「本の福袋」など、都内の図書館でもいろんなところが実施しています。

それらの企画と比べて佐野図書館の企画が面白いなと思ったのは、カバーをかけて紙で留めているだけなので小口が見えること。留めてある紙は緩みがないので本を開けることはできないのですが、ハードカバーなのかソフトカバーなのかがわかるほか、中がカラーの本なのかどうか、写真などが入っているかどうかなども少し推測できるんです。こういうやり方も面白いなあ。

さて、その中から私が借りたものは…とご紹介したいところですが、多摩市民の私は足立区立図書館の利用登録条件から外れているので、残念ながら借りることはできません。上記の2例をはじめ、面白そうな本がたくさんあるので、足立区立図書館を利用できる方はぜひ。図書館からの福の贈り物を楽しんでください!