移転前の旧・荒川区立尾久図書館
旧・尾久図書館は2020年9月30日を最後に移転のための休館に入りました。その後、現在の尾久図書館が2021年2月20日に移転開館しました。
以下は、移転前の旧・荒川区立尾久図書館の訪問記です。
移転前の旧・荒川区立尾久図書館 訪問記
尾久図書館の最寄り駅は、都電荒川線宮ノ前駅。駅の北側の尾久八幡神社向かって右の道を進んで行き、突き当たったところで左に曲がります。右に尾久八幡中学が見えてきて、その対面の左側に尾久図書館があります。
尾久図書館は3階建て。1階が新聞・雑誌・CD・児童コーナー・小説・実用書。2階がその他の図書。3階が閲覧室になっています。
1階には特設コーナーがあり、夏に行ったときには「涼」と「怖」をテーマにしたコーナー。この時期はどの図書館でも特設はこんな感じでしょうか。あとは児童コーナーに自由研究関連本とか。いくつも図書館を回っていると、あともうひとひねりして他の図書館にはない特集を見せて欲しい、と思っちゃったりしますね。
その隣には直木賞・芥川賞のコーナーも。さすがに貸し出されていますが、表紙のコピーや受賞の記事の切抜きが貼ってあるので、本の実物がなくてもどんな本なのかわかるようになっています。貸し出されっぱなしの話題の本について、こういう工夫がされているのはいいですね。
この館にも英語・中国語の洋書がありました。荒川区立図書館には全館に洋書が置いてあるんですね。どの館もそれなりに数が置いてあります。
全ての階が真ん中に廊下があって、両脇に部屋という造り。その部屋への入口がいくつもあるので、圧迫感がなくて行き来がしやすいです。
3階の閲覧室は、カウンターに申し込んで指定席を利用する仕組みです。使うためにカウンターに行ったら、空いている席の中から好きな席を選ばせてもらえました。今まで他の図書館でこのような仕組みの閲覧室を利用したときは、割り当てられた席を利用するかたちだったので、選べるなんてちょっと嬉しい。
で、閲覧室を利用していたら地震発生(2005/7/23に13年ぶりに23区内で震度5以上を観測した地震です)。そしたら、閲覧室を利用していた方の1人がすぐにバルコニーに続くガラス戸を開けに行きました。もしものための逃げ道確保ですね。
こういう行動がとっさにできる方ってすごいなぁ。私は情けないながらも口を半開きにして様子を見守るのみ。見習わないといけないですね。
ちなみに荒川区は震度4、特に本が落ちることもなかったようで、図書館全体は落ち着いていました。
そうこうしているうちに閉館時間になりまして、尾久図書館の閉館音楽はポップな感じの明るい曲。最近、閉館音楽に注目しているのですが、意外にクラシック音楽の方が少数派なのかな?
移転前の旧・荒川区立尾久図書館 特集・行事・図書館だより感想記
2005年秋に荒川区立図書館全館で行った図書館フェア「来(らい)!ぶらり日本一周」での、尾久図書館の担当「関東・甲信越エリア」の展示