秋の図書館フェア「図書館から文学のおくりもの」 ~SF・ファンタジー
visit:2007/11/11
荒川区立図書館では、秋の読書週間に区内5館共通の図書館フェアを行い、全体テーマを5分野に分けて展示を行っています。2007年の全体テーマは「図書館から文学のおくりもの」。日暮里図書館と荒川図書館しか訪問していないのに最終日を迎えてしまったので1日で3館回らないと!
そんな最終日の1館目は尾久図書館。担当は「SF・ファンタジー」です。尾久図書館の展示コーナーは雑誌ラックの上部でちょっと不便(展示コーナーを見ていると、雑誌を取りたい人の邪魔になる)なのですが、ここにファンタジー年表とでも言うか、発表年でファンタジー作家を並べている表があってこれがなかなか面白かったです。
ファンタジーって作品自体が時空を超えていたりするから、それが書かれたのはいつかとかあまり気にしないで読んじゃうんですよね。こうして年ごとに並べられると、「くまのプーさん」より「ドリトル先生」の方が古いんだ、といったことに気付かされます。
SFの方は、その奥の棚1列で、展示された文章には
日本では、古くは江戸時代(!)から先駆的SF作品が発表されています
という記述があります。え~、本当?と思って、そこにあった『日本SFこてん古典〈1〉』という本の中の日本最初のSFなるものを読んだのですが、これサイエンスフィクションなのかなあ。というか、サイエンスなフィクションとサイエンスでないフィクションの線引きってどこなんだろう。私が知らないだけで線引きはあるんですよね、きっと。
尾久図書館の今回の展示は以上。昨年までは廊下の一画も使っていましたが、縮小されちゃってますね、残念。この縮小傾向というか、力の入れ具合が昔ほどではないなというのは、全ての館で感じました。飾りつけなんかはいろいろしていますが、この特集のために調べたり取材したりというのが、昔ほどなくて。
通常の図書館業務だけもいろいろお忙しいでしょうが、年に一度のフェアだし、何なら利用者の協力も得たりして、昔のような展示に戻ると嬉しいな。