本の宝袋 大募集(2014年版)
visit:2014/12/07
図書館ならではの企画で、テーマやキーワードによって選んだ本を袋に詰めて、中身がわからないようにして貸し出す「本の福袋」という企画があります。図書館によって「お楽しみ袋」「宝袋」などと呼ばれることもあり、数冊セットにする方法、1冊ずつ貸す方法、本の中の1節から選ぶ方法など、各館が工夫を凝らして実施しています。
豊島区立目白図書館でも年末に「本の宝袋」と題してそうした企画を実施しているのですが、目白図書館の「本の宝袋」には他の図書館にはない工夫があります。それは、利用者からも宝袋の中身を募集すること。2013年にも「本の宝袋」に先だって、本の宝袋おすすめ本大募集」という企画をしており、2014年も同様の企画を行っていました。

カウンターの脇でこのような用紙を配布しており、応募したい人はこちらに記入して用紙配布場所にあるポストに投稿します。記入事項としては「テーマ」「おすすめ本(3冊)」「おすすめコメント」、つまり、どんなテーマでピックアップしたかも自分で考えていいというわけです。その他のルールとしては、目白図書館に所蔵している本から選ぶことと、予約多数本はおすすめ本にしてはいけないことの2つです。
予約多数本は予約している人優先に貸し出しますから、宝袋に入れられなくて当然。目白図書館に所蔵している本から選ぶという縛りは、去年とても難しく感じたのですが、今年はいい閃きが舞い降りてきて、すんなり3冊選べました。実は、もともと借りようと思っていた本があり、その本を取りに書棚に行ったら読んだことがある本が目に入って、「あ、この本とこの本とこの本でこういうテーマにしたらいい宝袋になりそう」と閃いたんです。
よし、それで行こうと記入して投稿しようとしたところ、気が付きました。よく見ると、募集期間が11月12日~11月30日と書いてある。そして、私が行ったのは12月7日。でも、そもそも今日配布しているのを見つけて用紙をもらってきたんだし、ポストもまだあったなあと思い、カウンターに行って聞いてみたら投稿を受け付けてもらえました。職員さんの様子が「あれ、募集期間過ぎてました?」という感じだったので、もしかしたら翌日にでも撤収してしまうかもしれませんが。
こうして利用者からも中身の案を募り、職員さんの作った宝袋と一緒に貸出するのは、2014年12月16日から18日まで。自分からは読まないジャンルの本や、未知の本に出会える企画なので、よかったらぜひ借りて楽しんでください。
ちなみに、私が投稿したのは「本屋さんが書いた本」というテーマです。ただ、去年の宝袋と同じ方法でやるとしたら、全部の宝袋を一気に展示するのではなく、数袋を出しておいて誰かが借りる都度補充するかたちになります。自分が行ったときにどの宝袋が出ているかも含めて、出会い運が試されますね。目白図書館によく行く人なら、ある日にピンとくる宝袋がなくても、数日後に見たら面白そうな宝袋に出会えることもあるので、じっくり選ぶのも手だと思います。