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東葛西PRESS 活字大盛り膨満感号「最強の特集本をさがせ!座談会」

―図書館だより 2007年10月号
visit:2007/11/12

東葛西図書館の図書館だより、東葛西PRESSの新しい号が10月17日に出たというお知らせを聞いて、いただきに行ってきました。

今号の特集は「最強の特集本をさがせ!座談会」。2006年春から2階カウンター横に設置されている特集コーナーで、現在の特集を含まずに行われた14回の特集のうち、最強の特集を決定するという企画です。「最高」ではなく、「最強」というのがいいですね。

座談会は、特集コーナーが作られる経緯や、特集コーナーに向ける職員さんの思いなどが垣間見えて、面白いです。職員さんによってそれぞれ得意分野があるだろうし、利用者の反響も特集によって様々だったろうし、いろんな思い出があるんだろうな。

この座談会記事、「活字大盛り膨満感号」の名の通り、小さい字がぎっしり詰め込まれているのですが、とっても面白いので、読みづらい方はぜひ東葛西図書館内に掲示してある拡大版で。1階と2階をつなぐ階段の踊り場に、全ページ拡大したものが貼ってあります。

ゴロ合わせ書架の短編小説(図書分類番号のゴロ合わせが必ず盛り込まれている小説)は「博の愛した数式」。小説として面白い短編の中に無理矢理ゴロ合わせが入ってきちゃうところがいつも素敵です(笑)。今回のゴロ合わせ「数学好きはよいお(410)んな」なんて、数学に限らず何にでも使えちゃうゴロ合わせですね。高校の頃、下2桁が88の年の出来事を「~歳でパパ(88)」、例えばバーソロミュー・ディアスが喜望峰に到達したのが1488年ですけど、これを「バーソロミュー・ディアス、14歳でパパ」って感じで暗記していたら、何歳でパパなのか憶えてられなくて全然使えなかったのを思い出してしまいました(笑)。

地元の漫画家、高橋三千世さんによる漫画は、いつもより大きくページ全体を使って、特別整理期間に行われる曝書が紹介されています。曝書と言っても蔵書点検であって、本の虫干しとかは行わないんですね。

この漫画を読んで知ったのですが、東葛西図書館は職員さんが全部で26名いるのだそう。利用者にはカウンターにいたり書架の整理をしたりしている職員さんしか目に入りませんが、バックヤードでも多くの作業がありますし、利用者が思っている以上の職員さんがいるのですよね。

東葛西PRESSは、この座談会もそうだし、ブックレビューも職員さんがそれぞれ書いているようで、職員さんの顔が見える内容なんですよね。こういうのを読むと職員さんへの親しみが湧いてきちゃいます。記事の署名はペンネームなので、「このペンネームはあの職員さんかな」とか想像したり。東葛西図書館には、メールをやりとりさせていただいている職員さんがいるのですが、「これって○○さん(メールのお相手の職員さん)ですよね」と聞いてみたら正解でした(笑)。

それに別の図書館の話になっちゃうけど、方南図書館に行って男性の職員さんを見かけると、「もしかして「乙女の本棚」特集を担当した方かな」と思っちゃいます。あの特集は、私の独断によると、間違いなく方南図書館最強の特集本の一つです!

さて、この東葛西PRESS、東葛西図書館に置かれているだけでなく、すぐ近くのイトーヨーカドーにも置かせてもらっているのだそうです。それを聞いて、さっそくイトーヨーカドーに行ってみたのですが、発行から3週間以上も経っているせいか見当たりませんでした。ヨーカドーに来るついでに東葛西図書館に来る(あるいは図書館のついでにヨーカドーかも)人も多いそうで、そうした皆さんがもらっていくんでしょうね。

それにしても、近くのスーパーにまで図書館だよりを置かせてもらう交渉をする図書館なんて、他にはなかなかないのではないでしょうか。恐るべし、東葛西図書館の広報魂(笑)!遠方の方も、ショッピング込みでぜひ東葛西図書館に行きましょう。