トップ図書館訪問記港区港区立高輪図書館 > たかなわミュージックライブラリー 第2回「5Q69 マイルス・デイビス」

たかなわミュージックライブラリー 第2回「5Q69 マイルス・デイビス」

―2012年7月18日のイベント
visit:2012/07/18

港区立高輪図書館では、2012年度から“たかなわミュージックライブラリ”というCDコンサートを開催しており、私も第1回「ビートルズ」でたっぷり楽しませていただきました。そして2012年7月18日、楽しみに待っていた第2回のテーマは、「5Q69 マイルス・デイビス」。ジャズに詳しくない人でも彼の名前を知っているであろう、“ジャズの帝王”ですよね。私もジャズは詳しくなくて、マイルス・デイビスと聞いても映画『死刑台のエレベーター』くらいしか思い浮かばないので、これを機会にジャズの世界に入れたらと、楽しみにしていました。

今回は参加者も多くて、開場の18時に視聴覚室へぞろぞろと人が入っていくのを見て、あせってしまいました。というのも、私は当サイトの高輪図書館訪問記ページのために、最後に来てから館内に変化がないか、イベント開始前まで館内をうろうろしたかったのですが、大繁盛で席がなくなったら困る!だもんで、競歩のように大急ぎで館内を一回りしてから視聴覚室に入ったところ、どうにか最前列を確保できましたが、最終的にはほぼ満席でした。職員さん、次回からは座席数増やした方がいいかもですね!

そうそう、たかなわミュージックライブラリーは開始までの待ち時間に面白い曲も流してくれるので、開始時間(18:30)より少し前に入ってくださいね。今回流してくれたのは、『ミニチュアーズ』というアルバムの中の1曲。このアルバムは、いろんなアーティストに「1分間の音楽」というお題で作ってもらった曲を集めたものだそうで、いわば「オムニバス超短編集の音楽版」といったところでしょうか。この中に、日本の下町のどこかで威勢のいいあんちゃんが物を売っている声(「安いよ安いよ~」みたいな掛け声)に、音を重ねていってジャズっぽくなっていく曲があるんです。物売りの声がこんなにメロディアスだったなんて…、これから商店街を歩くときの耳のアンテナが変わりそうです!

§ 1959年から1969年までのマイルス・デイビス

さて、今回のテーマは「5Q69 マイルス・デイビス」と題して、マイルス・デイビスの曲の中でも1959年から1969年までを取り上げていました。この10年の間にもアコースティック期とエレクトリック期に分かれていて、その幅広さが面白い。というか、ジャズ自体に詳しくない私には、これもジャズなのか!それもジャズなのか!という衝撃の1時間+αという感じでした。

そう、このCDコンサートは一応1時間のプログラムなのですが、音楽好きの職員さんの熱い解説で毎回少し時間オーバーするのが定番となっています(笑)。今思えば、1時間のプログラムで曲のほかに解説などもしてくれるのに、19曲もの音楽を流した第1回は無謀だったような気がしますが(笑)、今回は絞りに絞って7曲の選曲、うち1曲は音源の用意ができず6曲となりました。今回の選曲は、以下の通り。

アコースティック期
1.ソー・ホワット
2.ソレア
3.イフ・アイ・ワー・ア・ベル
4.ネフェルティティ
 
エレクトリック期
5.イン・ア・サイレント・ウェイ
6.スパニッシュ・キー
7.オン・ザ・コーナー ~ニューヨーク・ガール

今回聴いたのは、マイルス・デイビスの中の10年間に過ぎないのに、これって1人の人の音楽?!というような幅広さ。私のジャズの理解の浅さゆえに、この幅広さを文章で伝えれらないのがもどかしいのですが、『ソー・ホワット』が初心者にもわかるようなジャズらしいジャズであるかと思えば、次の『ソレア』はスペインっぽいメロディとジャズを融合させたような曲だったり。アコースティック期だけでもそうなのに、エレクトリック期に入ったらその名の通り電子的な音になって、「ジャズって何?!」と少し混乱してしまうくらい。いや、実際、ジャズというよりは、「マイルス・デイビス」で一ジャンルをなしているのではなかろうか。

また、ミュージックライブラリーのプログラムも、その幅広さが理解できるよう、ドビュッシーの『月の光』と聴き比べたり、どの曲だか忘れたけど、ジミ・ヘンドリックスの曲もかけてもらいました。『月の光』とマイルス・デイビスなんて、全然別物だと思いません?でも、その気になって聴くと、どこか重なっているような気もするという、不思議な体験。

そう、たかわなミュージックライブラリーは、音楽好きの職員さんの切り口がまた面白いんです。今回のマイルス・デイビスは、館長さんが大ファンだということで選んだテーマ(だと、第1回のときに話していた)だったはずなのに、館長さんはすっかり聴き入ってしまって(笑)、もっぱら進行の職員さんが語り続けるというかたち。反復しているうちにズレることの面白さとか聞かせてもらって、本当に面白かったです!

また、解説付きで音楽が聴けることのほかに、自宅ではできないような音量で気兼ねなく音楽が聴けるのも、図書館のCDコンサートの魅力の一つなんですよね。私、このCDコンサートが終わった後に、高輪図書館でマイルス・デイビスのCDを2枚(『SO WHAT』と『Kind of Blue』)を借りたのですが、自分の安いプレーヤーで聴くのでは、やはりちょっと図書館の視聴覚室のような臨場感が味わえません。なので、想像力で補っています(笑)。図書館の視聴覚室の大きなスピーカーの前で聴いていると、身体で音楽を感じられるし、微妙な部分も聴き取れる気がして、本当に気持ちいいんです。

§ そして次回は…

毎回楽しい「たかなわミュージックライブラリー」、次回のテーマが気になるところ。その前に、話がそれますが、今回の「5Q69 マイルス・デイビス」に先立って、高輪図書館内の展示コーナーで「ジャズる文学」をテーマに展示を行っていたんですね。そこで配布していた小冊子を、ミュージックライブラリーでも配布していたのですが、その小冊子の最後にこの第2回たかなわミュージックライブラリーの告知があり、「シーデーコンサート ノ ウタ」なる歌の歌詞が掲載されていました。この歌にはメロディがついているのかなあ。この際、たかなわミュージックライブラリーのテーマソングを作るというのはどうでしょう。そして、CDコンサート開始はテーマソングを歌いながら職員さんが登場するとか…(笑)。いや、開始前にはテーマに関連する面白ミュージックを流すのが定番となっているので、CDコンサート後の退場音楽として流すのがいいか…。

と、勝手な想像を膨らませておりますが、今回もとてもいい時間を過ごすことができて本当に楽しくて、次回が楽しみです!次回は2012(平成24)年10月17日18:30からで、テーマは「70年代ポップス」とのこと。カーペンターズなんかは70年代ポップスそのものですよね。サイモン&ガーファンクルは70年代より少し前かもしれないので、入るかどうか微妙なところでしょうか。切り口なども楽しみです!