移転前の旧・港区立赤坂図書館
旧・赤坂図書館は2007年3月17日を最後に移転のための休館に入りました。その後、現在の赤坂図書館が2007年4月1日に移転開館しました。
以下は、移転前の旧・港区立赤坂図書館の訪問記です。
移転前の旧・港区立赤坂図書館 訪問記
青山一丁目駅から南にちょっと歩いたところにあります。名前だけ見ると都心のど真ん中にでもありそうな感じですが、青葉公園に接していて意外にも緑に囲まれているのですね。
赤坂図書館は2階建て。1階が書架と閲覧席、2階が中高生読書室と視聴覚ホールです。建物の形はロの字型とでも言いましょうか、中央が中庭がありその周囲を建物が囲っている形になっています。中庭には残念ながら入れません。
1階は、入口を右に曲がると、カウンター。カウンターの右が児童コーナー。カウンターの左が、中庭を囲んだ四角い書架という作りです。
入口入ってすぐ正面には、蔵書の不要本を置いたリサイクルコーナーがあります。1人5冊までです。私は今まで赤坂図書館に4回行きましたが、4回ともこのコーナーには本が結構ありましたよ。白書類が多い印象がありますね。
カウンターの左脇の棚は「青山・赤坂の資料」というコーナーになっています。街歩きの本や青山・赤坂が舞台の小説など。以前、みなと図書館で「港区文学散歩」と題して、港区を「芝」「麻布」「赤坂」「高輪」「芝浦港南」に分けて関連する文学作品を展示していたのですが、この「赤坂」地区関連が一番冊数も多かったんですよね。赤坂図書館のこのコーナーには、例えば宮部みゆきの「蒲生邸事件」やプロジェクトX「第53回 炎上 男たちは飛び込んだ」~ホテルニュージャパン・伝説の消防士たち~の書籍などがあります。
「青山・赤坂の資料」棚の向かって左にはネット閲覧PCが2台あります。カウンターに申し込んでの利用で、一人1日1回1時間以内。ただし次の方の予約がない場合はさらにもう2回まで延長することができます。
また、パソコンの使用ということでは、書架の一番奥の5つの席では持参PCを利用できます。最近はこういう席を用意してくれる図書館も多いですね。但し、赤坂図書館のパソコン利用可の席は電源なしです。バッテリーを充電済みにして来てくださいね。
奥の書架には外国語図書もありました。言語は英語だけですね。場所柄、洋書はたくさんあるだろうと思っていたのですが、棚2列分くらい。決して少なくはないけれど、おなじ港区ならみなと図書館の方がたくさんありますね。
児童コーナーにも英語の絵本があります。冊数は300冊弱といったところ。絵本だけでなく、児童用図鑑や伝記の本などもありますよ。英語のこういった本は大人も楽しめますね。
中庭に面した壁にはコミックもあります。結構冊数がありますね。このほかに「マンガ日本の歴史」や「三国志」といった歴史の勉強になりそうな漫画が2階の中高生読書室にもあります。
書架を回っていると、あちこちに消臭ポットが置いてあります。何だかお手洗いにいるような気分にもなってくる、と言っては大げさかな(笑)。
あ、それと大活字本をご利用の方は2箇所に分かれているのでご注意ください。「赤坂・青山の資料」の向かいの辺りと一般書架の17番(俳句や短歌がある棚)と両方に置かれています。
2階の中高生読書室には書棚もあって、書棚の本は中高生でなくても借りることができるのですが、さすがにちょっと入りにくい。しかも、その読書室の席が、中央に6人の机が2つの他に、廊下に向かって4席ありまして、入ろうとするとその廊下向きに座っている人と目が合うんですね。なのでますます入りにくい(笑)…が、私、空いているときを狙って入ってみました。棚は中高生向けの本ですね。って、まあ当たり前か。
赤坂図書館は冒頭にも書いたように青葉公園に接していて、昼間に青葉公園側の窓のそばに行くと鳥の鳴き声が聞こえたりもします。とってもいい感じですよ。ただ残念ながら、1階の書架は青葉公園側には席がないんですよね。でも、2階の中高生読書室は青葉公園側にあります。ここで読書していると鳥のさえずりが聞こえるかな。
都会の緑のそばで優雅に読書といきたいところですね。