移転前の旧・江戸川区立篠崎図書館
旧・篠崎図書館は2008年3月31日を最後に移転のための休館に入りました。その後、現在の篠崎図書館が2008年7月6日に移転開館しました。また、旧篠崎図書館跡地に建てられた子ども未来館内にて、篠崎子ども図書館が2010年4月29日に開館しました。
以下は、移転前の旧・江戸川区立篠崎図書館の訪問記です。
移転前の旧・江戸川区立篠崎図書館 訪問記
篠崎駅から歩いて15分くらいの図書館です。駅から見て江戸川に近づく方面に篠崎図書館がある形になっています。
篠崎図書館を最初に訪問したとき、『地図で見る限りこの場所のはず』というところに着いたところ、「中篠崎公園」という門があり、この敷地内に図書館があるのだろうと思って中に入ったら、最初に目に飛び込んだのが
「自転車で乗り入れないでください。馬が驚きます。」
の文字。
う、馬??確かに小さいけど柵に囲まれた、馬場といえないこともない、という感じのものはありますが…
とはいえ、その横には図書館っぽい建物があるので、そのまま進んでいけば図書館の入口があるのだろうと歩いていきました。すると、厩舎の入口に遭遇。ますます謎???
実はこのすぐそば、江戸川沿いに篠崎ポニーランドがありまして、そのポニーの家が篠崎図書館の横にあるのですね。それを知らずにポニーに遭遇するとびっくりすること請け合いです。そういう意味では、ここにも書かないほうがよかったかな(笑)?
さて、篠崎図書館ですが、1階と2階が利用者が出入りできるところですね。大まかに言うと、1階が書架、2階が閲覧席や休憩コーナーという形です。
1階の図書館入口にはリサイクル本コーナーがあります。図書館で除籍処分となった蔵書を1人10冊までもらうことができます。
1階の配置は、入って真正面が児童コーナー。左がカウンター。カウンターのさらに左が、新聞・雑誌コーナー。カウンターの前がCDコーナーで、その奥が一般図書になっています。
入ってみると、図書館の窓からも馬場が見えますね。何だか本棚よりそっちの方が気になっちゃって(笑)。東京の図書館は数多くあれど、窓から馬が見えるというのはここくらいではないでしょうか。
児童コーナーの棚の側面には、おはなしめいろ(迷路の道順の言葉を読んでいくとおはなしになっている)や漢字しりとり迷路(二次熟語の漢字をしりとりの要領でつながるように迷路をたどる)などが貼ってあります。この漢字しりとり迷路、かなり細かいので根気がないと大人でもめげそう(笑)。閲覧席には大きいぬいぐるみが座っていたりして、利用者がいなくても可愛い雰囲気です。
2階は、階段をあがると最初に休憩コーナーです。自販機とテーブルに椅子が4つ。
そこを右に曲がると、参考図書室と読書室がありますね。この参考図書室、名前を見ると辞書や百科事典が置かれているだけの部屋を想像してしまいますが、巻数の多いシリーズ本なんかもこの部屋にあるのです。
私が思わず手に取ってしまったのは、新聞社の年ごとの報道写真集、「漫画批評体系」、松本清張の「昭和史発掘」など。文学全集などもこの部屋にありますし、「大菩薩峠」みたいな巻数の多い小説もこちら。部屋の名前にこだわらず入ってみると、意外な本を発見できますよ。
また、部屋の中だけでなく、2階の廊下にも本棚が設置されています。大活字本や雑誌のバックナンバー、地域資料などはここにありました。
それにしてもやはりここは図書館の様子よりも馬場の方がインパクト強い!実際に馬(ポニー?)が馬場を歩いているのを目にしたこともあります。もちろん飼育員の方が綱を持って。
私は数分目を奪われてしまったのですが、近くで子供が普通に遊びに夢中になっていましたね。地元の人にとってはよくある風景なのかな。
ここでは区内の小学4年生~高校生を対象に馬の手入れをさせてもらえたりもするみたいですね。馬とのふれあいと図書館巡りという組み合わせなんて、全国でもそうそうないのでは?大人はふれあわせてはもらえないようですが、ぜひ通りがてらにポニーの様子を覗いてみてくださいね。