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秋の図書館フェア「五教科」 ~音楽・図工

―2006年10月21日から11月12日までの展示
visit:2006/10/28

荒川区立図書館では読書週間に関連して、2006年10月21日から11月12日まで、「五教科」をテーマに荒川区立図書館全5館がそれぞれの教科を担当して、特別展示をしています。そのうちの荒川図書館の担当は「音楽・図工」です。「五教科」ですけど、荒川図書館は二教科担当しているから、実質は六教科ということになっちゃいますね(笑)。

まずは1階のカウンター前の柱周りに数コーナーあります。ミュージカルコーナーには、最近のミュージカルを単行本化したものから、シェークスピアまで。シェークスピアを文章にしたものってどうも読めないんですよね…。『新リア王』読むために、『リア王』を読んだりしたんだけど、どうも頭に入ってこない。シェークスピアを楽しむには私はまだまだ未熟なのでしょうか。

また、利用者の方の図工作品が展示されています。これは本当にジャンルを問わず様々。この上に、図書館職員の技として、ブッカー(図書館の本の表紙の上にかけるコーティング)の掛け方が写真で説明されています。これは確かにきれいにやるの難しいかも。1館目の日暮里図書館で借りてきた『手紙手帖』、よく見ると上下の端に空気が入ってちょっと失敗しているし(笑)。熟練するのにどれくらいかかるんでしょうね。

それらの展示と女性誌コーナーの間には、荒川区の職人さんのインタビューが掲示されています。扇子や提灯や手鏡の職人さん5人。皆さん弟子を持っていないようで、いたとしても息子さん。弟子を取っても辞めちゃうという人もいれば、経済的に取れないという人もいたり。趣味の教室の生徒さんをお持ちの方はいるんだけど、職人というレベルでこの先ちゃんと伝えられていけるかは危うい感じですね…。

その展示の裏には、荒川区にあった大名屋敷8家を職員さんが探索した結果が展示してあります。今の三ノ輪駅のあたりなどに多かったようですね。現在の場所にある荒川区教育委員会の案内板の写真などが展示されています。

加藤屋敷、池田屋敷、大関屋敷、宗屋敷、米倉屋敷、石川屋敷、酒井屋敷、佐竹屋敷とあったそうなのですが、そのうち加藤屋敷(荒川1-39)と酒井屋敷(南千住3-40)は正確な所在地と案内板が見つからなかったそうで、ご存知の方がいらっしゃったら職員にお知らせくださいとあります。もうこの図書館フェアからは数年経ってしまっていますが、まだ不明だという可能性もあると思うので、もしこの記事を読んでくださっている方でご存知の方がいたら、荒川区立図書館までぜひご連絡を。

また2階には、ミュージカルCD特集とモーツァルト特集。モーツァルトは今年が生誕250年で、今年の4月だったかみなと図書館でも特集していました。それと館内に音楽が流れていて、確か普段は流れていなかったように思うので、これも図書館フェアの一環だったと思います。閉館音楽など以外にもBGMが流れるというのもたまにはいいですね。