「あの人が眠る品川」

―2007年3月の展示
visit:2007/03/04

品川区立図書館では、ときどき図書館フェアを行っていて、ある大きなテーマに関して各館で個別の特集を組んでいます。2007年春の図書館フェアでは「品川区政60周年」を行っていて、そのうち五反田図書館のテーマは「あの人が眠る品川」。カウンター向かって右に、品川区内の著名人のお墓の場所を示した地図とその人にちなんだ本が展示されています。品川区には板垣退助、伊藤博文、山内容堂、岩倉具視、賀茂真淵、伊藤深水などが眠っているのですね。

そうそう、その前に、図書館の入口手前にも展示があったのでした。入口向かって左の壁に「品川区政60周年」と題して、1959年の五反田駅周辺や1956年の大崎広小路駅周辺の写真が飾ってあります。50年前の写真だけど、さすがに60年前の写真はなかったのかな。戦後間もなくでも、もうちょっと人の集まる場所だったら写真がありそうですけどね。

で、これがまた、何もない駅前風景なんですよ。いや、今に比べたら何もないってだけで、もちろんそれなりに建物はあります。「ナントカ(よく見えない)の不夜城」とかって看板の掛かった建物があるから、何かの娯楽施設なんだろうなあってものとか。

大崎広小路の方は、この当時は駅はなかったのかな。でも、建物や車は大崎広小路の方が多くて、五反田の方はスカスカ。まあ、撮った時期や時間帯にもよるだろうから、これだけでは判断できませんが。

五反田図書館はこれ以外にも特集コーナーがあって、「あの人が眠る品川」の左隣では「早春の花だより」というテーマで桜の本も展示。

ここにあった「桜あそび」という本はすごくよかったですね。桜を使った染物なんて本当にきれいな色合い。

それに、豆乳ににがりを入れてレンジでチンして豆腐にするのはよくやるので、それに桜の葉を入れただけの「桜豆腐」は私にもすぐできそう。

この他にも、カウンターの左(児童コーナー側)には「百賀おめでとう 石井桃子さん(児童文学作家、翻訳家)」や「追悼 飯田龍太(俳人、随筆家)」「追悼 池田晶子(評論家)」といったコーナーも。特集コーナー好きの私にとって、こんなにたくさん特集コーナーがある図書館は嬉しいです。