こまちゃんのお楽しみ袋(2013年版)
visit:2013/12/23
12月はクリスマスやその後に控えた年始のお年賀など、贈り物の機会が増えるシーズン。そんな時期の豊島区立駒込図書館からのお楽しみ企画として、本を袋詰めにして貸し出す「こまちゃんのお楽しみ袋」が2013年12月17日から実施されています。
こうした「本の福袋」は、年末年始、夏休み、読書週間などにあちこちの図書館で行われる人気企画。「福袋」といっても、お買得の商品を入れたお店の福袋とは違い、あくまでも「中身を隠して貸し出す企画」なので、中に入っている本は期限までに返却する必要があります。ただ、返却の際は普通の貸出本と同様に1冊ずつで構わないし、紙袋は返却する必要はありません。
駒込図書館に行ってみると、カウンター向かって左にピンクの袋がいくつも並んでおり、それぞれの袋に「はじまるはじめる」「懐かしの昭和」「図書館を巡ろう」「ワイン」といったテーマが書いてあります。各袋にはそのテーマに合った本が3冊入っていますが、具体的に何が入っているから借りてから開けてみないとわからない。開けてからのお楽しみということで「お楽しみ袋」なんですね。
十数個並んでいた袋の中から、私は写真の「懐かしの昭和」を借りてみました。写真をのように説明もついているので、中身がわからないといっても全くの手探りというわけではありません。安心して選べる一方、中身がわからないドキドキ感はちょっと少ないかも。
その代わり、というわけではないでしょうけど、貸出手続きで工夫していて、お楽しみ袋用に写真のような日付だけ押印した貸出票を用意してくれていました。豊島区立図書館の図書館システムは貸出レシートに書名を印刷するため、通常の貸出レシートを渡すと袋を開ける前に中身がわかってしまう。だから、お楽しみ袋を借りた人には通常のレシートは渡さずに、この貸出票を渡してくれるんです。この貸出票のお馬さんが駒込図書館のキャラクター「こまちゃん」というわけですね。
何が入っているかと楽しみに開けてみた中身がこちら。入っていたのは、『昭和30年代懐かしの東京』『再現・昭和30年代 団地2DKの暮らし』『駄菓子屋図鑑』の3冊でした。袋の説明に「レトロな昭和の暮らしを写真で振り返ってみましょう」とあり、じゃあ写真集が入っているのかな、でもそれにしては本の中身が大きくないと思っていたのですが、どれも写真&文章で昭和を楽しめる本。個人的にも読み物が好きなので、ちょうどいい中身でした。駒込図書館さん、ありがとうございます。
このお楽しみ袋はなくなり次第終了とのことなので、ご興味ある方はぜひお早めに駒込図書館へ。年末年始は図書館が休みになりますし、いつもより多めに借りてみようかなというときにぴったりの企画ですし、ショップの福袋のように中身がわからないものを買うのと比べて、図書館で借りるお楽しみ袋は気楽に楽しめるのでお薦めです。