本の福袋

―2015年4月10日から5月15日までの企画
visit:2015/04/10

渋谷区立図書館では、毎年4月23日から5月12日の「こどもの読書週間」を中心に、4月から5月にかけて春の図書館フェアを行っています。フェアの中でどんな企画をするのかは各館によってさまざまで、そうした企画の一つとして臨川みんなの図書館で中身がわからないよう袋に入れて本を貸し出す「本の福袋」企画が4月10日から5月15日まで行われており、どんな様子か見に行ってきました。

福袋は2階の児童フロアの階段向かって右に並んでおり、それぞれの袋に中身のヒントとなる言葉、対象年齢、中の冊数が書いてあります。それらをヒントにどの好きな袋を選んで借りるというわけ。私は本の福袋企画が好きで、図書館で実施されているときにはできる限り行って、借りられれば借りるようにしているのですが、自分では手に取らないような本やそんな本があることさえ知らなかった本を読む機会になって、とても楽しいんです。

ただ、今回の臨川みんなの図書館の福袋は児童向けで、大人の私も子どものために借りることを装えば借りられますが、子どもの楽しみを奪うのも大人げないので今回はどんな袋があるのか見るだけ。どんな袋があるのかメモしてきたので、渋谷区立図書館を利用しているお子さんは、気になる袋があったらぜひ借りに行ってみてください。

小さい子向け
はるがきた!!(4冊)おやさいすきになりたいな(4冊)
ぼく うそついちゃった(3冊)やっぱり むしだいすき!(4冊)
「おおきい」のおはなし(4冊)
低学年向け
ふしぎなけしき(3冊)おてがみ(4冊)
「詩」をよんでみよう!(4冊)
中学年向け
夜の空(3冊)

4月10日の福袋企画初日に行ったときには上の9袋しかなかったのですが、5月15日まで実施するのにこれだけとは思えませんし、高学年向けもありそうな気がするので、期間中適宜補充するのではないかと思います。臨川みんなの図書館をよく利用するお子さんだったら、期間中にちょこちょこ福袋のラインナップを見て、好みのテーマの福袋を見つけたときに借りるというのもいいかもしれません。

好きな作家の本を読む、動物好きの子が動物の本を読む、乗り物好きの子が乗り物の本を読むなど、好きな本は誰でも自分で探して読むものですが、それだけだと本当にいつも同じ本ばかりになりかねない。実際、図書館に行ってどのジャンルの棚も同じように利用する人などなかなかいないと思います。その点、本の福袋は新たな世界や知らなかった作家さんとの出会いを生む企画で、数多の本を有する図書館だからこそできるものだと思います。

万が一借りてみた袋の中身がどうしても好みに合わなくても、返却すればいいだけというのも図書館のメリットです。ぜひお気軽に未知の本との出会いを楽しんでください。