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はてなぶっくす?

―2014年10月24日から11月26日までの企画
visit:2014/11/05

図書館職員さんがテーマで選んだ本を中身を隠してセットにし、利用者が包みに書かれたテーマを元に借りるという図書館の「福袋」企画があり、近年はいろいろな図書館で実施しているのを見かけるようになりました。葛飾区立図書館でも、そんな福袋企画を「はてなぶっくす?」と題して中高生向けに毎年秋に行っています。いつから開催しているか正確なところはわかりませんが(事業年報のバックナンバーを辿ればわかるはずなので、いつか調べます)、私の記憶にある限りでも中央図書館(2009年設立)が設立される前から実施していたように思うので、かなり早くからこの企画を楽しんでいる図書館です。

2014年11月5日、葛飾区立鎌倉図書館「巨人vsアンチ巨人 名作を声に出して読んでみよう」というイベントに参加すべく訪れたとき、ちょうどはてなぶっくす?実施の時期で包みが並んでいたので、そちらも覗いてきました。鎌倉図書館は東側入口を入った正面に展示テーブルがあり、その半分のスペースを使ってはてなぶっくす?の包みが並んでいます。英字新聞の包みに書かれたテーマは以下の通り。

曜日
ふしぎな、生き物の世界お菓子
男子力!!宇宙
海外のおすすめ本紹介日本のおすすめ本紹介
夏の思い出…

福袋企画は、包みを選ぶ手がかりがキーワードだったり、メッセージだったり、本の中の一節だったり、図書館によってさまざまですが、葛飾区の場合は上のようにキーワードであることが多いです。「ふしぎな、生き物の世界」などはその通りそうしたテーマの本が入っているのでしょうが、「海外のおすすめ本紹介」「日本のおすすめ本紹介」などは範囲が広すぎて見当がつかない。どちらが好みかというのは人によって分かれそうです。

個人的に気になったのは「曜日」で、どんなに掘り下げても曜日だけで1冊の本になるかは疑問、だとすると、タイトルに曜日が付いた小説?中高生向けでタイトルに曜日が入っている本って何だろう?そもそも、この推理が間違っていて、思いもつかない本が入っているかも…と想像が膨らみます。

が、残念ながら、私は中高生ではありません。いや、それ以前に、多摩市在住在勤なので、葛飾区立図書館で本を借りることはできません。気になりながらも、鎌倉図書館を後にしました。

さて、話はここで終わりません。鎌倉図書館訪問記を書き直すべく11月5日に館内を回ったときに見逃しがしたことがあったため、11月22日に再度鎌倉図書館に行きました。はてなぶっくす?もまだ続いており、5日時点ではなかった新しい袋も出ている様子。どれどれと覗いてみたところ、並んでいたは以下の包みです。

SF曜日
虫に関する本
部活動

何と、私が葛飾区の中高生だったら借りていたであろう「曜日」が残っているではありませんか。しかも、5日時点にあった袋で22日も残っているのは「曜日」のみ。ああ、きっと「曜日」は私が借りる運命にある、なのに私は多摩市民…(大袈裟 笑)。

この「はてなぶっくす?」は葛飾区立図書館全館で行っているので、見かけたときはぜひ借りてみて、私の分も楽しんでください。第4木曜の館内整理日にコーナーを設置・終了させるため、毎年10月の第4木曜の次の日から11月の第4木曜の前の日まで実施しているはずです。また、年始に中央図書館で大人用はてなぶっくす?を実施するなど、イレギュラーなかたちで行うこともあります。

図書館には実に様々な本があるのに、ついつい同じ作家の作品や同じジャンルの本ばかり読んでいませんか。そうした利用に、新たな作家・本・ジャンルとの出会いをもたらしてくれる「はてなぶっくす?」。ぜひ多くの人に楽しんで欲しいです。