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東京図書館制覇!

東京23区の区立図書館約250館を全て制覇(訪問)し、現在は多摩地域、島しょ部の図書館巡りをしています。いろんな視点での図書館ランキングやリストも掲載しています。

CurrentIcon 予感の木

―2017年10月24日から11月26日までの企画
visit:2017/10/30
§ 予感の木って、その木、何の木?

私は江戸川区立図書館のtwitterアカウントをフォローしているのですが、2017年10月29日にこんなつぶやきがありました。

情報としては「予感の木」という企画タイトルと、何やらいろいろぶら下がっているモミの木の写真のみ。江戸川区立図書館には、図書館行事や展示の情報が載っていますが、どちらにも当てはまらない企画は掲載されない。一体何だろう、これは行ってみなければと思い、江戸川区立東部図書館へ行ってきました。

江戸川区立図書館のtwitterアカウントはこのように江戸川区立図書館HPのカテゴリにあてはまらない情報もつぶやいてくれるので、江戸川区立図書館を利用していて、twitterを使っている人は、フォローするといいですよ。

さて、東部図書館に着き、まずは1階を見てもモミの木はなし、図書館エリア内の階段を上がって2階に上がってもモミの木はない。ん?と思いながらも、その前にお手洗いに行こうと思って、2階の図書館エリアの外に出たら、ありました。東部図書館は1,2階の各フロアに入館ゲートがある、つまり各フロアに図書館エリアの中にあたる部分と外にあたる部分がある構造で、2階の図書館エリア外にあたる部分にモミの木が置いてあります。

§ ピンとくる文を選んで本を借りる

モミの木には、開いた本をかたどったカードがたくさんぶらさがっており、それぞれには文が書かれています。この中からピンと来たカードを選んで、2階のカウンターに持っていくと、カードが示す本を貸してくれるそう。カードに書かれた文から察するに、本の中から引用した文のようですが、そうだと明記されていなかったので、もしかしたら帯文やあとがきなどから抜いた文もあるのかもしれません。

こういうのは、あれこれ説明するより、例を挙げた方がわかりやすいですね。カードにどんな文があるか、いくつか例を挙げてみましょう。

  • フタマタをかけている男の人が、一方を切り捨てるときに言う決まり文句というものがあって、それは、
  • 十倍返しだ。
  • 『咳をしてもオタク』ってやつだよ、まったく。
  • そうか、俺は……確かに、何度も何度も他人がカーテンを閉じる音を聞いたけれど……俺も、カーテンを、閉じていたのか。
  • 「ダチュラ」
  • 先生、私は犬と同じです。
  • 無自覚な善意が人を傷つける。
  • 月は限りなく 過去に私をつれてゆく。
  • またベッドを吊り上げるのか
  • 不幸を不幸と嘆くだけでは、人生はつまらない。
  • 退治するという発想はやめて、とりあえずハグする。
  • これからも決して二度と見ることはないにちがいない―日本の警官の涙を、見たのです。
  • 気休めを馬鹿にするやつに限って、眉間に皺が寄っている
  • 四十代の恋は、危険すぎる。
  • けっきょくぼくたちは短編集なんだ。

例えば1番目の引用の心憎さといったら、「それは、」で引用を終えるって、気にならないわけがない(笑)。2番目の言葉は、まっさきにドラマにもなり、流行語大賞にもなったあの作品が思い浮かびますが、原作の方にもこの言葉があるとは限らないので、あの本だと思わせて違う本なのかも。意味不明の短いものも気になりますし、どんなシチュエーションでこの言葉が出るのかというものもあります。とりあえず15個挙げましたが、本と照らし合わせるための連番の、私が見つけた限りでの最大がNo.195だったので、おそらく200程度用意していると思います。

この中から気になるカードを選ぶわけですが、1枚のカードが1冊の本で、1回につき3枚まで選べるとのこと。たくさん気になる文がありましたが、上の例のうち最後の2つ(「四十代の恋は~」と「~短編集なんだ。」)を選んでカウンターに行きました。職員さんにカードを差し出すと、カウンターの裏から本を持ってきてくれますが、この企画用のブックカバーがかかっているので、この時点でもまだ何の本かはわかりません。わからないまま貸出手続きをして、手渡されて本を開いてからやっと何だったかがわかる仕掛けになっています。

ブックカバーを開いてみたら…「四十代の恋は、危険すぎる。」は柴門ふみさんのエッセイ『四十雀の恋』、「けっきょくぼくたちは短編集なんだ。」はアメリカ小説の『書店主フィクリーのものがたり』でした。

江戸川区立東部図書館 予感の木 貸出本

「四十代の恋は~」は、まさにその年齢の私としては見逃せないカードで思わず選んでしまいましたが、柴門ふみさんのエッセイならば、前向きだけど夢見すぎでもない、現実的な内容かなと期待しています。『書店主~』は2016年度の本屋大賞翻訳小説部門の1位だった小説なんですね。どちらも読んだことがないので、読むのが楽しみです。

私の選んだ2冊だけでもエッセイと小説で、ジャンルはこれと決まっているわけではなさそうです。購入するわけではなく図書館の貸出だから、相性が合わなければ返せばいいのが気楽ですし、普段は図書館を使わない人や、東部図書館以外の江戸川区立図書館を使っている人もこの機会に東部図書館へ行ってみてはどうでしょう。2017年10月24日から11月26日までの企画で、上に挙げた以外にもたくさんのカードがあるので、あなたの予感で本との出会いを楽しんでください。

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