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謎解きイベント「葛西図書館の七不思議」

―20017年8月25日のイベント
visit:2017/08/25
§ 開館中の図書館に紛れている謎を探します
その日は、どういうわけか図書館の至る所で、不可解な現象が次々と起こる一日だった。現象の近くには、まるでスタッフを嘲笑うかののように、血まみれの折り鶴が添えられていた…。これは誰かのイタズラか、それとも幽霊のしわざなのか…?

こんな設定のもとに、2017年8月25日に開催された江戸川区立葛西図書館の謎解きイベント「葛西図書館の七不思議」に参加してきました。図書館での謎解き企画は、幅のある実施期間のうち好きなときに開館中の図書館に来て謎を解くタイプや、休館中の図書館を使って制限時間内に謎を解くタイプがありますが、葛西図書館の謎解きイベントは、開館中の図書館を舞台に、制限時間内に謎を解くかたちの謎解きイベントです。

前年の11月に葛西図書館での第1弾謎解きイベントを開催していて、そのときは高校生や大人が中心でしたが、今回は夏休み中のせいか、親子での参加が大勢いました。開催当日の何日も前に定員に達しており、当日、集合場所である3階の視聴覚室に着いたときには、早くも参加者のワクワク感でいっぱいの雰囲気でした。

§ 書架をさまよう参加者

謎解き企画は、スタートの問題が最初に示されて、それを解くと2問目のありかがわかり…と、謎を解きながら問題をなぞるようになっていたり、最初に問題用紙が渡されて、そこに載っている問題を解いていくなど、何から手を付ければいいのか示されるのが一般的ですが、このイベントは違いました。参加者に葛西図書館の配置図が配られ、書架の中に謎があるという程度の説明だけで謎解きがスタートし、まず最初に何をしたらいいのか、よくわかりません。

そうは言っても、制限時間は約1時間。途方に暮れているだけでも、刻々と時間が経っていきます。とりあえず2階の書架に行ってみると、棚のところどころに折り鶴が添えられた問題が置いてあります。例えば、芥川龍之介を示している文とともに「○○○○○○○○○○」という枠の羅列がある。文が示している「あくたがわりゅうのすけ」を当てはめて、赤い丸に当てはまる部分を抜き出して、「がのす」となるのかな…と推測しながら、ひたすら問題を探して、文字を拾っていきました。

ただ、それらを繋げても、どうにかなりそうな気がしない。だいたい、この「がのす」からして意味をなしている感じが全くありません。また、問題を見つけていくうちに、問題が上下逆さまに置いているものがあったり、折り鶴の羽が開いているものと閉じているものの2種類があるなど、問題の様子が微妙に違うものがあることがわかってきます。

更に、問題の裏に、「5/31」「4/5」「7/7」などの分数(または日付?)が書いてあることに気付き、これらがどういう意味を持つのかわからず、混乱は増すばかり。問題を見つけていくうちに、添えてある折り鶴の色が問題によって違うことに気付き、「これにも意味があるのかも」と既に見つけた問題の鶴の色を見に行くなど、確認し直すことに時間を取られてしまう。解き進めている感じが得られず、焦りはますます深まっていきます。

実は、最初にシャーロックホームズが描かれている「ヒントカード」を3枚もらっていて、どうしてもわからない場合、イベント担当の職員さんにヒントカードを示すと、その参加者の進み具合によってヒントをくれると説明がありました。ただ、できればヒントカードは使わずにゴールしたいので、ここは粘って自力で考えます。

抜き出された文字をどう繋げてもきちんとした言葉になりそうになく、どうも全ての文字を使うのではなく、何かの条件に適うものだけを使うような気がする。意味ありげに少しずつ違っていた問題の様子をあらためて振り返ると、問題の裏に書かれた分数の分母が7のものが7つあり、分子が1から7まで揃っていることに気が付きます。そういえば、今回のイベントは「葛西図書館の不思議」という名前だった。これは!と思って、1/7から7/7までの問題で抜き出された文字を順に繋げていくと、「ひ・み・つ・の・こ・べ・や(秘密の小部屋)」という言葉になりました。後になって気付いたのですが、分母が7になっている問題は添えられた鶴の色が全て赤で、これも「血まみれの折り鶴が添えられていた」という謎解きストーリーに合うではないですか。

これが答えだろうと思って職員さんに伝えに行くと、見事正解。葛西図書館の離れに行くように指示されました。葛西図書館は建物北西に離れがあって、確か、昔は用務員さんの居場所として使われていたと聞いた記憶があります。今はときどきイベントで使うなどしていて、私もここに入るのは今回が2回目です。

行ってみると、別の職員さんが待っていて、ゴールした証として折り鶴を手渡されました。第1弾では、最終問題の1つ手前で制限時間が来てしまったところ、今回は無事にゴールできて嬉しい。スタート地点である3階の視聴覚室に戻ると、既に解き終わってやや待ちくたびれている人もいるくらい。早い人は本当にパッとひらめいてしまうものなんだなと感心しました。

結果的には、時間内に解けなかった人もいたけど、参加者の半分以上は最後まで解けたようでした。最後に全員揃って答え合わせ・解説を聞いて、イベント終了です。

§ ダミーに気をつけろ

葛西図書館の謎解き企画の難しさ、というか、いやらしさは、答えに関係ないダミー問題があることです。私が見逃していなければ、書架にちりばめられていた問題は17個。そのうち正解に必要なのは7個だけですから、ダミー問題のほうが多いわけです。思えば、第1弾のときもダミー問題がいくつかあり、そこにハマって時間を食ってしまった人もいました。ダミー問題を作るのも手間が掛かるでしょうに、そういう手間を惜しまないところが、手が込んでいるというべきか、意地悪というべきか(笑)。

また、前回とは全く違う形式だったことが、前回と今回続けて参加した私にとって、難易度を上げていました。第1弾は、最初の問題の正解が2番目の問題がある場所を指しており、2番目の問題の正解が3番目の問題のある場所を指しており…という、謎解きでよくある形式で、参加者が同時にスタートしたために、他の人の行動がヒントになってしまった面がありました。そこで今回は、順不同の問題を館内に散りばめて、それをどう繋げるかも推理要素にする形式をとったのだと思いますが、そうだと気づくまでに時間がかかりました。

今思えば、この謎解き企画の直前に第1弾の体験記をUPする際、第2弾のヒントになってしまうことがあったら削るのでおっしゃってくださいと体験記を見せに行ったのですが(東京図書館制覇!の謎解き企画の記事は、全てそのようにして、主催者さんの望まないネタバレは書かないようにしています)、原稿を読んだ職員さんは「ネタバレはないですよ」とおっしゃって不敵な笑みを浮かべていました。あの笑みの裏には、こんな企みがあったのか。

§ 第3弾のゆくえは

そんな葛西図書館の謎解きイベント、第3弾が2018年8月24日に開催されます(既に定員に達しており、募集は締め切っています)。第3弾は「カサイくんを探せ!! 図書館大捜索」と題し、

葛西図書館へ遊びに行ったカサイくんと、そのお友達。夕方には帰ると言ったのに、夜になっても帰って来ない!カサイくん達は、いったいどこに…? 目撃者の証言を集めて、館内のどこかにいるカサイくん達を探してね!
というストーリーのもとに謎解きを行います。…あれ?私はカサイくん(葛西図書館のキャラクター)のことを葛西図書館の住人くらいに思っていたのですが、葛西図書館に遊びに「行く」側という設定だったのか。それはともかく、行方がわからなくなったカサイくんを探すことが、第3弾のミッションのようです。

第3弾に参加するための復習としてこの記事を読んでくださった人もいると思いますが、第2弾の内容を考えると、このストーリーをしっかり頭に入れて臨むといいかもしれません。ただ、第1弾と第2弾が全く違うタイプだったことを考えると、第3弾もこれまた全く違うタイプの謎解きである可能性もあります。参加する方は、これまでの出題を参考にしつつも、それに囚われずに当日の謎解きに挑んでください。私自身は残念ながら都合があって第3弾には参加できないのですが、参加する皆さんのご健闘をお祈りしております!