ティーンズ福袋

―2014年10月22日から11月4日まで(なくなり次第終了)の企画
visit:2014/10/23

「本の福袋」企画というのを見たことがありますか。「福袋」という言葉は<お得な詰め合わせ>という意味で使われることもありますが、<何が入っているのかわからないお楽しみ詰め合わせ>の意味も含んでおり、図書館では後者の意味をとって行われる企画です。あきる野市図書館では、そんな福袋を中高生向けに作った「ティーンズ福袋」企画を2014年秋に全館で開催し、私もそれを見に中央図書館へ行ってきました。

2階のカウンター前に行くと、英字新聞の包みが十数個並んでいます。それぞれの袋に中身のヒントとなる説明が書いているけど、しっかり包装されているので中身はわからない。その状態で貸出し、中身は開けてのお楽しみというわけです。説明を読むと、全ての袋には3冊入っており、「どなたでも借りられます」とあるので中高生でなくても借りられるようです。

仕組みだけ説明しても面白くないので、どんな袋があったのか具体的にお見せしましょう。以下、私が行った時点でテーブルの上に出ていた袋全てをお披露目します(これをUPするために、借りるわけでもなくひたすら袋の説明を書き写していた私は相当怪しかったと思います 笑)。

【芸術家たちの人生】強烈な個性のある芸術家たち。彼らの人生って…?
【仕事】「将来どうしようか?」迷っているあなたへ、仕事についてのあれこれが入っています。
【犬】犬と猫ならどっちが好き?犬派のあなたへ。
【青春】'60年代、'80年代、現代の青春ストーリー。それぞれの時代の違いも面白い。
【音楽】偉大な音楽家、ミュージシャンたちの人生
【生きる・命】懸命に命と向きあう人たちからの10代のみなさんにおくるメッセージがたくさんつまっています。
【戦争】二度とくりかえしてはならない―この出来事を考えてみませんか?
【正義ってなんだ?】実は、正義にもいろいろなカタチがあるらしい。何が本当の正義なんだ?!
【生き方について考える】一生懸命生きた人 勇気と希望を与えた人 苦しみや恐怖について考えさせられる本
【科学】君は身の周りのことを科学的に説明できる?
【死ぬということ】死んだらどうなるのかのその前に、「死ぬこと」と一度、向き合ってみませんか。
【哲学を楽しもう】世界ってなに?あなたはだれ?難しそうに聞こえるけれど、考えることって、とっても楽しい!

これらの説明を手がかりに、中身がわからない状態で袋を選ぶというわけ。どうでしょう、気になる袋はありましたか。私自身は多摩市在住・在勤なので、あきる野市図書館の本は借りられないのですが、借りられるとしたら【青春】【死ぬということ】【哲学を楽しもう】あたりが気になるところ。特に、違う時代のものを揃えた【青春】なんて、中高生自身は別の時代のことより今に夢中でしょうし、むしろ大人に受けそうです(笑)。

あきる野市図書館の職員さんの思いが込められていて、やや堅苦しいテーマのものが多い気もしますが、もしかしたら気軽に借りやすいものは既に誰かが借りてしまった後なのかもしれません。ただ、この企画がはじまったのが10月22日で、私が行ったのが23日なので、スペースの都合でまだ出していないものもありそうです。毎日図書館に通っている方は、たびたび覗いてみれば、補充分から面白いものをいち早く発見できるかも。

この企画は、市内全館で2014年11月4日まで行っていますが、用意した分がなくなったら会期末を待たずに終了、つまり早いもの勝ちです。用意しているのは、中央図書館が30袋、東部図書館と五日市図書館がそれぞれ20袋、増戸分室が5袋だそうなので、気になる方は選択肢がたくさんあるうちにぜひ。