クイズラリー ぐるり写真めぐり
visit:2012/05/19
日比谷図書文化館では、2012年4月27日から2012年6月26日まで1階の特別展示室で「報道写真とデザインの父 名取洋之助―日本工房と名取学校」という展示を行っているのですが、それと同時に、館内全体でもクイズラリー「ぐるり写真めぐり」を開催しています。写真にちなんだクイズを出題し、館内にそのヒントをちりばめているので、日比谷図書文化館全体をぐるりと巡ることでクイズが解けるという趣向。日比谷図書文化館でのクイズラリーは、前回の「ぐるりひと巡り江戸から東京へ」に続いて2回目です。
クイズの内容は、特別展示室で紹介されているモンタージュ技法を使った折本の名前や、土門拳が名取洋之助の指導を受けながら完成させた写真集の名前など。第5問の「日露戦争で活躍した乃木希典将軍が、明治40年に明治天皇の意向により就いた役職は何だろう?」という問題などは、一見写真とは関係のない問題ですが、ヒントが展示されている4階の特別研究室へ行くと、その役職についている頃の乃木希典の写真が掲載された本が展示されています。豪快な笑顔が印象的な写真!
全部で5問あるうち、第1問のヒントがある特別展示室と、第5問のヒントがある特別研究室は、日比谷図書文化館自体の閉館時刻より早く閉室してしまうのですが、第1問については展示室の外にも答えが展示されている写真が掲示されているのを、私、発見してしまいました(笑)!来館したら既に特別展示室が閉まっていたという場合も、あきらめずに周囲の掲示物を見れば問題が解けますよ。
逆に難しいのが、第2問の蜷川式胤が作成した写真集の名前を問う問題。この問題のヒントは常設展示室にあり、全ての問題についてクイズラリーのヒントになっている展示物があるところには、クイズ用紙を持ったカメラのイラストが目印として掲示されているのですが、第2問についてはヒントがあるのと違う場所に目印があります(2012年5月19日現在)。たぶん意地悪ではなく(笑)、単純に目印を置く場所を間違えたのだと思いますが、展示室の中でこの問題の時期のことを展示している場所をじっくり見ればヒントがありますので、あきらめずにぜひ探してください!
クイズラリー企画は問題を解くことそのものが楽しいだけでなく、問題周辺の知識も得られることが楽しみです ね。今回クイズを解く中で一番私の印象に残っているのは、上にも書きましたが乃木希典が(確か)海浜でふんどし一丁で豪快に笑っている写真。乃木希典の写真というと、軍服を着て姿勢を正している写真しか知らなかったので、がらっと印象が変わりました。問題の答えとなっている役職で、生徒へも親しく声をかけたエピソードなどもありますが、親しげな様子を話として聞くのと、写真で視覚的に親しげな様子を見るのとでは、伝わり方が全然違います。
そして、このクイズラリーは解いて楽しいだけでなく、回答して1階受付に提出すると、1階のカフェと地下1階レストランで使える100円割引券をもらえるという特典があります。5問全部解けなくても、3問以上解ければOKですよ。私も館内を回った後に受付に持っていったところ、見事5問正解!しっかり100円割引券を手に入れました。が、さっそくカフェに行ってみたら、土曜の午後とあってカフェは満席。しばらく使える割引券なので、後日使うことにしました。休日にカフェをご利用の方は、うまく時間を見計らってくださいね。
また、割引券の裏には抽選番号が割り振られていて、抽選で30名にオリジナルトートバッグが当たるのだそうです。前回のクイズラリーは抽選で50名だったので、ちょっと減りましたね(笑)。私の推測では回答を受付に持ってくる人自体がそもそも少ないのかも。というのも、4月27日から開催しているクイズラリーで、私が挑戦したのが5月19日だったのですが、抽選番号が15番でしたから。必ずしも1番から割り振っているとは言い切れませんが、もし1番から割り振っていたら抽選券を得た人はかなり少ないということですよね。皆さん、狙い目です。日比谷図書文化館のオリジナルトートバッグはデザインもいいですよ。
あとは、前回のクイズラリーでも、実施期間中に問題の入れ替えがあったので、今回も第2弾、第3弾があるかもしれません。確か前回は、休館日を挟んで問題を入れ替えていたので、今回も入れ替えるとしたら、開催期間中の休館日である5月21日、6月18日の前後かな。特別展を見にきた人も、そうでない人も、特別展連動企画のクイズラリーにぜひ挑戦しましょう!