改築前の旧・練馬区立石神井図書館
旧・石神井図書館は2009年3月31日を最後に改築のための休館に入りました。その後、現在の石神井図書館が2010年3月2日に開館しました。
以下は、改築前の旧・練馬区立石神井図書館の訪問記です。
改築前の旧・練馬区立石神井図書館 訪問記
石神井図書館は石神井公園のすぐそば、石神井池と三宝寺池の間の道を南に行ったところにあります。石神井公園、すっごくいいですね。私、石神井図書館に行くまで石神井公園に来たことなかったのですが、公園の真ん中辺に池があるのではなく池とその南側が公園になっている。つまり、北側は道路と細い遊歩道が池にすぐ接しているのです。で、公園周辺には大きい家が並んでいて、歩いているだけですごくゆったりした気分になりますね。
池の南側は木々に囲まれていて、雨あがりのときに行ったらとても気持ちのいい空気でした。マイナスイオンがたくさん出ていたのでしょうか。ちょっと大げさかもしれませんが、山の中のような気持ちのいい空気。春夏秋冬いろんな季節の石神井公園を見たい、見に来ようと自分に誓った私でありました。
石神井図書館は、3階建ての建物ですね。1~3階までが石神井図書館で、地下は練馬区の郷土資料室になっています。郷土資料室は図書館の入口とは別に、建物向かって左側に入口があるのでご注意を。
図書館の向かって左にはちょっとした広場があり、中央に小さい葉を持った手のモニュメントがあります。ベンチも少しあるので、座って読書もできそう。その広場を囲んでいる自転車置場が広いのも、自転車乗りには嬉しい限り。
図書館の中は、1階が児童コーナー、文芸書、貸出カウンター。2階が一般書架、新聞・雑誌コーナー、CD・カセットコーナー。3階が視聴覚室で、行事のないときには読書室として利用できます。1階と3階には飲食コーナーがあり、1階には自動販売機もあります。
児童コーナーは、入口で靴を脱がないと入れない仕組み。児童コーナーの中にもカウンターがあります。石神井図書館では一般入口入ってすぐのところに、自動貸出機が2台置いてあるのですが、児童コーナーにも1台自動貸出機があります。子供はこういうのを自分でやるの楽しんじゃいそうですね。
布の絵本もあって、これは1人2冊までの貸出とのこと。棚には見本が置いてあって、予約してねと書いてあるので、結構人気があるのでしょうか。布の絵本の利用を薦めるぐりとぐらの絵も布で作られています。
文芸コーナーと貸出カウンターは1階奥にありますね。文芸書ではない本だけを利用したい人には、ちょっと不便な動線になってしまっていますが、その場合は入口すぐそばにある自動貸出機を。CD・カセット等以外ならここで貸出手続ができます。
自動貸出機の隣には、結構大きいリサイクル本コーナーがあります。利用者からの寄贈本と図書館の除籍資料を1人10冊までもらうことができます。
2階は文芸書以外の本がぐるりと並べられています。2階にもカウンターがありますが、こちらは相談コーナーなので貸出返却等はできません。
視聴覚資料は、CDとカセットだけでなく閉架でレコードも所蔵していますね。レコードは目録でどんなものがあるのか確認できます。ほとんどがクラシックですね。また、ビデオは区の広報ビデオ等のみ置いてあります。
地域資料のコーナーにはいわさきちひろの本が集めてあります。いわさきちひろ美術館が、石神井図書館の南、上井草駅に近い辺りにあるんですよね。いわさきちひろ美術館の後に、石神井図書館や石神井公園まで足を伸ばすのもいいかもしれませんよ。
2階カウンターのそばには、2006年度の耐震調査で、床の強度に対して本棚(冊数)が多いとの指摘を受け、強度の弱い場所の書架の撤去を行ったとの説明があります。カウンター向かって左付近が広々としているのでその辺のことでしょうか。私は撤去以後しか知らないことになるのですが、特に違和感も感じないし、書架の冊数が少ないといったことも全く感じません。
その辺はちょうど児童コーナーの上にあたるし、耐震性の方が全然大事ですもんね。こういう調査を区がしっかりしてくれているのは嬉しいことですし、逆に他区の古い図書館なんかはちゃんとこういう調査をしてくれているのか気になりますね。
3階は事務室と視聴覚室のみのフロアです。視聴覚室を個人利用に開放している場合は、左端の壁沿いの机で持参PCの利用もできます。電源はないので、バッテリーをフル充電してきましょう。視聴覚室の外にただの椅子だけですが飲食コーナーもあるので、読書に飽きたらここで一休み。
2階にも閲覧席がずらりとあるし、一日中調べものなどをする人もいるのかもしれませんが、石神井は緑もたくさんあっていいところ(かなり気に入ってます 笑)なので、図書館にこもるのはもったいない気がしちゃいますね。あ、地域資料コーナーに練馬区が登場してくる小説なども集められているので、本で読んだところに実際に行ってみるなんていいかも。