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「怪談」&「おいしい料理本」

―2006年8月の展示
visit:2006/08/04

方南図書館の2007年11月の特集は「怪談」、そして「おいしい料理本」です。

まずはミニ特集「方南図書探偵団!」が「おいしい料理本」。私、今月の方南Bookステーションを読んで初めて知ったのですが、"sizzle"って『消費者の五感に訴えかけ、生理的な購買意欲を起こさせる広告表現の手法』という意味なんですね。Sizzlerというレストランチェーンがありますが、これってかなり商売っ気マンマンな店名じゃない(笑)?

ニッポン駅弁大全』『料理で読むミステリー』などなど面白そうな本がラインナップされていますが、やはりほとんどが貸出中。特集棚には表紙のコピーと資料番号がありますので淋しくはありませんが、この特集は毎月かなり人気があってただでさえ貸出中率高い上に、こんなおいしそうな特集をされてしまっては、そりゃおとなしく本が棚に収まっているわけがありませんね。

そのかわりといってはなんですが、特集棚の上に小説やエッセイなどから抜粋した食べ物に関する記述がいくつも引用されています。思わずうなずいてしまったのが、

「世の中に、おいしいものはいっぱいあるけれど、何がうまい、かにがうまいという前に、これがなくてはどーしようもない、というものがあるのだ。それはゴハンなのである。」
(全日本食えばわかる図鑑/椎名誠)

私もゴハン好きなんですよね~。本当は玄米を食べたいんだけど、調理が面倒なのでウチでは発芽玄米を食べています。

さて、図書館奥の大きな特集コーナーが「怪談」。この時期、この特集をやっている図書館は他にも多いはず。方南図書館の特集棚は大きいので、「八雲・鏡花」「綺堂・百閒("閒"はPCの日本語環境によってはうまく表示できていないかも。内田ひゃっけんです)」「怪談文学」「怪談文学(海外)」「妖怪」「ホラー・ジャパネスク」「その他」と7セクションにも分かれています。

私はあまりホラー・怪談は読まないので、八雲・鏡花・綺堂・百閒に至っては泉鏡花を1つ読んだことがあるのみ。その1つも大学の講義で教科書になったから、というなんとも消極的な読書です。ウチの近くにはお岩さんの岩井橋があったりするし、このジャンル読んでみてもいいよなあ。

「怪談文学」には日本を代表する作家による怪談などが取り上げられていて、そうかこんな人達も怪談を書いていたのかと。芥川・漱石・鴎外・露伴などなど。中島敦の「山月記」も怪談といえば怪談なのか。そう考えると、さっき怪談は読まないって書いたけど、怪談と思わずに読んでいるものがあるように思う。

「妖怪」はもう水木しげるの独壇場ですね。この時期、図書館の特集コーナーにおける水木しげる率は全国的にも高いのでは。

「ホラー・ジャパネスク」は90年代中ごろからの和製ホラー・ブームを指すのだそうで、『リング』『死国』など。ここに『ぼっけえ、きょうてえ』があって、私にとって岩井志麻子は興味があるけど何だか怖い人なんですよね。今回もこれ借りようかどうしようか迷ったあげく、借りるにしても地元の図書館にしようというのを言い訳にやめちゃったのですが。

まあ、本なんてそんな考えずに読めばいいのですが、岩井志麻子自身に魅力を通り越して魔力を感じてしまって、小心者の私は本を手に取るのに躊躇してしまう。このサイトを読んでくださっている方の中で、岩井志麻子読んだことある方っています?

「その他」は小説以外の怪談もの。私も以前読んだ『江戸の町は骨だらけ』や『三丁目の夕日傑作集 その1 心に残る話[編] (1)』なんかもありました。

それにしても、これら怪談ものの本は表紙がいいですね。特集のための装飾も手伝って、今月のこの特集棚かなり涼しげです。加えて、この壁の外に冷房の室外機があるんだかわかんないけど、水がちょろちょろ流れる音がかすかに聞こえて、この特集をわずかながらも盛り上げている。

この暑い中、エアコンなどで物理的な涼を求めるだけでなく、読書で精神的に涼を求めるのもまたよろし、ですね。