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改築前の旧・江東区立白河こどもとしょかん

旧・江東区立白河こどもとしょかんは、2009年3月31日を最後に長期休館に入り、図書館単体の建物から、江東区立元加賀小学校の校舎の延長上の施設に建て替えられました。建替後の新しい図書館が、現在の白河こどもとしょかんです。
以下は、改築前の旧・江東区立白河こどもとしょかんの訪問記です。

改築前の旧・江東区立白河こどもとしょかん 訪問記

last visit:2009/03/19
§ 図書館の場所

白河こどもとしょかんは、清澄白河駅か菊川駅から少し歩いたところにあります。位置としては木場公園の北、錦糸町方面に道一本行ったところです。元加賀小学校の隣にある小さな図書館で、もしかしたら元加賀小学校の敷地の一画をこどもとしょかんにしたんじゃないかな。「小屋」という言葉がふさわしいような、何とも可愛らしいデザインの建物なんです。

敷地に入る際にくぐる門には「白河こどもとしょかん」という表札があるのですが、看板ではなくまさに表札。その門を入って左に回ると建物入口があるのですが、その入口のドアも自動ドアではなく手動の引き戸です。カラカラと開けて中に入ります。

§ 図書館内の様子

中に入ると、手前側は1階ワンフロアになっていて、奥側にロフトのような形で2階におはなしの部屋がある設計。入口を入って上を見上げると、ロフト部分の窓からパディントンなどのぬいぐるみが顔を覗かせているのです。2階への階段や図書館事務室のドアも木製で、本当に可愛い小屋という雰囲気なんです。こういう空間で「大草原の小さな家」や「赤毛のアン」など、外国の田舎のお話を読んだら、大人でも主人公になりきってしまいそうです(笑)。

1階奥、ロフト部分の真下にあたるところは、読み聞かせスペースになっています。児童向け中心の図書館だけど、読み聞かせスペースが特別広いということはないですね。手前側にある机席の方が広いですし、まだ自分で本を読めない小さい子ども向けというよりは、自分でも本が読めるくらいの児童を中心とした施設といえるかもしれません。

「こどもとしょかん」の名に相応しく、資料のほとんどは児童向け図書ですが、大人向けの児童文学論や読み聞かせに関する本、絵本論などの書籍も置いてあります。また、家事関連本も少しあり、布えほんの作り方や赤ちゃん服の作り方の本などもありますよ。

新聞や雑誌もありますが、新聞は一般紙とこども新聞(新聞社が子供向けに小学生新聞などを発行している、あれです)、雑誌ももちろん児童向けの雑誌がほとんど。

このような児童向け図書館は、大人だけではなかなか入りにくい気もしてしまいますが、絵本などは大人が読んでも楽しいんですよね。子どもの頃はあまり深く考えないで読んでいたけど、結構深い内容が描かれていたりしますし。

それに、調べ物が得意な方はご存知かもしれませんが、全く知らない分野の概要をざっくり知りたいときには、児童向けの図書って結構使えるんです。例えば私は、裁判員制度のことを知るのに、大人向けの本を読んでもわかりにくい、というか制度に賛成か反対かの結論を主張するための本が多くて、中立的に判断できる本でいい本がなかったんですよ。その点、児童向けの本の方がコンパクトにまとめつつ、問題点にも触れていて、理解が深まりました。

そんなわけで、児童向け図書館はお子さん連れの方はもちろん、大人が自分で読む本を探したっていいのです。児童向けだから大人には関係ない、と思い込むのはもったいないですよ!