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板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館

板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館 訪問記

last visit:2007/01/20

板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館は、廃校になった小学校の一室に設置された絵本専門館です。世界80ヶ国の絵本が詰まった本棚を見ていると、世界の広さや多様性を実感します。

§ 図書館の場所

いたばしボローニャ子ども絵本館は板橋本町駅から歩いて10分もしない場所です。駅から中山道を巣鴨方面に進んで、しばらく行ったら左折する形。曲がるべき場所にはちゃんと看板が出ているので、初めてでも迷うことなく行けました。

建物は廃校になった小学校を利用しているようですね。1階がいたばしボランティアNPOホール、2階が公文書館、3階の1室がいたばしボローニャ子ども絵本館となっています。小学校時代の校庭ももちろんそのままで、私が行ったときも小学生が遊んでいました。

§ 図書館内の様子

絵本館は階段を上がってすぐの部屋です。部屋の手前には展示ケースもあり、私がいったときには工作絵本が展示してありました。数日後に紙工作をする会があるようだったので、そのアピールも兼ねた展示ですね。

部屋の扉には、かばんはコインロッカーに預けるようにという貼り紙があり、確かに廊下にコインロッカーがあるのですが、全てのロッカーに鍵がなく使用中状態になっています。でも、入ってみたら私以外に一人しか利用者がおらず、その方も荷物を持ったまま入っていたので、コインロッカーは今は利用していない(できない)状態ですね。でもたとえ荷物から目を離したまま遠くに行こうとしたとしても、絵本館自体がそんなに大きい部屋ではないので、ロッカーがなくても大丈夫な気がします。

扉を開けると職員さんの席が目の前にあり、入るとご挨拶してくださいます。部屋は小学校の教室1つ分かな。それより狭いような気がするのは、私が大きくなったからか、本棚などが並んでいるせいか。感覚的に狭い気がするだけで、たぶん通常1クラスが使用するくらいの教室を改修しているんだと思います。

広さはそんなものですが、奥の一画は別室風になっていて、私は靴を脱いで上がれる比較的幼い子供向けのスペースかと思い込んでいたのですが、家に帰ってから板橋区立図書館ホームページを見たら、ここがアメリカ大陸の本のある部屋だったらしい。だからこの別室以外にアメリカの絵本が見当たらなかったのか(気付くのが遅い 笑)。

そう、この絵本館は世界各国の絵本が集められて、それが国別に分類されているのです。同じ国の中では絵を描いている人の姓名アルファベット順に並んでいます。区市町村立図書館では、外国語の絵本でひとまとまりか、分類されていたとしても言語で分類されていることがほとんど、というより、たとえ国別に分類してもそれぞれの国の絵本がこんなに多くはならないので、80ヶ国もの絵本が並ぶこの空間は新鮮。

もちろん、日本語の絵本もあります。右奥の靴を脱いで上がる部屋に日本語の絵本が並んでおり、床に座ってリラックスして読めるほか、その部屋の外壁沿いに「セットえほんコーナー」があり、日本語訳された外国語絵本、外国語訳された日本語絵本が原作とセットになっています。日本人作家による絵本の外国語訳は中国語訳とハングル訳が大部分ですが、なかにはロシア語訳されたものやタイ語訳されたものもあります。違う国の違う文化の子どもたちが翻訳を通じて同じ絵本を読んでいると想像すると、遠くの国の人とも繋がっているように感じられて楽しくなってきます。

ただ、名前に「図書館(室)」という文字が入っていないことからも察せられるように、この絵本館は館内で閲覧できるのみで貸出はできません。ですが、国内の他施設ではなかなかない絵本を所蔵していることもあり、他の図書館への展示用貸出などはしていて、現に私も千代田区立四番町図書館でいたばしボローニャ子ども絵本館の蔵書が展示されているのを見たことがあります。送料さえ負担していただければ全国どこの図書館へも貸出するそうなので、外国語絵本の展示をしたい図書館さんはぜひ。 いたばしボローニャ子ども絵本館のFacebookページでも、区外の図書館の方が展示用に借りる本を選ぶ様子や他館での展示写真が掲載されており、絵本館の蔵書がいろんなところで活躍しているのがわかります。

§ 絵本館のなりたち

このように、子どもも大人もワクワクしてしまう素敵な絵本館ですが、板橋区がこうした施設を設立したのは、板橋区立美術館のある企画展示がきっかけだったそう。板橋区公式サイト内の絵本館の概要ページの説明を引用しますと、以下のような経緯だそうです。

板橋区とボローニャ市の交流の始まりは、1981年に板橋区立美術館で「ボローニャ国際絵本原画展」を開催したことがきっかけでした。それ以来、絵本を通じて交流を深めてきました。
「板橋区の子どもたちにも素晴らしい海外絵本を見せたい」という板橋区の願いが伝わり、1993年から「ボローニャ児童図書展」事務局から海外絵本の寄贈が始まりました。それから11年後の2004年9月15日に、これまで寄贈された海外絵本をいつでも直接手に取れる施設として絵本館が開館しました。

さらに、同じく板橋区公式ホームページ内の板橋区と交流のある外国都市の記述を読むと、友好都市交流協定を結んでから原画展を開催したり寄贈を受けたのではなく、第1回原画展開催(1981年)→ボローニャ・ブックフェア事務局から絵本の寄贈を受ける(1993年)→友好都市交流協定を結ぶ(2005年)という経緯だというのも面白いです。協定を結んだから仲良くする、のではなく、ご縁があって仲良くなったのをきっかけに正式に交流協定を結んだという経緯に、親しみを感じてしまいます。

また、板橋区では「いたばし国際絵本翻訳大賞」という賞を主催しており、2007年1月の時点では第13回の応募が締め切られて審査されているところです。英語部門とイタリア語部門があり、それぞれ1冊のテキストが指定されて、その翻訳を募集しています。

もちろんこの絵本館にも今までの対象作品が展示されています。翻訳大賞を受賞した作品は、絵本館を入ってすぐ右の棚のクリアファイルにまとめられています。絵本の翻訳なので、それぞれがA4数枚程度なんですよね。だから今までの大賞受賞作をまとめても、クリアファイルに充分収まるくらい。すぐそばに対象の原本もあるので、まずそちらを読んで自分だったらどういう訳をするかを考えてから受賞作を読むのもよいのでは。

あと、うろ覚えなのですが、大賞が決定した直後って板橋区立図書館ホームページに選評も掲載されていたんですよね。それを読む限り、選者も結構レベルの高い翻訳を要求していて、応募も全国から集まってくるという賞なのです。春頃に入選発表があるはずなので、乞うご期待。

さて絵本館に話を戻すと、単に外国語の絵本が並べられているだけでなく、翻訳ボランティアさんがあらすじや仮訳をつけている絵本もあります。窓際のベンチの方の棚の一画が、そうしたあらすじ・仮訳つきの絵本をまとめたコーナーですね。私も英語の絵本を手に取ったのですが、読んで意味がわかるのと、それを絵の雰囲気にも合わせた日本語にするのって違いますよね。なかなか難しそう。

国別に分類されているので、それぞれ絵の雰囲気も違うかと予想していたのですが、同じ国の絵本だって作家さんによってタッチが全然違いますね。全ての国を詳しく分析していったら国別に傾向とかあるのかもしれないけど、とてもたくさん絵本があるので簡単には分析できません(笑)。

一般の人が利用するには言語や国とか関係なく気になった絵柄の本を手にとって見るといいのではないでしょうか。何せ世界中の絵本が集まっているこの絵本館では、英語の絵本だって全体の一部にすぎない。自分が読める言語の絵本だけ見ていてはもったいないですよ。

そうそう、この絵本館は図書館のように貸出はしてないそうです。但し、翻訳ボランティアの場合は、専用の用紙に記入の上貸出してくれるとのこと。貸出しなくたって、この部屋温かみがあって居心地がいいから、のんびり読めますよ。廊下側の壁にあるステンドグラスも素敵だし、大きい世界地図や地球儀もあって、いろいろ思いを馳せながら絵本を読むのにいい部屋。

世界中の絵本が集まっているという性格上、大人でも充分楽しめるというよりむしろ、大人の方が楽しめる絵本館かもしれません。

板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館 データ

住所東京都板橋区本町24-1 3階 →大きい地図を開く
Tel03-3579-2665
開館時間10:00~17:00
定休日月曜(祝日は開館し、翌日を休館)
1,2,4~12月の月末日(土・日・祝休日の場合は開館し、直後の土・日・月・祝休日以外の日を休館)
3月31日
12月29日~1月4日
最寄駅 都営三田線 板橋本町駅から徒歩7分
最寄バス停「上宿」停留所から徒歩3分
国際興業バス 赤51(赤羽駅西口~池袋東口)
国際興業バス 赤57(赤羽駅西口~大和町・日大病院)
国際興業バス 赤97(赤羽車庫~池袋東口)
国際興業バス 池20(池袋駅西口~西台駅~高島平操車場)
国際興業バス 池21(池袋駅西口~高島平駅)
駐輪場建物の門を入ってすぐ右に駐輪場あり
駐車場一般用駐車場はなし。建物の門向かって左に障害者用駐車場が数台分あり。
備考Facebookページあり
所蔵資料
図書所蔵数2013/04/01現在 24,185冊
漫画なし
外国語新聞なし
外国語雑誌なし
外国語図書なし
外国語児童書なし
外国語絵本世界のあらゆる言語の絵本が多数あり
音声資料
CDカセットレコード
なしなしなし

試聴設備なし
映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
視聴設備なし
資料のリサイクルなし
設備
検索機なし
資料の複写可能(確か、絵本館の部屋にはコピー機はなく、別室でコピーするかたちだった記憶があります。次に行ったとき、きちんと見てきます)
ブックポストなし
自動貸出機なし
自動返却機なし
セルフ予約受取なし
座席数 12席
椅子席12席
飲食設備なし
ネット閲覧PCなし
データベース・CD-ROM閲覧なし
持参PC利用持参PCの使用可能。電源なし。
LAN接続なし
児童用資料・設備等
紙芝居なし
布絵本なし
児童向け視聴覚資料なし
おはなし会おはなし会が週1回あり
靴脱ぎスペース部屋に入って右奥の区画に靴脱ぎスペースあり
授乳室専用スペースはありませんが、授乳したい場合は2階絵本館事務室で授乳できるのでお申し出くださいとのことです
オムツ交換台建物1階の多機能トイレにオムツ交換台あり
バリアフリー
障害者用駐車場建物の門向かって左に障害者用駐車場が数台分あり
車椅子用閲覧席なし
多機能トイレ建物1階に多機能トイレあり
大活字本なし
視覚障害者向け資料国内外の点字絵本が少々あり
拡大読書器・老眼鏡老眼鏡あり
対面朗読室なし
図書館データについて

●最寄駅・最寄バス停
 わかりやすい道のりを徒歩時速4kmで行くとして計算しています。最寄バス停のデータは現在少しずつ追加中で、まだデータがないページもあります。

●定休日
 基本的な定休日です。ほとんどの図書館で、この他に年1回の特別整理期間を設けているので、ご注意ください。

その他、各項目の説明は用語解説にも書いてありますので、ご覧ください。

板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館 カレンダー

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カレンダーについて

このカレンダーは、特別整理期間・臨時休館も反映させたものを、図書館の公式ホームページや問い合わせ等で調べて掲載しています。

更新頻度も高いし、重要な項目ですので、万全を期して調べていますが、心配な方は直接図書館にお問い合わせください。

私自身もこのカレンダーを見て、その日に訪問する図書館を決めていますので、自分が無駄足踏まないためにもしっかり調べます!