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「擬態ワールドへようこそ」

―2007年7月3日訪問時の展示
visit:2007/07/03

東葛西図書館の特集コーナーは、2階カウンター向かって右。ここに新着図書と特集コーナーが並んでいます。2007年7月3日訪問時の特集は「擬態ワールドへようこそ」。生物の擬態に関する本と、「擬態」の意味を広げて「装いやカモフラージュ、本能以外の生きる技術すべてが擬態だ!」 ということで、それに関連する本を紹介しています。

特集棚には生物の姿が表紙になっている本が表紙を見せて展示されています。生物の写真って、一瞬でしかないできごとが大きく伸ばしてあって、面白いですね。私、ここで、『アンコウの顔はなぜデカい』という本を読んでいたのですが、擬態の写真よりも海の生物が他の生物を食べている写真に釘付け。こういう写真はどうやって撮るんだろう。カメラマンが潜って撮るのかな。そんなに簡単に人間の前で無防備に食べる姿を晒さないような気がするんだけど。。。

その他には、広義の擬態ということで、お化粧や整形に関する本や、昔は別の職業だったことで有名な作家の本を挙げています。安倍晋三の『美しい国へ』が挙げてあることが、深い意味があるのかないのか非常に気になります(この特集の元々は「擬態」ですからね)。

広義の擬態の本では『「美」と「若さ」をお金で買う方法』という本を手に取ったのですが、この本がすっごく痛い!

「簡単に言っちゃうと、整形してキレイになってもなんか虚しい」ってことを書いているのですけど、こういう本って虚しいことを強調するためにも、キレイになった直後の描写などはもっと浮かれててもいいだろうに、手術直後にもすぐ虚しさを感じているのですよ。文章的には山となるべきところで山にしない単調さを感じるんだけど、それこそが「この人、本当に虚しいんだろうな。。」と思えてしまいます。

擬態の面白さのみならず、擬態の悲しみさえもわかるこの特集。面白いと感じるか、悲しいと感じるかは、見る側にどちらの心当たりがあるかによるもしれません(笑)。