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閉鎖前の墨田区立図書館 旧寺島図書館ブックポスト

旧・寺島図書館ひきふね図書館に統合するため2013年3月20日に業務を終えた後も、ブックポストだけはしばらく利用できましたが、現在は旧・寺島図書館の建物も解体されてしまいました。
以下は、閉鎖前の墨田区立図書館 旧寺島図書館ブックポストの訪問記です。

閉鎖前の墨田区立図書館 旧寺島図書館ブックポスト 訪問記

last visit:2014/10/21
§ ブックポストの場所

現在はブックポストだけが利用できる寺島図書館の最寄り駅は、東武線の曳舟駅や京成曳舟駅、東向島駅など(詳しい道のりはこちら)。次々と開発されている京成曳舟駅からやや離れた昔ながらの商店街・地蔵坂通り商店街の中にあります。地元の人には、東京都立墨田川高校裏門の隣と言った方がわかりやすいかもしれません。

寺島図書館は統合されて新設されたひきふね図書館からも700mほどしか離れておらず、区内の図書館の配置を考えると閉鎖されたのも当然かもしれません。が、寺島図書館は在りし日の訪問記に書いたように、東京府立図書館時代の改築中に戦局が激しくなったために廃館の危機に面しつつも生き延びた歴史ある図書館なので、私としてはとても残念。既に閉鎖された寺島図書館の建物がまだ残っているのは、土地の活用という面から見ると無駄なのかもしれませんが、建物が取り壊されるのも悲しい気がして複雑な気分になってしまいます。

§ ブックポストの使い方

そんな私の思いが通じているわけではありませんが、現在は建物が残っているまま敷地の門が閉ざされた状態で、門に向って左に白い箱型のブックポストが置いてあるのが、現在も使える元・寺島図書館ブックポストです。図書館が閉鎖されたもののブックポストだけは使えるという状態ですが、その旨説明書きがあるわけではないので、図書館が閉鎖された後にブックポストが放置されているだけで使えないと思っている人も多いと思います。墨田区立図書館公式サイトにも寺島図書館ブックポストが使えることがなぜか書いていない。でも、確かに使えます。

使い方は図書館に設置されているブックポストと同様に、本・雑誌のみが投入可能。CDやDVDなどの視聴覚資料は破損する恐れがあるのでブックポストには入れてはいけません。もちろんCD・DVDが付属している図書もNGで、それらの資料は図書館が開いている時間にカウンターへ返却する必要があります。また、墨田区立図書館を通じて貸出した他の自治体の資料も不可。ブックポストに返却できるのは、墨田区立図書館の本と雑誌だけです。

また、図書館とは別の場所に設置されたブックポストだからこその注意点があり、回収されるのが1日1回などの頻度なので、ブックポストに入れてから実際に返却処理が行われるまでにタイムラグがあります。翌日に図書館に行く予定があるなら、図書館とは別の場所に設置されたブックポストに返却するより、翌日に図書館に返却する方が早く返却処理されることもあります。

こうした図書館とは別の場所に設置するブックポストは、他の自治体の場合は図書館から離れた場所や駅近くなどの人が集まる場所に設置しているところ、墨田区のブックポストは閉鎖した図書館にあったものを残したかたち。穿った見方をすると、図書館の移転に反対していた人などに、返却だけはできると言い訳がましく置いてあるようにも感じてしまいます。とはいえ、近くに住んでいる方には通勤通学買物などの通り道で図書館の本を返却できる設備。便利に使いたいところです。