みんなで挑戦!!下馬図書館たんけんクイズ
visit:2011/11/12
下馬図書館の訪問記に書いたのですが、下馬図書館では「下馬周辺今昔物語すごろく」というのを作成して配布しているのですね。私、2011年10月後半に行ったときそれを見つけて、本を借りる際、職員さんに「すごろく、面白いですね」と話しかけたら、「今、こんなことをやっているのです。児童向けのイベントですけど、大人でも構わないし、実際大人でも手応えあると思うので、もしよかったら」と、「みんなで挑戦!!下馬図書館たんけんクイズ」のことを教えていただきました。大人でも手応えあると言われたらやらない訳にはいかないだろうと、私も挑戦してきました!
クイズは全12題で、いろんなジャンルの知識の本を使って解くような10題と、日本の物語、外国の物語に関するもの1題ずつ。で、12問全て解いた後、それぞれの答えの頭文字をうまく並び替えたら意味のある言葉になります、それは何?というのが最終的なクイズの回答という形です。子ども向けのクイズですし、私も一応図書館愛好家と名乗っている身なので、単に12題の問題に答えるだけでなく、答えを知っている問題についても下馬図書館の児童コーナーでその答えが確認できる資料を見つけるという課題を自分に課して、クイズにチャレンジしてみました。
で、これが難しい!ちゃんと時間を計ったわけではないけど、おそらく始めてから最終的な言葉まで全て解けるまで、1時間半かかりました。出典となる資料も見つけるという課題を課さなかったとしても、1時間弱くらいはかかったでしょうか。どんな問題か、ざっくり書くと以下の通り。
第1問 洗濯機を始めて売り出したのはどこの国?
第2問 神仙思想に易や五行説、老子や荘氏の思想を加えた中国の教えは?
第3問 国旗の図柄から国名を当てる問題
第4問 1952年にノーベル平和賞を受賞した、アフリカで医師活動をした人は?
第5問 星座に関する説明から星座名を当てる問題
第6問 大阪府の「雪けい橋」の材料は?
第7問 エスキモー語で「漁の船」という舟は何?
第8問 判じ絵の読み方を当てる問題
第9問 鹿児島の方言で「あとで会いましょう」は何と言う?
第10問 神社の狛犬「阿(あ)」と「吽(う●)」、●に入る文字は?
第11問 あらすじからタイトルを当てる問題・外国の物語編
第12問 あらすじからタイトルを当てる問題・日本の物語編
第11,12問のあらすじから書名をあてる問題は、見当がついたからいいものの(第12問は教科書にも載っているような話だけど、第11問は私が読んだことない本。それでも書名を知っているくらい有名ではあるが)、全く見当がつかない子どもはどうやって解けばいいんだろう。外国の物語編の方はあらすじの中に登場人物名が入っているけど、下馬図書館には『架空人名辞典』の日本編しかないし。まあ、下馬図書館の児童コーナーにあること前提で、それっぽいタイトルの物語を読んでいけばいつか見つかるか。
私が一番悩まされたのは第9問。下馬図書館の児童コーナーで、鹿児島の方言が載っていそうな本は4冊しかなかったのですが、4冊×2回ずつざーっと見てもわからない。最終的には、9問目を除いた11問で、頭文字を並べて言葉を作るというのを先に解き、9問目の解答の頭文字はこの文字のはずという見当をつけて、方言索引からその頭文字の方言を探して…、という逆転した解き方でやっとわかりました。カウンターで答えをもらって確認したところ、ちゃんと答えは全て合っていました!
解き終わった後にこのイベントはすごくいいなと思った点が、クイズを解いているうちに、自然と0類から9類までの棚を回って、どんな本がどこにあるのかを知ることができること。図書館って、同じジャンルでも大型本は下段に置いてあったり、ジャンルの配置も基本的には0類→9類と順に並べることが多いですが、特定のジャンルに力を入れているとか、あるいは単に収納の都合などで、あるジャンルの本だけイレギュラーな場所に置かれていることもある。下馬図書館の児童コーナーだと、乗りものの本だけちょっと外れたところにあったり、児童用の百科事典に至っては、児童コーナーから飛び出して、新聞閲覧にも使われるテーブルを越えた向こう側の棚にあるんですけど、クイズを通じて場所がわかっていれば、急に必要となったときもすぐ使えますよね。
このクイズ、一応、回答募集期間が2011年10月27日から11月9日までの読書週間の間となっていますが、私自身も11月12日に挑戦したし、読書週間後でも全然大丈夫。但し、解答用紙は配布し終わっているので、解答用紙をもらってきたけどまだ解いてない人が対象ということになってしまいますが。景品の缶バッジもまだまだたくさんある、というか、下手すりゃ私が一番最初に回答を提出した人なんじゃないかというくらい、たっぷり缶バッジがあったので、解答用紙を持っている人はぜひ挑戦してみてください。正解者への景品ではなく、参加賞なので、答えが間違っていたり、どうしても解けなかったものがあっても、景品はもらえます。
そして、もしお子さんが解答用紙をもらってきたというご家庭の方は、子どもにクイズに挑戦するよう薦めるのではなく、親子で一緒に解くことをお薦めします。子どもの年齢にもよるけど、小学生くらいだと相当難しく、全部解く前に集中力が切れちゃいそう。6,7問目あたりは、大人にとっても雑学になる問題だと思いますし。
また、願わくば、大人向けバージョンも作って欲しい(笑)。楽しみながら書架や資料に関する知識が増やせるイベントだし、各図書館アピールしたい資料や書架があると思いますし。そういえば、少し前に図書館職員さんと話す機会があって、オンラインデータベースをなかなか使ってもらえないという話になったのですが、データベースを使うクイズなんかもいいですよね。どこかで、大人向けのそういうイベントを開催していたら、ぜひ私にご一報ください!