閉室前の世田谷区立経堂まちかど図書室
経堂まちかど図書室は2006年7月22日を最後に閉室しました。
以下は、閉室前の世田谷区立経堂まちかど図書室の訪問記です。
閉室前の世田谷区立経堂まちかど図書室 訪問記
経堂まちかど図書室は、経堂駅から歩いてすぐ。改札を出て左へ出て横断歩道を渡り、そこからちょっと歩くと道の左側に経堂まちかど図書室が現れます。
経堂という街は、駅からいろんな方向へ放射状に道が伸びていて、どこを歩くといいのか初心者にはわかりづらかったです。で、一つ一つぶらついてみると、図書室とは駅を挟んで反対側の農大通りがメイン通りのようですね。大学があることもあってか、個人経営の古本屋さんもいくつか健在。最近、稀少性を考えずきれいさのみで値をつけるチェーンの古本屋さんばかりが増えているように思うので、こういう古本屋があると嬉しいなぁ。
それとですね、経堂では新図書館が建設されているところなので、それも見てきました。場所は小田急線の高架下。道路を挟んで駅改札の向かいです。
今(2005/11/26)、鉄筋を入れているところなので、できるのはまだまだ先のようですね。建設場所に書いてある予定には2006年5月15日まで工事予定と書いてありました。その後に本の搬入などするわけですから、オープンは6月頃でしょうか?(実際は7月26日にオープンします)線路の下を利用するだけあって、細長い図書館になりそう。それまでの期間、経堂の方々の図書館ライフを支えるのが経堂まちかど図書室ですね。
世田谷区のまちかど図書室は、区立図書館ネットワークとは別のアナログ管理をしている図書室です。1人3枚発行される貸出券をカウンターに預けて、それと引き換えに本を借りる仕組み。
世田谷区にあるまちかど図書室の中では、この経堂まちかど図書室が一番蔵書数が多いそうですよ(図書館で配っているチラシによると1万9000冊)。
図書室を入ると、席が7つ。その先に新聞・雑誌と日本の小説。その奥のカウンターの辺りで、部屋が左に折れまして、折れた先にその他の書架と児童コーナー。
日本の小説とエッセイの棚が、その他(外国の小説と小説以外)の棚と同じかやや小さいくらいなので、大人向けの本のほとんどが日本の読みものです。
その他の棚にはインテリアや雑貨の雑誌のバックナンバーがあったので、私はこれらの本をぱらぱら捲っていました。そんな風に、奥にある本を読んでてちょっと座りたいな、ってときに、席が入口近くにしかないのが不便でしたね。
児童コーナーには、靴をぬいで上がれるコーナーもありました。蔵書数で言っても、児童書は全体の半分くらいを占めているかな。
そうそう、そりゃそうだよなぁと思ったのですが、こういう貸出券と交換で本を借りる仕組みの図書室って、閉まっている時間に返却ポストで本を返したら借りていないのに図書カードがないって状態になるんですね。私が室内にいる間に、「ポストで本を返したので、カードをください」って方がいて、なるほどこういうことが起こるのかと思いました。私だって、バーコードで貸借管理をする前から図書館という施設を利用していたはずなのに、昔のことって結構忘れているものですね。
でも、こんな光景も経堂図書館ができるまでかな。まだ正式に決まってはいないようですが、経堂図書館ができたら、この経堂まちかど図書室はたぶん閉室されるでしょうから。
図書館新設も待ち遠しいですが、まちかど図書室もせっかくですので利用しましょう!利用者が限られているだけに、人気本の予約もそんなに待たされなかったりなど、いいところもありますよ。