閉室前の北区立障害者福祉センター図書室
北区立障害者福祉センター図書室は2007年3月17日を最後に閉室しました。
以下は、閉室前の北区立障害者福祉センター図書室の訪問記です。
閉室前の北区立障害者福祉センター図書室 訪問記
障害者福祉センター図書室は、十条駅または東十条駅から少し歩いたところにあります。私は行きは東十条から、帰りは十条駅から帰ったのですが、十条駅を使うと自衛隊十条駐屯地のそばを通ることになりますね。門のそばを通ったとき、(当然なんだけど)警備の人が仁王立ちでこちらを見ていたので、ちょっとびびりました(笑)。
図書室は障害者福祉センターの4階です。どうやら昔は北区立図書館のネットワークには組み込まれていない図書室だったようですね。今はネットワークに入っているので、他の北区立図書館の本を返したり、予約したりすることも可能です。
エレベーターであがっていくのですが、エレベーターには『エレベーターの扉は障害者のためにゆっくり閉じるようになっているので、閉ボタンをむやみに押さないでください』という旨の注意が書いてあります。障害者の方のためというだけでなく、自分達のためにもこれくらいのゆとりを持ちたいですよね。
エレベーターを出ると、まず左にちょっとした展示コーナー。私は12月に行ったので、クリスマスと年末年始の特集(年賀状の書き方とか大掃除の本など)でした。これを見て、そうだ買わないと!と思って、帰りに年賀状を買っちゃいました。
その右に新聞・雑誌コーナーとAV資料。エレベーターの正面がカウンターです。カウンターの左に児童コーナーがありまして、その奥が一般書架。一般書架の右奥には閲覧席があります。
新聞・雑誌コーナーのそばに区の広報も置いてあり、点字版も置いてあります。雑誌コーナーにも点字の雑誌がありました。
また、通路もゆったりしていて、車椅子の方もすいすい移動していました。それと、カウンターの右に奥の閲覧席に通じる広い通路があって、変わったところに広い通路があるなぁと思っていたのですが、カウンターに少し人が並んでいたときに、車椅子の方がその通路を使って人の列の向こう側に行っていたのでなるほどそういうときに便利な通路なんだなと思いました。
想像ですが、たぶん人の列がなかったとしても、今いる位置の裏側の棚に行きたいときなどに、急角度で折り返すよりも、大回りして緩やかに曲がる方が楽なのかもしれませんね。
本も福祉関係がたくさんあります。一般書架の一番入口近くの棚が福祉関係の棚になっていて、ずらっとありますね。と言っても、それ以外の図書もいろいろあります。普通の図書館としても使えます。
児童コーナーには靴を脱いであがるスペースがあり、布の絵本(貸出は不可)があったり、布で作られたケーキなどが展示されたりしています。
そして、この図書室、見出しの文句がやたらと長いです。「159.8~159.9 金言・格言・ビジネスに関する金言・格言・中国の金言・格言・道歌」とか、「280~280.8 伝記:墓誌・参考図書・人物書誌・人名辞典・人名録・研究法・叢書・全集」とか、「493.7 神経科学・精神医学・悩外傷・悩出血・悩腫瘍・自律神経症・てんかん・ヒステリー・老人性痴呆」とか。長いでしょ(笑)。ここまでしなくてもという気もしますが、特に医学関係の棚はこれによって探しやすくなっていますね。
でも、全ての棚がこの調子ではないのですよ。例えば音楽は「音楽」でひとまとめ。スポーツも「スポーツ・体育」でひとまとめ。また、この図書室のメインと言えよう福祉の棚も、実は見出しが全くありません。
この見出しのむらが、何とも不思議なところです。ニーズに応じて、見出しをつけているのかな。(それだと福祉関連に見出しが無いことがますます不思議になっちゃうんだけど)
そんな図書室ですが、閲覧席もいくつかあるし、普通の図書館と同様の感覚で使えますよ。