東葛西PRESS あたしのあしたと秋の空号「いっさいがっさいひがしかさいCD編 & 楽しくマクロビオティック!~クッキング編 講習会体験レポート」
visit:2009/09/25
本サイトではお馴染み、東葛西図書館の図書館だより、東葛西PRESS。2009年9月20日発行の第13号は、「あたしのあしたと秋の空」号です。私自身の明日は、秋の空ほど移ろいやすくはないつもりですが、一晩寝ちゃうと悪いこともいいことも結構忘れちゃうんですよね。移り気というより、鳥頭ですね、これは(笑)。
今号の特集内容は「いっさいがっさいひがしかさいCD編 & 楽しくマクロビオティック!~クッキング編 講習会体験レポート」。前者は東葛西図書館所蔵のCDを文字通りいっさいがっさい取り上げた特集なのですが、"CD編"とあるということは、この先"DVD編"などもやってくれるのかな?後者は、2009年7月25日に行われた講習会のレポートです。
1ページ目の恒例、高橋三千世さんのマンガは、今回はフルカラー。実は今号、1ページ目のみならず全10ページがカラー印刷です!気合が入っていますね~。視聴覚コーナー担当者さんの心掛けを挙げた今号のマンガ、はい、確かに東葛西図書館のCDを利用していて、キレイで探しやすく、おっと思うラインナップだと思います。1階カウンター前の、区内のイベントと関連しているCDを紹介する特設コーナーも、通りがかりにふと覗いてしまいますしね。
2ページ目から7ページにかけては圧巻!CDの分類(全部で41あります)全てについて、お薦めCDを紹介しているのです。CD紹介を読むうちに、東葛西図書館のCD分類までわかってしまうという壮大な企画。図書館だよりでお薦めCDを載せるだけなら珍しくもないけど、全分類網羅あんてめったにない、もしかしたら私の人生においても、最初で最後かもしれません(笑)。
まずはCの「クラシック」。Cの中で更にC1からC8まで分類されており、C1から順に「作者別」「交響曲」「管弦楽」「協奏曲」「室内楽曲」「歌劇 声楽 舞曲 バレエ 宗教」「吹奏楽 マーチ」「軽音楽 イージーリスニング 現代音楽」となっています。紹介されていたCDでは、「Great Classical march World」が元気出そうで気になります。
でもこれ、例えば、ベートーベンの交響曲を集めたCDはC1にもC2にも当てはまる、といった具合に、クラシックに限らず複数の分類に当てはまるCDはたくさんありそうですよね。そこはCDのコンセプトがどこに比重を置いているかとかで決まるのかな。利用者の方も、CDの棚を見る際に、一つの分類だけでなく、関連がありそうな分類をいろいろ見るというテクニックが必要ですね。
お次はDの「キッズ」。D内での細かい分類は、「行事音楽 体育音楽 運動会」「クリスマス」「唱歌」「童謡」「テレビ アニメ」「テーマ音楽 ディズニー」「えいご 外国語」「学芸 クラシック」。これ、それで1ジャンルを形成してしまうほどの、季節的行事におけるクリスマスの圧倒的存在感と、ディズニーというブランドの優位性を感じてしまうのは私だけ?「お正月」という分類もなければ、「ジブリ」という分類もない、というか無理に作っても、該当するCD点数は「クリスマス」「ディズニー」には及ばないでしょう。
D1「行事音楽 体育音楽 運動会」のお薦めCD紹介文を読んでいて思ったのですが、学校行事に使われる音楽って、時代を越えた定番音楽より時代によって変わるものの方が多いのかも。私の中学の卒業式の日、クラスで「贈る言葉」を歌うというベタなことをしたのですが、今は同じ局面でも歌う歌は違うものなんでしょうね。
Gの「洋楽」は、「歌手別 ポップス」「その他 オムニバス」「歌手、演奏者別 ジャズ」「その他ジャズ オムニバス」「シャンソン カンツォーネ」「ラテン タンゴ」「カントリー ウェスタン」「クリスマス」「民族音楽」。何と、ここにも「クリスマス」が(笑)!まあ、日本のミュージシャンでさえ、クリスマスソングのCDを出したりするのですから、洋楽CDともなればもっと点数が多くて当たり前ですね。クリスマスという行事が、音楽と深く結びついた行事であるという証拠ともいえるのでしょう。
「歌手、演奏者別 ジャズ」で紹介されているキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」については、「3曲目の13分あたり」とかなり的を絞ったお薦めが掲載されています。ここまで指定されたら気になりますね(笑)。在庫を見かけたら、ぜひ借りてみようと思います。
Kの「邦楽」は、「歌手別 歌つき」「その他 オムニバス」「日本のジャズ」「歌なし テレビ CM カラオケ」「邦楽 和楽器 木遣り歌」「民謡」「演芸」「日本宗教」という分類。K5「邦楽 和楽器 木遣り歌」で紹介されている相撲甚句、その言葉は聞いたことあれど、私もよくわかっていなかった。いや、木遣り歌もわかっていないなあ。相撲甚句とは何か、木遣り歌とは何かという説明を読んでも、実際に聴かないと理解したとはいえませんね。
長くなりましたが(抜粋して紹介してもこれだけ長い文章になることからも、実際の東葛西PRESSの特集がどれだけ濃いかわかるでしょ 笑)、上記のどれにもあてはまらないものがFの「その他」。F1からF8まで、「国歌 県歌 社歌 校歌 応援歌 軍歌」「映画音楽サントラ」「社交ダンス ミュージカル」「特殊音楽」「現代楽器 楽器別」「記録」「効果音」「文芸 朗読」となっています。分類名だけ見ても、どんなCDがあるのか興味がそそられますね。
F1「国歌 県歌 社歌 校歌 応援歌 軍歌」では、全日本プロレス創立30周年記念オフィシャルCDが紹介されていますが、社歌や校歌のCDなんて、どこの会社・学校のものがあるんだ??F4「特殊音楽」で紹介されてる「~ザ・モスト・リラクシング~フィール1」というCDも、誌面では「朝のミストが顔にかかる気持ちになる」という謎の説明しかされておらず、いったいどんな音??F7「記録」も、ここでは競馬の実況と解説を収録したCDが紹介されているのですが、他にはどんなCDがあるんでしょうね。とにかく謎だらけのF「その他」、次に東葛西図書館に行ったときに、じっくり棚を見てみます。
CD紹介全ジャンルの後にある、CD担当者さんにインタビューした記事からは、当たり前のように見えて実行するのはなかなか難しいであろう、地道な努力が窺えます。キレイを保つとか、音トビをこまめにチェックするって、口で言うのは簡単だけど、維持していくのは難しいですよね。CDではないけど、東葛西図書館の館長さんが書籍の掃除(表面を拭くような作業をしていた)のを見かけたことがあって、「館長さんもこんなことをするんだ~」と感心したことがあります。
貸出中・在庫に関わらずCDのダミーケースを棚に置いてくれる図書館は、東葛西図書館以外にもたくさんありますが、この方式は貸出中のものも含めてどんなCDを所蔵しているかがわかっていいですよね。予約するのもカウンターにダミーケースを持っていけばいいとのことなので、CDショップでジャケットを見て選ぶ感じで利用できます。
さて、後半はマクロビオティック講習会レポートです。東葛西図書館では、これまでマクロビオティックの講習会を3度行っていて、過去2回は東葛西コミュニティ会館での開催。それが、今号でレポートしている第3回目は、図書館のお隣の東葛西小学校の家庭科室に場所を移して、実際に料理実習もしたんですね。
講師の長島慶子さんによると、マクロビオティックは旬のものをいただいて、心と体と環境のバランスを整えるもの、だそうです。私もなるべく国産の食材を買うようにしているし、お米は玄米に雑穀を混ぜたもの、砂糖はてんさい糖を使っているので、マクロビオティック的食事ができているのかも。旬については、最近季節に関わらず、いろんな野菜が一年中店頭に並んでしまっているので、あまり考えなくなってしまっているかも。これからは意識して旬のものを選んでみようかな。
講習会では、前半にマクロビオティックの講習、後半で「人参とナッツのスコーン」と「オーガニックジャムクッキー」を作ったとのこと。写真を見ても、おいしそう~!レポーターさんの班は多少失敗もあったようですが、自分で作ったものってそれでもおいしいですよね。レシピも掲載されているので、今号の東葛西PRESSをもらってくれば、参加できなかった方も作れますよ。
最終ページは、前号に続いてのクロスワード。全ての言葉の並びがちゃんとした言葉になっているわけではないけど、1950~90年代の歌をテーマにヒントを統一したクロスワードは、1971年生まれの私には嬉しいなあ。最近の歌でクロスワード作られたら、きっと解けないもん。このクロスワードを解いていると、懐メロを聴きたくなります。
編集後記には、開館4年目を迎えた東葛西図書館の決意が記されていますが、このCD紹介記事の徹底ぶりといい、地元小学校にまで飛び出してイベントを行う行動力といい、東葛西図書館の「とことん」ぶりはパワーアップするばかりですね。今後また、どんな風に利用者を驚かせてくれるか(笑)、楽しみにしています!