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閉鎖前の中野区立本町図書館

中野区立本町図書館は、2021年10月31日を最後に閉館しました。今後、2022年2月1日(火)に、本町図書館と東中野図書館を統合した「中野東図書館」が開館する予定です。
以下は、閉鎖前の中野区立本町図書館の訪問記です。

閉鎖前の中野区立本町図書館 訪問記

last visit:2006/08/13
§ 図書館の場所

本町図書館は中野坂上駅から歩いて10分ほど。中野坂上交差点を高円寺方面に進み、宝仙寺前交差点を過ぎてすぐの小道を左折してしばらく進み、坂を下りた左手に本町図書館があります。結構古そうな建物です。

§ 図書館内の様子

建物は2階建てです。入口を入ると、右にカウンター、左に旅行ガイド・新着本コーナー。正面には検索機が2台あり、その右にCDとリサイクル本コーナー。そのさらに右が児童コーナー。この1階がかなり狭いんですよ。そこに上記の棚と、さらにお手洗いも1階でかなりキツキツ。

狭いながらも児童コーナーは靴を脱いで上がる部屋とそうでない部屋に分かれています。靴を脱いであがる部屋の入口右脇には児童書のリサイクル本コーナーが一般書のリサイクル本コーナーとは別にありますね。この部屋は絵本などが中心ですが、「はだしのゲン」等の漫画もここに置いてあります。

2階は1階よりも広いスペースが2部屋に分かれていて、手前の大きい部屋に新聞・雑誌コーナーと閲覧席に一般書架。奥の小さい部屋は書架のみ。特に奥の部屋は棚と棚の間が狭くて場所によってはちょっと見にくい。

まあ、中の構造はわかったので、棚を細かく見ていこうと配架図を見ていたら、、、今上がってきた階段とは別にもう一つ階段がある!

2階の奥の部屋に下に降りる階段がありまして、美術・スポーツや地域資料などの資料はこの下にあるんですね。この部屋はここで行き止まりで、1階のカウンターがある辺りとはつながっていません。1階のバックヤードと隣り合っているようで、バックヤードへの扉には「この中には入らないでネ」という巻物を持った忍者のイラストが描いてあります。

この2階の奥の部屋とそこから降りる1階の部屋は元閉架だったのではないかと思います。棚と棚の間の狭かったり、窓が小さかったりするのもその名残でしょう。この1階の部屋が何だか隠れ部屋的でいいんですよ~(と思うのは私だけ?)。狭いけれど椅子もありますしね。ちょうど椅子の前に中野区の図書館関連資料があるので、私には最適です(笑)。

ところで、カウンターのあるところから2階にあがっていくと、書架に出会う前にまず胸像に出会います。これは誰かと見てみると、「法務大臣花村四郎先生の像」とありますね。鳩山内閣の第一次、第二次内閣で法務大臣を務めた方だそうで。像のある場所の左足元を見ると詳しい説明があり、何とこの本町図書館の敷地、花村氏の土地だったそうです。花村氏の死後、その遺志を受けてご遺族が区に敷地の一部を寄贈し、そこに図書館が建ったのだとか。

この方、弁護士でもあったようなので、もしかしてもしかしたら図書や資料なんかも寄贈したりしたかもしれませんね。これは私の勝手な想像であって、どこにもそんなことは書いてないけど。それにしても政治家が区に土地を寄贈して(今の政治家でそのような考えを持つ人はいるでしょうか??)、そこに図書館を建てたなんていい話を聞かせてもらいました。

胸像の向かって右が書架の部屋への入口になっているのですが、書架の部屋に入ってすぐ左にはパソコン利用席もあります。利用する際にはカウンターに申し込み、1回2時間利用できます。パッと見て電源が見当たらなかったのですが、当サイト読者の方からこの席では電源を使わせてもらえると教えていただいたので粘って探すと、この机の左下の可動棚のところに電源がありました。職員さんに確認したら確かに使わせてもらえるそうです。

書架入口入って右に新聞・雑誌コーナーがあり、そのそばに特集コーナーがあります。この棚が幅も狭いし、高さも私(163cm)の腰の高さくらいしかなくて、ちょっと目立たない。せっかくの特集コーナーなのにもったいないけど、図書館全体がそんなに広くないのでしょうがないのかな。

全体的には、やっぱり古い図書館(1968年開館です)なので、何か手狭な感じがします。書架が2階なのにエレベーターもないので、車椅子の方のご利用も無理でしょう。1階のお手洗いも女子の個室なんて身体をひねらずにはいられないくらい狭くて、バリアフリー度はかなり悪いです。でも、もしそういったことを改善したら、あの隠れ部屋もなくなっちゃうのかも。建物としての面白さとバリアフリーを両立させるのは難しそうですね。改善して欲しいようなして欲しくないような複雑な気持ちです。