改築前の旧・世田谷区立代田図書館
旧・代田図書館は2009年10月31日を最後に改築のための休館に入りました。その後、現在の代田図書館が2014年4月7日に開館しました。
以下は、改築前の旧・世田谷区立代田図書館の訪問記です。
改築前の旧・世田谷区立代田図書館 訪問記
代田図書館は新代田駅のすぐそばです。改札を右に出て、どこだろうって思いながら歩き進んでしまうと通り過ぎちゃっているくらいすぐそばです。代田区民センターの地下にあるのですが、代田区民センター自体がとても地味なので、初めて行く方は見逃さないように注意してください(笑)。
建物の入口を入ると、左に区の出張所があります。正面に階段があるので、そこを下っていくと右が代田図書館となっています。階段降りてすぐの図書館エリア手前にはリサイクル本コーナーがあります。図書館の除籍蔵書と利用者の古本の両方の棚が置いてあります。
入口を入って左に検索機が並んでおり、その先にカウンターがあります。カウンターの正面、入口からみて右方向にに書架が広がっていて、奥に児童コーナーの小部屋があります。児童コーナーの手前にはCDもあります。書架の右奥が新聞・雑誌コーナーになっています。
ここは天井が低いですね。入口付近はそれほどでもないのですが、右に曲がって書架に行くと、天井がぐっと低くなります。特に地域資料の棚の辺り。
地域資料の棚といえば、下段にクリアケースが並んでいて、何かと思って見たら地図でした。1枚(あるいは数枚)の大きな紙を畳むような形の資料は、クリアケースに入れて管理しているのですね。たぶん借りるときもクリアケースごと借りるんじゃないかな。
地図の内容は世田谷区が発行している防災マップなどなのですが、1881年当時の世田谷古地図などもありました。当時に発行された地図そのものではなく、復刊させたもののようです。
雑誌コーナーは最近の図書館だとカウンターや入口のそばにあることが多いですが、代田図書館は一番奥にあるパターンです。静かに読めていいですね。
児童コーナーは靴を脱いであがるようになっています。入ると左に「ダイタンコーナー」という、児童の描いた絵を貼るコーナーがあるのですが、ここの注意書きの一番上が「ふざけたえは、はりません」で、赤線を引いて強調しています。ふざけた絵ってどんな絵なんだろう。逆に興味が湧きます(笑)。
この児童コーナーは広くないので、小学校高学年向けくらいの本は児童コーナーの外の壁沿いの棚に置いてあります。児童コーナー手前左には英語の絵本も160冊ほどあります。児童コーナー全体が靴を脱がないとあがれないようになっているので、小学校高学年の子供にはむしろこうして児童コーナーの外に棚があった方が靴を脱ぐ手間が省けていいかもしれませんね。
書棚の奥の壁沿いに閲覧席が並んでいて、その間に観葉植物が置いてあるのですが、そのすぐ背後に空気清浄機があって、清浄機が吐き出す空気が観葉植物を直撃しているのですよね。これは、観葉植物にとっていいのか悪いのかどっちなんだろう(笑)。
代田図書館には、新聞・雑誌コーナー以外には椅子のみの席がないんですね。書棚の脇にも椅子があるのですが、椅子だけじゃなくて書架台も備え付けてあるんです。書架台の下には荷物を入れられるスペースもあって、そんなに広い図書館ではないのに、空間を上手に使っていますね。
書棚は特にこれという特徴はなく、一般的な区立図書館の棚といったところでしょうか。利用者も普段の生活の延長上でふらっと寄った様子。私が行ったとき、図書館の隅に買い物袋が置いてあって、生活密着ぶりがうかがえます(笑)。でも、中に牛乳などの「早く冷蔵庫に入れて冷やした方がいいんじゃない?」というものも入っていたので、あまり本選びに熱中しすぎないようにしないとね(笑)。