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目黒区立守屋図書館 訪問記

last visit:2013/04/28

目黒区立守屋図書館は、祐天寺駅と学芸大学駅の間にある図書館。守屋善兵衛氏の宅地と住居を由来とするこの図書館は、23区立図書館で唯一の、人名を冠する図書館です。

§ 図書館の場所

守屋図書館は、東急東横線の祐天寺駅と学芸大学駅の中間よりやや祐天寺駅寄りにあります(詳しい道のりはこちら)。この辺りは小さな路地で構成された住宅街で、どちらの駅から行っても路地をくねくね縫うような道のり。お洒落なイメージのある東急東横線沿いとは思えないような雰囲気もありますが(笑)、静かな通りの先に図書館があるというのはいいものです。後述するように守屋図書館は目黒区立図書館のスタートとなった図書館なのですが、たくさんの人がこうして図書館に向かって歩いたのかもなあと想像してしまいます。

§ 図書館内の様子

守屋図書館は地下1階から地上2階までの建物です。2002年9月に八雲中央図書館ができるまで目黒区の中心館だっただけあり、他の施設との複合施設ではなく、図書館単体の建物となっています。入口に二つの自動ドアがあるのですが、よく見ると2つ目の自動ドアに招き猫が描かれているという遊び心も見られます。この招き猫がたくさんの来館者を招いているのかな。

各階の配置は、1階が新聞・雑誌、CD、地域資料、参考図書(辞典類)、漫画、日本の小説、旅行ガイド、大活字本。2階が児童コーナー、中高生コーナー、家事関連本。それ以外の一般書架が地下1階です。カウンターのある1階は人が行き来する空間、それに対して閲覧机の多い地下1階はじっくり本を読む空間という様子です。

§ 1階の様子

守屋図書館は、上から見ると横長の長方形で、長い辺の真ん中に入口がついているかたちです。入口を入ると、右にカウンターがあり、カウンターの右側に旅行ガイド、大活字本、地域資料、参考図書。入口入って左は、手前に新聞・雑誌コーナーがあり、奥に漫画、CD、日本の小説が並んでいるという配置です。

少し変わっているのが、文庫の棚がないこと。小説の棚を見ると、単行本も文庫本も一緒にして著者名順に並んでいます。図書館では収納率を上げるためにも、文庫は文庫の棚にまとめているケースが多く、守屋図書館のような並べ方はかなり少数派。単行本の高さのある段に文庫を収納するのは収納効率が悪いというのも事実ですが、「○○さんの本が読みたい」と本を探しているときには、書籍の形態によらず○○さんの本が一箇所に集まっていて便利でもあります。

日本の小説・エッセイは一緒にして、頭文字ごとに、まず主要な著者の本を姓名五十音順に著者名見出しをつけて並べて、その後にその他の著者の本をひとまとめにしています。たとえば、小説・エッセイの「の」のところをみると、「野上弥生子」「野坂昭如」「野崎六助」「野沢尚」「野中柊」「乃南アサ」「法月綸太郎」と見出しが並び、それ以外の頭文字が“の”の著者はその後の「の」の見出しに並べられています。複数の作家による作品集は、奥の壁際の棚にまとめられています。

また、作家の研究本も小説・エッセイの棚に作家名で分類されています。だから、「夏目漱石」や「村上春樹」などの著名な作家の棚を見ると、単行本・文庫本に関わらず小説作品・エッセイが一緒に並んでいる上に、その作家について別の人が書いた本も一堂に会しています。同じ本でも文庫化の際にはあとがきや解説が追加されていたりしますし、好きな作家についていろんな面を知りたいというときに楽しめる配架方法ですね。

漫画は、1冊ずつ閲覧・貸出できるものが多数あるほか、何巻かごとにセットで管理しているものもあります。セット管理しているものは、漫画の棚の側面にカードがあり、それをカウンターに持っていって閲覧・貸出する仕組。本をたくさん借りたときには、図書館入口の二つの自動ドアの間のエリアに自由に利用できる紙袋があるので、そちらをどうぞ。

§ 地下1階の様子

対して、地下1階は書架がずらっと並ぶ中、中央付近と西側窓際に閲覧席が並ぶ静かな空間。細長い地下庭があるので、地下でありながらも窓がある造りが開放感あって居心地がいいです。

そうそう、1階から地下1階までの階段の壁に「ちょっと前の話題の本」という棚があり、予約待ちの列がようやく解けた本が置いてあります。棚が進行方向に対して真横の位置にあるので気付きにくいし、気付いても他の通行人の邪魔にならないよう気を遣わないといけないのですが、そういえば…という本も見つかるので、地下へ行く際にはぜひ覗いてみてください。

自然科学や人文科学などが並ぶ地下1階の書架も、1階の日本の小説と同様に、文庫・新書・単行本が全て一緒にジャンル別に分類されています。中でも、外国の小説は文庫本の比率が高いので、デッドスペースが多すぎると感じるくらいゆったりしています。外国の小説は、中国文学・英米文学・ドイツ文学といった具合に国・地域別にわけたうえで、日本の小説と同様に、頭文字ごとに主要な著者の本→その他の著者の本という順序。ただ、英米文学以外は主要な著者による項目立てをしていないので、ほぼ五十音順といえる並びです。

階段・エレベーターからみて左奥にある外国語図書は冊数が多く、英語が中心ですが、中国語・ハングル・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語の本もあります。特に英語は、小説だけでなく、自然科学や社会科学の本も並んでいます。中高生向けの本も多く、英語に堪能でない人でも、絵を手掛かりにして読めそうな本を見つけることができます。

外国語図書を多く有している図書館では、外国語図書は外国語図書コーナー、邦訳された外国の小説は小説コーナーと、離れた場所に置かれていることが多いのですが、守屋図書館は外国小説が並ぶエリアの壁沿いが外国語図書コーナーという配置で両者が近接しているんです。語学を勉強している人は、原書と邦訳本を一緒に借りてみるという楽しみ方もできますね。そのうち英語の勉強をし直したいと思いながら先延ばしにしている私ですが(笑)、こういう配置をみるとやる気がそそられます。

§ 2階の様子

2階は、面積にして3/4ほどが児童コーナーで、残りの1/4が中高生コーナーと家事関連本。エレベーター・階段から見て、左端が中高生コーナーと家事関連本で、そこから右へ向かって児童向けちしきの本、児童読み物、右端に靴脱ぎスペースがあり、その周囲に絵本が並ぶという配置になっています。家事関連本コーナーは2~3人もいると自由に移動しずらいくらいの小ささですが、2階の主役は児童に譲って大人は少し我慢というところでしょうか(笑)。

絵本は日本のおはなしも外国のおはなしも一緒にしてタイトルの頭文字で分類。児童読み物も同じように、日本人作家の作品と外国人作家の作品を一緒にして、タイトルの頭文字で分類しています。

読み聞かせコーナーを囲む棚の上にはぬいぐるみがところ狭しと並んでおり、このぬいぐるみが開館してから子どもたちを迎えてきたんだなと微笑ましくなります。このぬいぐるみは貸出できませんが、守屋図書館ではおもちゃを貸出しているので、お子さんがいるご家庭はぜひ活用してください。階段から入ってすぐ右の壁に貸出できるおもちゃのサンプル写真が透明ポケットに入っており、この写真をカウンターに持っていくと貸出できます。布絵本や木のおもちゃのほか、お手玉や指人形など懐かしいおもちゃがあります。

§ 守屋善兵衛氏

以上、現在の守屋図書館の様子を書いてきましたが、この図書館の起源となっているのが、守屋善兵衛氏。台湾日日新報社や満州日日新聞社の社長を歴任してきた守屋氏が亡くなった後、遺族から目黒区へ宅地と住居が寄贈され、それがこの守屋図書館になったんです。1階の新聞・雑誌コーナーの一画にある旧守屋邸の模型を見ても、立派な洋館だったことがうかがえます。

目黒区立八雲中央図書館が発行した『目黒区の図書館 50年のあゆみ』によると、寄贈されたこの建物・宅地は、当初は「守屋記念館」として、集会施設として開設されたのだそうです。それが、区内初の図書館に生まれ変わったのが、1952(昭和27)年4月のこと。その後、増築や改築を何度か経て、現在の姿になりました。

地域資料コーナーにも、『守屋善兵衛追悼録』『守屋善兵衛著述集録』などの資料があります。ドイツ語の勉強をしていた方のようで、著述集にあるのは医学論文の訳など。中には、森林太郎(鴎外)が口述したものを、守屋亦堂(善兵衛)が筆記した論文もあります。

守屋図書館ができるまでは、集会場の一画に図書室的施設がある程度だったそうで、この守屋氏の邸宅がなかったら、目黒区の図書館の歴史ももう少し遅れてスタートしたかもしれません。23区の公立図書館の中で、唯一人名を冠しているのも、守屋氏への感謝の表れと言えるでしょう。しかも、2002年9月に八雲中央図書館ができるまで目黒区の中央館として活躍していたのですから、「最初の区立図書館」というだけでない重要性を担ってきたわけですよね。

建物としても、現在の基準では中規模程度の図書館ですが、開設当時としてはかなり大きな図書館だったと思います。『目黒区の図書館 50年のあゆみ』の6ページに一度目の改築後の守屋図書館訪問記が掲載されていて、やりすぎなくらい褒めちぎられているのですが(笑)、当時の基準としてはかなり誇れるものだったのだろうとも想像できます。

現在は、地域館として運営されている守屋図書館。来館したときには、ぜひ歴史も振り返ってみてください。

目黒区立守屋図書館 データ

住所東京都目黒区五本木2-20-15 →大きい地図を開く
Tel03-3711-7465
開館時間
火~土曜9:00~19:00
日曜・祝日9:00~17:00
定休日月曜(祝日の場合は開館し、翌日休館。但し、5月の連休が月曜に重なる時は、連休明けの平日を休館)
年末年始
最寄駅東急東横線 祐天寺駅から徒歩9分
東急東横線 学芸大学駅から徒歩11分
最寄バス停「守屋図書館」停留所から徒歩2分
東急バス 恵32(用賀駅~恵比寿駅)
駐輪場建物向かって左に駐輪場あり。バイクは植込みの左のエリアに駐輪してくださいとのこと。
駐車場一般用駐車場なし。建物手前右に障害者用駐車場2台分あり
所蔵資料
図書所蔵数2012/04/01現在 135,927冊
漫画あり
外国語新聞The Japan Times/International New York Times(英語)あり
外国語雑誌TIME(英語)あり
外国語図書英語・中国語・ハングル・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語あり
外国語児童書外国語図書の棚に外国語児童文学やちしきの本あり
外国語絵本英語絵本が約300冊、フランス語絵本が約20冊、中国語・ハングル・ドイツ語・スペイン語絵本がそれぞれ約10冊、イタリア語・ウルドゥ語絵本が各1冊あり
※冊数はある日の開架の蔵書を数えた目安です。目黒区立図書館は所蔵館を決めない蔵書管理(返却された館の棚に戻す)をしているので、必ずしもこの冊数を所蔵しているとは限りません。
音声資料
CDカセットレコード
あり朗読カセットのみありなし

試聴設備なし
映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
視聴設備なし
資料のリサイクル除籍蔵書と寄贈本のうち図書館の蔵書としなかった本を提供するコーナーを常設で設置。1人5冊まで。
設備
検索機8台(1階4台、2階2台、地下1階2台。全てキー・マウス併用機)
検索結果印刷機能あり
資料の複写1階カウンター前(検索機コーナー壁沿い)にセルフ式コピー機あり。B5・A4・B4・A3モノクロ10円、B5・A4・B4カラー50円、A3カラー80円。
ブックポスト建物入口向かって右の壁面にブックポストあり
自動貸出機なし
座席数一般用75席、児童用31席
B1階椅子席16席
机席22席
1階新聞・雑誌コーナー(椅子)19席
参考図書コーナー(机)6席
椅子席4席
机席(拡大読書器席)1席
2階児童用椅子席16席
児童用机席15席
中高生コーナー(机)2席
家事関連本コーナー(椅子)1席
家事関連本コーナー(机)4席
飲食設備なし
ネット閲覧PCなし
データベース・CD-ROM閲覧なし
持参PC利用1階・地下1階の閲覧机で持参PCの使用可能。電源なし。
LAN接続なし
児童用資料・設備等
紙芝居あり
布絵本数点あり
児童向け視聴覚資料CDコーナーに児童向けCDあり
おはなし会赤ちゃんおはなし会が月1回、子ども向けおはなし会が週1回あり
靴脱ぎスペース2階の階段・エレベーターから見て右端に絨毯敷きの靴脱ぎスペースあり
授乳室なし
オムツ交換台1階入口から見て右奥の女子トイレ手前にベビーベッドあり
児童用トイレなし
その他児童向け資料・設備等おもちゃあり(貸出可)
バリアフリー
障害者用駐車場建物手前右に障害者用駐車場2台分あり
エレベーター1階入口入って右先にあり
車椅子用閲覧席なし
誰でもトイレ1階入口から見て右先の男女トイレの間に誰でもトイレあり
大活字本1階の旅行ガイドコーナーの一画に大活字本あり
視覚障害者向け資料1階の雑誌ラックの下段に『広報東京都 点字版』『都議会だより 点字版』あり
拡大読書器・老眼鏡1階入口正面の検索機コーナーの中に拡大読書器1台あり
対面朗読室対面朗読室は見当たりませんが、対面朗読は守屋図書館で行われているので、館内のどこかの部屋を使って実施しているようです

目黒区立守屋図書館 カレンダー

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