ブックトレード・誰かに読んでもらいたい「おすすめ本」の交換市 お薦め本→交換券の引き換え
visit:2017/08/20
ある日葛飾区立図書館HPを見ていたら、葛飾区立立石図書館で「ブックトレード」というイベントを行うというお知らせを発見。イベント実施日の一か月前から、所有しているお薦め本を持ち寄ってもらい、本の冊数分の交換券と引き換え、イベント当日に皆が持ち寄った本を会場に集めて、交換券の枚数と同じ分だけ券を好きな本と交換できるというイベントです。
私の記憶が正しければ、葛飾区立図書館でブックトレードを開催するのはこれが2度目だと思います。前回は都合が合わなくて参加できなかったので、今回こそはと、家にある本を立石図書館へ持って行きました。
図書館でも古本を交換するイベントはときどき開催されますし(ただ、東京23区の図書館で開催されることは少ないですが)、イベントというかたちではなく、常設のリサイクル本コーナーを作り、利用者が古本を持ち寄ったりもらったりできるようにしている図書館もあります。でも、このブックトレードは、そうした不要な本の交換というよりは、お薦めの本を交換しあうイベント。不要な本を譲り合うというよりは、お薦め本の情報をその本とともに交換するのを楽しみましょうという思いを感じます。
だから、本を持ち寄るときも、お薦め本そのものだけでなく、感想などを書いたメッセージカードや帯などを付けて持ち寄ってくださいとのこと。そういったものを書くのが苦手な人は、図書館で用意している「おすすめポイントチェック表」に記入するのでも構いません。チェック表は「ワクワクする」「泣ける」「考えさせられる」などの項目が書いてあり、その本に該当するものをチェックするだけ。ちょこっとお薦め文を書けるスペースもあり、チェック項目にぴったりなものがなかったら、そこに書くこともできます。
3階カウンターで本と引き換えに交換券をいただいて、券から本へ交換する日についての説明を受けた後、おひとつどうぞと職員さんが箱を取り出しました。箱の中身は、切り紙細工のうさぎさん…と思ったのですが、実はお腹の中に入っているものがあるんです。お腹の中に何かが入っているならば、うさぎではなくカンガルーかなとも思うのですが、皆さん、写真を見てどちらだと思いますか?とりあえず、カンガルーと解釈して話を進めましょう。こんなカンガルーが箱の中にたくさん並んでいます。
何となく目に留まったピンク色のカンガルーを選んでお腹を開くと、写真のように小さな紙が入っており、お薦め本が書かれています。葛飾区立図書館は、ブックトレード以外のイベントでもときどきこんな風に、お薦め本を入れたプチ紙工作をプレゼントしてくれることがあるんです。たぶんそれぞれ違うお薦め本が入っていると思うので、選べる局面にあたったときには、ぜひとも勘を働かせて自分に合うお薦め本が入っているものを選んでくださいね。ちなみに、私のもらったカンガルーがお腹に抱えていた薦め本情報は、殊能将之の『ハサミ男』でした。
自分の本の持ち寄る手続きはこれにて終了。あとは9月16日に13時から16時までの間に、会場となる立石図書館2階のエコ工房へ行き、券から本へと交換するのを待つばかり。プレゼントが可愛らしかったので、「もしかして、子どもの本を持ち寄る人が多いですか」と聞いてみたら、大人向けの本を持ち寄る人の方が多いとの返事でした。
交換日にどんな本が集まっているのかも楽しみですが、自作のメッセージカードや帯を付けて持ち寄るのもありなので、凝ったカードや帯があるのかどうかも楽しみ。参加したい方は、9月15日までにお薦め本を持ち寄るか、券を本へと交換する会場へ直接交換本を持ち寄るのもOKです(9月16日の午前中は不可)。1人5冊までという制限や、雑誌・漫画・自費出版本など交換不可の本もあるので、詳細は葛飾区立図書館HP内のこのイベントに関するページをご覧ください(交換不可な本の説明は、ブックトレード申込書のPDFファイルに記載されています)。たくさんの人が参加して、バラエティ溢れる本が揃ったらいいなと期待しています。