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「ザ・ベストセラー再読」&「文学と雨の密なる関係」

―2006年5月の展示
visit:2006/05/25

方南図書館は特集コーナーの広さや家事関連本の展示なんかがちょっとお気に入り。また、館独自に発行している図書館だより「方南Bookステーション」をもらいたいという目的もあって、行ってきました。

2006年5月の特集は「ザ・ベストセラー再読」。2004年から1990年までのベストセラー本が展示してあります。実際に棚に展示されていた54冊のうち、私が読んだものがいくつあるのか数えてみたら、
ワイルド・スワン
模倣犯
沈まぬ太陽
私が殺した少女
文学部唯野教授
ザ・ゴール
ソフィーの世界
節約生活のススメ
いま、女として
マークスの山
Cの福音
の11冊。ほぼ2割か~。あまり読んでいないものですね。

ベストセラーだったとはいえ、嘘が書いてあることが判明している「節約生活のススメ」が置いてあるのも、どう捉えるか難しいですね。まぁ、嘘に乗せられてベストセラーにしてしまった我々現代人への警句と受け止めておきましょう。

方南図書館では、そちらの大きい特集コーナー(一般書架の一番奥の壁にあります)の他、一般書架入ってすぐ右に新刊コーナーに並んで小さい特集コーナーもあります。「方南Bookステーション」の記事「方南図書探偵団!」とも連動しているこちらは「文学と雨の密なる関係」。タイトルに雨がつく小説からはじまって、水に関する本まで展示しています。

大きい特集よりこちらの特集の方が「こんな本があるんだ」なんて感じで結構面白く、実際こちらの特集はほとんどが貸出中でした。でも、表紙をコピーしたものが替わりに展示してあるので、全く展示物がなくなっているわけではありません。私もコピーを眺めて、チャンドラーの『雨の殺人者』を読んでみようかなぁと。

私の場合は、「雨=自転車移動ができなくなる」となるので、歩きながらもの思いにふけるという感じになりますね。まぁ、自転車漕いでいるときも何かしら考えたりしていますが、移動速度が違うせいか歩いているときの方が物事をじっくり考えている気がします。さて、この小説では雨がどのように使われているのか、楽しみ。