秋の図書館フェア「五教科」 ~国語
visit:2006/10/28
荒川区立図書館では読書週間に関連して、2006年10月21日から11月12日まで、「五教科」をテーマに荒川区立図書館全5館がそれぞれの教科を担当して、特別展示をしています。そのうちの日暮里図書館の担当は「国語」です。
まずは建物の入口すぐ左に国語のクイズ。ことわざの穴埋めや、作家の写真を見てこれは誰でしょう、とか。館内の展示を見れば答えがわかるようになっています。
そこを右に曲がって図書館の中に入った正面がまず一つ目の展示です。ここには
一時間目 ことわざ・慣用句
二時間目 方言・外来語
三時間目 漢字・文学
四時間目 手紙・文章
五時間目 俳句・短歌
と5つのコーナーを作って本を展示しています。
実際に訪問する数日前に、行くつもりである旨ブログ記事を書いたらコメントいただいたりしたもので、私は手紙・文章のところが一番興味惹かれてしまいました。いや実際、『手紙手帖』という本がこれまた可愛らしい本で借りてしまいました。この日は1日で5館全館を回るから荷物増やさない方がいいのに1館目からこれです(笑)。
また、ここから右の方、雑誌コーナーなどがある方に行くと「思い出の教科書から」という展示。この展示の一番手前に、昭和16,17年の国定教科書の復刻本があります。読み物風に日露戦争のお話が載っているんだけど、思ったほど国威掲揚的でもないんですよね。これは普段は閉架に所蔵しているんじゃないかと思うので、図書館フェアの時期に日暮里図書館に行く方はぜひ手にとってみてください。
あとは、教科書に取り上げられた本が、漱石等から窓際のトットちゃんなどまでずらり。それと、利用者が思い出に残っている教科書の中のお話を投票したものが掲示してあります。教科書の話を通じて、当時の先生の渾名まで話が及んでいたり。
これ、よ~く見ていると、よく似た筆跡で年代や性別も同じ人が何枚も書いているのですよね。枚数が思うように集まらなくて、職員さんが書いたのかな(こんなところまでチェックするとは、私も細かいヤツだ)。
で、訪問ついでに2階もチェック。日暮里図書館の2階には、先日亡くなった吉村昭氏のコーナーがあるのですよ。このコーナーは氏が荒川区区民栄誉賞を受賞したのを記念して生前からあったコーナーなのですが、この間亡くなったということでこのコーナーの前面に追悼特集を掲載している雑誌が並んでいました。