月島図書館
中央区立月島図書館 訪問記
中央区立月島図書館は、月島駅そばの月島区民センターの3階にある図書館。平凡な図書館ですが、石田衣良の直木賞受賞作『4TEEN』にも登場した図書館です。石田衣良ファンは、図書館だより「MONJA」のバックナンバーを閲覧すべし!
月島図書館は地下鉄月島駅の10番出口を出て左にある月島区民センターの3階にあります。
月島といえば真っ先に頭に浮かぶのはもんじゃですよね。もんじゃ焼き屋さんの並ぶ月島西仲通り商店街は月島区民センターから見て、清澄通りを挟んだ反対側。あまりのもんじゃ焼き屋さん率の高さに、商店街としては不自然ささえ感じます(笑)。商店街を少し外れたところを歩くと、思いがけぬところに立ち飲みバーがあったりして、周囲を散策するのも楽しいです。また、夏に月島図書館に行ったときは、お祭りとちょうどぶつかって、はっぴ姿の人がたくさんいましたよ。
区民センターの3階全体が月島図書館になっています。エレベーター・階段から3階に入ると、正面にカウンター。左に児童コーナーと試聴コーナー、検索機。右手前にCD・ビデオコーナーがあり、その奥に地域資料・参考資料コーナー。更に右に行くと、手前が新聞・雑誌コーナー、奥が一般書架。新聞・雑誌コーナーの更に右には中高生コーナーがあります。
カウンター手前の柱の前のビデオコーナーはとても小さいですが、ビデオジャケットがクリアホルダーに収納されて並んでいるので、タイトル数は少なくありません。というか、初めて来た人には、これがビデオコーナーだとわからないかも。ビデオです、ってもっと目立つように書いてもいいような気もしますが、世がDVDへと移行していることですし、将来的にはこのコーナーもDVDコーナーへと変わるんだろうなあ。現在は、中央区立図書館でDVDを所蔵しているのは、京橋図書館だけです。
CDコーナーの右、お手洗いの手前には、ガラスの展示ケースがあり、小川幸治氏の「月島西仲通り絵巻」が展示してあります。奥行きがある展示ケースで、向かい合った両側から見られるように通路がある、となると普通上下の向きは、手前側の絵がこちらを向いているように置かれているものですが、この「月島西仲通り絵巻」は手前の絵が向こう向き、奥の絵がこちら向き、という向きで展示されています。というのも、商店街を書いた絵巻なので、絵が商店街中央に向いているように置かれているいから。ちなみに、月島図書館を出た後、月島西仲通り商店街に行ってみましたが、この絵巻のままのお店が並んでいるというわけではなかったので、この絵は在りし日の月島西仲通り商店街ということになるのかなあ。
一般書架は、ジャンルや著者名の見出しが比較的前に大きくせり出してあり、本が探しやすいです。本棚って、本屋さんで手に取ってもらうべく目立とうとデザインされた本が集まっている場所なので、地味で小さい見出しだと居並ぶ本に埋もれてしまって見にくいんですよね。その点、月島図書館の見出しはわかりやすいです。
新聞・雑誌コーナーには、「佃祭」というタイトルの大きな絵がかかっています。舞う獅子を描いた、暗い色調の中に金色が渋く散っている絵なのですが、これと同コーナーの時計の配色が妙にマッチしています。黒い文字盤に文字と針が金色の時計なのですが、こういう個性的な配色の時計って図書館ではそんなに見ないので、これは絵とコーディネートしたのでは、と思うのですが、どうでしょう。
児童コーナーは、波型の書棚があったり、ミッキーマウスのパペット人形が置いてあったりする楽しい空間です。靴を脱いであげれるタイプの読み聞かせスペースはありませんね。おはなし階も月島図書館内ではなく、月島区民センター5階の託児室で開催しています。また、月島区民センター2階には月島児童館があるので、お子さんやお子さん連れの方はこれらの施設も図書館と一緒に利用してはいかがでしょうか。
児童コーナーの手前には検索機がずらりと並んでおり、一番右端のパソコンが地域資料検索コーナーとなっていて、京橋図書館地域資料室が所蔵している錦絵・番付・写真・絵葉書・スライドを検索・表示することができます。安藤広重の錦絵や勝鬨橋の開いている写真などが見られるこの検索システムは、中央区立図書館ホームページからも利用できます(トップページ右サイドバーの「地域資料」→「地域資料検索」)。見たいけど中央区までなかなか来られないという方はぜひネット上から利用してみてくださいね。
この月島図書館は図書館だより「MONJA」を発行しているのですが、これが謎の図書館だよりなんです(笑)。バックナンバーのファイルを見ると、2,3ヶ月に1度くらいの頻度で発行している時期もある一方で、ここ数年は1年に1度くらいの頻度での発行。図書館だよりは定期的に発行するのが普通で、不定期刊をうたっている江戸川立東葛西図書館の「東葛西PRESS」なんてかなり珍しいと思っていましたが、不定期度合いで言ったら、この「MONJA」には及びません(笑)。2009/7/5に行った時点でこのファイルに記録されていた最新刊は確か2007年だったのですが、おそらく廃刊になったわけではなく、忘れたころにまた発行してくれるものと期待しています。
2004年9月1日発行の「MONJA」第33号で知ったのですが、石田衣良の直木賞受賞作『4TEEN』は月島が舞台で、この月島図書館も登場するんですね。読んでみたら、仲間のナオトくんの病気についての調べものを月島図書館でしたり、おしゃべりしたいときには月島区民センター1階のロビーを利用したり、中学生の登場人物はかなり月島図書館と月島区民センターを使いこなしておりますね(笑)。
この「MONJA」33号では、ちゃっかり石田衣良さんからのメッセージと直筆サインをいただいているのですよ。「MONJA」のバックナンバーのファイルは壁沿いではない方のCDの棚の上に置いてあるので、石田衣良さんのファンの方はぜひ見てみてくださいね。
その石田衣良さんが直筆サインに「よくいってました」と書き添えた月島図書館、ここで調べ物をして小説を書けば、あなたも人気作家になれるかも(笑)?!
